(11)義父の介護申請

日々、義父のおかしな行動が増えてくる。家族の名前がすっと出てこない、服装がおかしい、時間や曜日がわからない、などなど。こういうことは、なんとなく想像していた。しかし、義母の入院中に、義父に妄想の症状もでてきていることを知った。「さっき、部屋にお金がばらまかれてたんやけど、今見たらそのお金が全然ないんな…どこいったんやろう」「さっき、部屋に小さい子どもがいてたんやけど、誰か遊びに来てるか?」「私の着物は出来上がりましたかいな?」など、どれも現実の話ではない。すごくびっくりした。そして、2023年の3月、私は義父の介護申請をしようと決めた。介護申請するためには病院に行って診察などしてもらわないとけないのだが、病院嫌いでかかりつけ医のない義父をどうやって病院につれていくか、認定調査員の方にいろいろ質問されたりして、認知症のチェックをされていると気づかれて怒り出さないだろうか、など、心配事はあったが、いつでも介護サービスを利用できるように準備しておかないと、私が1人で抱えることになる!そんなのムリ!と思ったのが正直な気持ちだ。義母のケアマネージャーさんを頼り、申請手続きを進めていった。病院の先生にも、調査員さんにも、介護申請のためにこのようなことをしているということは本人には言わないでほしい、とお願いし、進めてもらった。皆様の協力のおかげで、無事にことは進められ、要介護1という認定がおりた。

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