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仏アニメ映画「自殺用品専門店」

今年もいろんな映画を見ましたが、心に残った映画の一つが、「スーサイド・ショップ(自殺用品専門店)」というフランスのアニメ映画です。

飛行機の中で見た映画で、公開は2012年と、古い映画ですが、フランスらしいブラックユーモアと人生について考えさせられるメッセージが込められていました。

そもそもタイトルが「自殺用品専門店」と、見た瞬間「?」でした。しかもアニメ。「大人向け?」と思いながら見てみると、これが面白いというか、味わい深い。(監督によると、子供向け映画だそうです)

映画の中のフランスは、公共の場で自殺をすると多額の罰金が残された家族に課されるため、確実に自宅で死ぬことができる自殺道具を求める人がいて、そうした人に向けて自殺道具を販売し続けて10代目のお店を営む家族の話です。

家族全員が、とにかくネガティブ。後ろ向きなことしか言いません。でも、毎日、お客様のためにお店を営業をするという、ネガティブな中に変な使命感がある家族で、そこに生まれた子供が、超ポジティブ。そこから、この家族に大きな変化が生まれます。

また、お父さんの名前は、「ミシマ」。
「自殺をしたい」とやってきた体育の先生に、日本刀で切腹を進める姿に、「三島由紀夫?」と思わせ、さすがフランスと思ったり・・。

「スーサイド・ショップ」というおどろおどろしいタイトルと、なんとなく不気味な絵なのですが、観ているうちに、引き込まれるし、終わった時には、明るい気持ちになります。でも、フランス映画なので、真っ白な明るい気持ちではなく、「人間、完全ポジティブは、無理よね。ちょっとは黒い部分は残るよね」という空気感も残していて、私的には、好きなフランス映画の一つになりました。

*現在、アマゾンプライムでご覧になれますので、よかったらどうぞ。感想を共有していただけたら嬉しいです。

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