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複数のライフハックから学んだ、生活のノイズを減らす方法。こんまりとGTDとセドナメソッド。

こんまりメソッドをみなさんはご存じだろうか。リクルート出身のおかげで片付けコンサルサント近藤麻理恵さんが編み出した掃除法で、著書は世界的なベストセラーとなった。やりかたをざっくりいうと、「家にあるものを洗い出して、ひとつひとつ向き合って、要/不要を決める(ときめくかどうか)。ときめくものは整理して保管し、ときめかないものは感謝して手放す」といったものである。

※細かくは順番とか注意事項とかいろいろある。興味がある方は、読み物としても面白いので、是非近藤さんの名著「人生がときめく片付けの魔法」を読んでやってみてください。

また、GTD(Getting Things Done)というメソッドがある。これも聞いたことがある方は多いのではないだろうか。アメリカの生産性コンサルタントが開発した方法論で、主にオフィスワーカーの、膨大な量の仕事をさばく人向けのタスク処理メソッドだ。その名の通り「すべてのものをdone(何かしらの処理済み)にする」ことが肝で、やり方は、「すべてのタスクを洗い出し、『破棄する』『今やる』『誰かの対応待ち』『保留にする』『参照用とする』『カレンダーに登録する』などのいずれかに分類する。あとはそのとおり実行する」と言う感じだ。

※これも私の解釈が入っているので、公式のやり方を探してみてください。私はこの本を持っていますが、情報が多くてやや読みにくいので、適宜ネットで解説サイトを見るのがわかりやすいかもしれないです。

最後に、「セドナメソッド」というものがある。これは前者2つに比べると知る人ぞ知るメソッドであろう。これは感情処理の方法で、瞑想に近い。これもざっくりいうと、「感情が湧き上がってきたら(湧き上がってこなくても今の気持ちを)、無気力、悲しみ、恐れ、焦り、怒り、奢り、のいずれか、または、いいものならば勇気、受容、平穏、のいずれかに分類する。あとは、一つ一つに向き合い、認め、解放する」というようなものだ。

※こちらも実際のやり方は、本「人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド」またはネットの検索で調べてみてください。ひとつひとつの感情に向き合うやりかたなども詳細に載ってます。

この3つの方法論は、失恋・ブラック企業への転職・友人との絶縁の不幸コンボで私が「人生もう何もかもだめじゃあ〜」となっていた5年ほど前に出会い、藁にもすがる思いで実行したものである。こんまりのおかげで失恋の傷をだいぶ癒やし、GTDのおかげで山積みの仕事に忙殺されることが減り、セドナメソッドのおかげで感情コントロールがうまくなり、過去のトラウマもだいぶ開放した。その後すっかり私の一部となり、今もすべて習慣的に活用している。

ところでこの3つのメソッドに、共通点があることにみなさんはお気づきだろうか。「今あるものをとにかく洗い出し、分類をして、処理をする」である。「宙ぶらりんのまま、何も処理をしないままなんとなくそこに置いてるもの」をなくすのだ。

これはすごく面白いなぁと思っていて、「なんとなく置いてるもの」があると、自分の思考の一部を支配し続けて、ノイズとなり、全体のパフォーマンスを下げる。セドナメソッドの本では「感情を処理しないまま無視すると、開きっぱなしのパソコンアプリのように、CPUを支配し、処理速度を下げる」というような表現をされていた。見ないようにしていてもそれは常にそこにあるのだ。いらなかったら即捨てるか、「飾りとして使う」「〇〇(具体的な期限)まで保管して、いざとなったらすぐ使えるようにしておく」などと決めたほうがよい。決めただけでそれは「done」となり、負荷は下がる。また、決めたことに不都合が出たら、そのときに変更すればよい。

部屋の持ち物。大小さまざまなやることリスト。自分の中の処理できない感情。自分の持つ一つ一つにきちんと向き合って、何かしらけじめをつけていくことが、体を軽くして推進力を上げるための大原則なのだろう。世のできる人たちがよく言う「徹底的に向き合う」というのは、こういうことかもしれない。とりあえず私は、3つのメソッドを経ても残っている宙ぶらりんのいろんな体験について、noteに書いて名前をつけることで、けじめをつけてゆく。

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