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キャリア迷子 2

第四の迷子時期: 派遣社員って、どこの社員?

派遣スタッフとして、某教育会社の社内ヘルプデスクで就業開始。定時は17時で、前職に比べて残業はほとんどなく、仕事もそれほど難しくもなく、ボーナスが無くなって大幅年収ダウンになったのは痛かったですが、それでも仕事生活はそれなりに充実していました。前職で、一人一台パソコン・社内LANが普及し始めた時代で、若いからというだけで偶然IT担当を任されたのが、ここで効いてきたのでした。

結構自由に仕事させてもらっていて不満はなかったのですが、派遣会社の社員という意識は全くなく、しかし職場では「(社員ではなく)派遣さん」という扱いをされ、どこにも所属感のない、根無し草のような感じが強まっていきました。次は正社員でどこかに行きたいと考え始めるも、ここまで身につけたスキルに自信はない。

旧呼称の「初級システムアドミニストレータ試験」というのを勉強して、パソコン、データベース、インターネット、OAソフトについて広く浅く学び、ヘルプデスク経験を資格で裏打ちする形で、自信をえたのでした。そして、次はITエンジニアとしてキャリアを積んでみようと思い、派遣会社に契約更新しない旨を伝えて満期終了としました。

派遣就業中に翻訳・通訳の体験コースに行ってみたり、転職活動したり、ぼちぼち動いていたのですが、転職先の会社とは本当に運命的な出会いだったと思います。たまたま実家に帰った際、某人材会社から第二新卒向けのダイレクトメール(郵送!)を受け取りました。親が捨てずに取っておいてくれたもの。かっこいいデザインの封筒の外側に「あなたの実力を試してみませんか」という謳い文句。なぜか当時はすごくブッ刺さり、「くそ、試してやろうじゃねえか」と封筒を開け、そしてその会社の面接に行きました。

予約した際「手ぶらでいいですよ」と言われたので本当に手ぶらでいったら、他の参加者は履歴書をがっつり持参。やべ、帰ろうかなと思ったのですが面談してくれることになり、、、その面接官のかっこよさとオーラに、30分シビれっぱなしでした。2次は高校の先輩、3次の面接官(のちに大手派遣会社の社長)といった方々の人柄に惚れ込み、この1社目で転職を決めました。迷いは、一旦ふっきれました。

第五の迷い時期:本当にエンジニアになりたいの?

正社員エンジニアとして転職し、しかし実質は派遣スタッフのような形で、職場見学でOKもらった企業へ常駐で就業することになりました。当時、自分の売りは「英語(TOEIC700レベル)」x「データベース(MS Accessのみ)」x「カスタマ対応(小規模ヘルプデスク)」で、そこに叶う案件を紹介してもらいました。ご覧の通りこれではスキル不足で、営業(いまではアジア領域の担当役員!)がクライアントと交渉してくれて、なんとかねじこんでいただいたのでした。

誰もが知ってる大手ソフトウェア会社で、アジアエリアのSales&Marketing関連システムのヘルプデスク業務、を担当するチーム。直属の上司はインド出身、その上はアメリカ人、チームメンバーは隣席に中国人、他のチームメンバーは香港、台湾、韓国、シンガポールの各国に1人ずつというバーチャルチーム(1999年に!)。共通言語は英語しかないので、否応なしに英語のみで電話・メール・チャットでのコミュニケーション。システムはSQL ServerベースのCRM。すべてが新しく、難しく、文化的なギャップも感じつつ、ストレスで一回倒れたりしながらも、夢中になっていました。チーム内で私だけが外部だったのに、みんな平等に接してくれたのもうれしかった。

仕事柄SQL Serverの知識が必要なため、社内の研修に出させてもらい、資格取得の勉強もしていたのですが・・・・ここでまた迷い発動。簡単なSQL文はいいのですが、確かカーソル(cursor)の概念が当時理解できず、思考停止。わからないし、そもそも興味がわかない。こまった。ExcelやAccessの関数レベルは楽しいのですが、プログラミング言語はなぜか拒絶感・苦手感。やばい、だめかも、エンジニアに向いてないかもと思い始めました。またか。とほほ。。。

つづく

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