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ヤングケアラー若者ケアラーに思う

ヤングケアラーという言葉を初めて聞いたのはいつのことだったか覚えていません。しかし、祖父母や両親の世話をしている子供たちが実際にいる事を知った時の驚きは今でも忘れられません。

子供時代は学校に行って勉強はしなければいけませんが、自分のやりたいことを最優先できる自由な時間です。大人になると仕事はもちろん、家事や家族のこと日々の雑多なことをこなしていると、毎日しなければならないことをこなすことに精一杯で自分のやりたいことをする時間はなかなか取れないものです。

ヤングケアラーは18才以下の子供が介護などに従事しているとあるのでそれには当てはまりませんが、採用の面接で20歳代の女性の履歴書にパートの時期や仕事についていない時期があって理由を聞いてみると祖母の介護をしていたということでした。父母は定職につき仕事を休みにくいので、一旦は就職したが合わなくて辞めていた自分が祖母の面倒をみていたと。
確かに仕事をしていないその女性が祖母の面倒をみるのは自然な流れかもしれません。しかしそれが彼女の役割となり就職できないのは若い彼女にとってプラスになることなのかと疑問に思いました。

先日は20代社員の有給休暇届が出ていました。普段は祖母の介護をしている親が入院するので認知症の祖母の面倒をみるためでした。彼の有給休暇について私があれこれ考える必要はないかもしれませんが、彼が休まなくてもいいように何か公共の支援はないものだろうかと思いました。有給休暇とはいえ使えば減るし、ほかの事情が重なれば欠勤にもなりかねません。それだけ仕事のチャンスも減り、彼のキャリアにとってプラスにはなりません。

ヤングケアラーと検索すると若者が介護を経験するのも悪いことではないという記事もありました。介護することによって自分の存在価値を感じ、誰もが老いていくことを実感できこれからの人生に役立つ貴重な体験だったありました。

なるほどそのように感じる人もいることを知り、ヤングケアラーは可愛そうとかダメだと一概に言えないことも知りました。

それでも私は若い、自由な時期思いっきり自分のために使ってもらいたいです。
もう二度と戻って来ないのですから。そのためにも支援が必要な子供たちや若い人たちにこちらから声をかけ手を差し伸べることができる行政の支援が必要だなと思いました。



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