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それは本当に提案かな

私の誕生日の数日前、
夫「誕生日はどこかに食べに行こうかー」
私「そうだねー」
夫「A(和食店)にしようか?」
私「和食の気分じゃない」
ここまでの会話で、何故夫がいきなり和食店を提案するのかわからず、
同時に私の誕生日なのに何故私の意見を尋ねないのか、少し不満でした。

私「B(イタリアンレストラン)がいい」
夫が予約の電話を入れましたがあいにく誕生日の日は臨時休業日でした。
夫「じゃ、C(イタリアンレストラン)にしようか」
直ぐに電話して予約をしてしまいました。
その時私は日にをずらしてでもB店に行きたかったのですが、あっという間に夫が予約をしてしまい、直ぐにキャンセルするのも気まずいなと思い、またの機会に行けばいいかと気を取り直しました。私の誕生日なんだから私の意見をもっと聞いて欲しいと思いながら。せっかく予約してくれたにもかかわらず、私の中ではモヤモヤ感が残りました。

コーチングの本を読んでいてこのモヤモヤ感の正体が分かりました。
「提案」についてでした。提案とはイエスかノーかの選択を完全に相手の判断に委ねてはじめて成立するものとありました。会社や学校では上位にいる人が下の人に「〜したらどうだ」「した方がいいんじゃないか」と提案のように言いますがほぼ命令や押し付けになります。私も会社で社員の書いた書類に目を通し「〜のように書いた方がいいんじゃない」と提案のように言いいますが、社員にとってはほぼ命令のように聞こえるでしょう。

このような提案がよくないのは相手がやらされてる感を持ち自分の判断が失われるからで、それはやる気の喪失にもつながります。

提案は相手が自由に判断できるように言われたとき、真の意味での「提案」となります。

夫の「どこかに食べに行こう」の提案は最終的に私が判断できなかったので、モヤモヤ感が残ったのだと思います。夫と私には上下関係はありませんし、私はキャンセルすることもできたので、夫婦の会話のちょっとした行き違いともとれますが、この会話をきっかけに、私は本当の意味の「提案」について学ぶことができました。

みなさんも日常会話で相手の「提案」は本当に提案なのかどうか、同時に自分も命令や押し付けにならずに「提案」できているかどうか意識してみたらどうでしょうか。





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