漫画『火の鳥』と映画『君たちはどう生きるのか』
この夏の三連休に久しぶりに手塚治虫氏の『火の鳥』を読み返しました。改めてその洞察の凄さに感動すると同時に、最近見た映画『君たちはどう生きるのか』とも共通するものを感じました。映画を見ていない人に悪いので、ネタバレにならない程度に、映画のことにも触れます。。
マルチバースと存在しない時間
『火の鳥』は、過去と未来が行ったり来たりしながら16巻が進むのですが、その振幅が結局マルチバースを彷彿とさせてきます。繰り返し、火の鳥が「この世界には時間が存在しない」と言うのだけど、この1