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性加害ジャニーズ問題への反応まとめ

中学生のときSMAPが好きだった私はよくわかっていなかった。
ほのかに伝わるうわさをあまり信じられず、最近もなんとなく数々の所属タレントが出演しているドラマや歌やラジオを楽しむようになっていた。
ドラマ『だが、情熱はある』にはとても励まされたし、ドラマきっかけで知った主演ふたりも所属していた。

あぁ、これはほんとうなんだ。と認識するようになったのは、
かのBBCの報道から。過去に文春が名誉棄損で訴えられたときに性被害が確認されていたことも恥ずかしながらこのときに知る。

本当なんだ。とわかった後は日本社会が
弱者の人権と、影響力やお金のどちらをとるだろうかとヒリヒリしてる。


『ジャニーズ』事務所の立場、見解。記者会見。

BBCで報道されるまで亡くなった人の所業だと見なかったふりをした方が楽だし、そうしていたのだろう。
人気タレントを多数抱え、売れっ子育成ノウハウやコネや人脈もある事務所の力はとてつもなく強く、各種メディアやメーカーと持ちつ持たれつの関係は築かれている。
そこに、過去の事象を争点に、人権なぞわかりにくいものを持ち出されると邪魔くさいだけだ。過去や今の被害者を隠蔽するかとりまの謝罪をし、ファンを大切にしてる、タレントに罪はない、これから頑張る、ポジティブに未来をつくりたいとか言っておいたら、きっと収まると思っていたはず。
なぜなら、道徳や倫理や思想ではなくて、もっと直接的な利害関係で
メディアやメーカーと結びついてたから。
なんなら、
所属タレントは日々、沢山のファンを喜ばせる利を届けていたから
強者の立場は揺らぐことが無いと過信していた
のだろう。

そのような認識が透けて見える記者会見だった。
過去の性被害を認めるが、性加害のもとで築き上げてきたブランドをこの期に及んで守りたいと表明する。新社長も過去の加害に加わっていた当事者という証言もあり、適切な人事とは言い難い。
その中で、所属しているタレントは努力し、ファンに対し真剣に向き合っていると、まったくあさっての方向でお涙ちょうだいをする事務所関係者。。そういうことじゃないのよ。

過去への充分な謝罪はもちろん、
未成年への多数の性加害を認識してないとしても問題だし、認識して見て見ぬふりする状況は常軌を逸する。
この異常な状況の原因は何だと分析しどう再発防止するか、
加害者が故ジャニー喜多川だけじゃないなら他の人の処分はどうしたのか、は最低でも表明すべき
だった。がっかり。

あとは、退所タレントの起用阻害をしてくれるな、は釘を刺したかった点。数々のタレントが退所した途端、あからさまに露出が減る様子はとても奇妙で不自然だった。

BBC報道後、メディアが変わるとこ、変わらないとこ

BBC報道後、メディアも見過ごせなくなった。性加害の事実認識、事務所の動向、謝罪や補償、退所タレントや他社タレントへの対応など記者会見で今までになく問いただす。
新社長東山さんへのねぎらいの言葉もあれど、やはり人事や株保有状況など変わらぬ事務所の体制に疑問を呈す声が多い。
最も強烈だったのは、日曜昼のテレビ番組で上沼恵美子さんが辛辣に痛烈批判する場面。芸能関係者は、ここまでなかなか強く言えない。
テレビ局各社は、事務所の対応は支持できるものではないと認識しながら、対応を検討もしくは変わらず起用すると表明している。記者会見でとある音楽番組への他社アーティスト出演を妨害していた件をやんわり否定していたのでその点は改善するのかな。

まぁ、メディアはスポンサーの動きでまた変わるのかもしれない。

勝者の論理を潜在的に持つ所属タレント

最も炎上したのは、記者会見直後に故ジャニー喜多川の口癖のひとつである「Show must go on」とSNSに載せた木村拓哉さん。まったく事の大きさや重大さをわかっていないし、他人事。なぜその言葉を選んだんだろう?出元も意味も最悪。

自分は性被害に遭わなかった、とブログにつづる堂本光一さんも良くない、、性被害に遭わなかった証言が横行すると、本人の意思に関わらず誰が遭ってたかがわかってしまうし、被害者の精神的な苦痛にもつながる。
たまたま自分が遭ってなかったとしても、他の人に性加害した上で成り立っていた栄光があることも自覚すべきだと思う。

メディアに登場する所属タレントもコメントをもとめられる。
事務所に恩がある、我慢してここまできた、誇りに思っていた事務所ブランドを大事にしたい、など様々な理由で
自分の保身も視野に入れて言葉を濁したり、被害者への配慮に欠ける様子が気になる。そんなの勝者の論理だ。。多数の被害の上に自分の仕事や名声が成り立っているのなら、向き合う姿勢は必要だし所属する事務所も見直した方がいいと思う。

ファンと世間の様々な立場や見解

様々な広告での起用が見送られたり降板が決まった所属タレントが可哀想、これはいじめだとタレントをかばう、盲目的なファンや事務所に同情的な人々

いままでこの問題を知りながら報道しなかったメディアが手のひら返しで事務所を責めていることを批判する人々

性被害者の会の方々は、お金や知名度欲しさで訴えているのではないか、事実でないことをでっちあげているとを主張するファン
韓国アイドルが市場を奪うための破壊工作である、という陰謀論めいた主張も最もらしく目立ち、現実から目を背ける依存症の気配が、社会をさらに混沌とさせる。

様々な生の視点が垣間見えるSNSを見ては考えてしまう。
知っていたけど見て見ぬふりをしていた、知ったうえで所属していたタレントに果たして罪は無いのだろうか。
また、推しに事務所を辞めることを薦める動きはあまり見受けられず、性加害が明るみに出ても事務所まるごと愛しているファンが多いのはこの界隈の特徴なのか。

なぜ人権を大切にしないといけないか

被害者に、なぜ当時警察に行かなかったのかと記者から問いかけがなされた。
未成年者の訴えは、親同伴でないと警察に簡単に信じてもらえず、親には恥ずかしくて知られたくなくて行けなくて泣き寝入りをするしかなかったと
切羽詰まった思いを吐露する被害者の言葉があった。

訴える能力や判断能力が充分に備わっていない子を狙った性加害は、問答無用で悪質である。

なぜ人権を大切にしなきゃいけないか。
どんな人も安心して生きられる社会にするために必要だから。
人権を尊重しない社会は、倫理や道徳もへったくれもなくて
お金や力を持つ人に無条件に支配されるなど、おちおち生きられないよ。

こどもを大人の欲望で支配するなんて、言語道断。。
それでビジネスが成り立っていればいいだなんて、無いよ。

大手芸能事務所がメディアや諸々を支配し、見て見ぬふりをさせる圧力もかけ、子どもの性加害が継続する状況が成り立っていた人権意識の低いこの国のこの状況を変えるため
私ができることは微力ながらでも声をあげることで、人権を主張したい。

ファンだったからこそ、これからの社会のために
ジャニーズ事務所解体を望みます。

お時間いただきありがとうございます。