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「政治がヤバい面白い!」を伝えるテレビ出演

メディアと政治

「では、菅総理の『先手先手の予防的措置』という言葉には、は、どんな真意があるのでしょう」

ーーこう聞かれたら、どう答えようか。

今週は2本の番組出演がありました。どちらも私の役割は政治ネタの解説でした。私の役割は政治を分かり易く、そして楽しく伝えることです。それぞれの番組のその回のテーマに沿うよう、問いに答えるように心がけています。でも、司会進行の方やゲストの語り口ひとつで、予定していたのと全く違う方向に進むこともあり、準備はいくらしても足りないのがテレビの現場。

情報番組の場合は、時事ネタがメインの素材となります。私はできるだけその時々で話題になっている問題や政治家の話を整理して、簡単な言葉で話せるように心がけています。難しい専門用語で答えて済むことなら、男性の政治評論家の方に固く答えてもらった方が良いでしょう。でも私にオファーが来ているということは、それとは違うニュアンスを求められているはず。ですから、私の回答は、難しい漢字にカタカタが散りばめられたカッコいいご名答ではありません。政治家や法律の問題を身近な生活に引き戻し、普段の暮らしの中の言葉で伝えること。これが役割なのだと、勝手ながら思っています。

「東京都に出される緊急事態宣言の期間が8月22日までになった背景にはどんなことがあるのですか?」

この問いには、一瞬、そんなこと知るかーい!と言いたくなりますが、こんな難題を解きほぐして答えなければならないとき、私には一つのルールがあります。

どの話題も、
必要性と許容性で図り、
立場と背景で判断して、
ひらがなで話す。
ここに好き嫌いは混同させない。

政治家がテレビに出てきて話をすると、どうしてあんなに面白くなくなるのだろう。与党は偉そうだし、野党は口をとがらせてばかりいる。

責める側と守る側でスタンスが違うのはわかりますが、責める、かわすを繰り返していても、国民に真意は伝わらないどころか、「政治」にアレルギーがおきてくるのは必然のことです。「私、政治って嫌いなんです」というと、その人がとても真っ当な人に感じるのは、この国の政治家の伝え方が悪いからです。

政治家の仕事

政治家って何をする人なのでしょう。
この答えは実に簡単です。
法律を作ることです。

憲法第41条
「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」

じゃ、法律って何?というと、
法律は、国民の行動と財産を制限するきまりのこと。このきまりを作るのが政治家の仕事です。

政治家は、あなたの行動と財産を制限するきまりを作っているのです。私たちの暮らしは、このルールがあることで安心して生活ができます。

・赤信号では止まります。
・他人の物を勝手に奪ってはいけません。

このルールを国民全員が無視したら、信号はただの「3色灯」、他人の物と自分の物の区別がなくなり、社会は壊れてしまいます。「私たちの自由な行動を制限する」というのはこの意味です。

だから、「政治に興味がない」ということは、「私の行動を誰がどんなふうに制限しても、全く興味がない」と言っていることと同じなのです。

でも、まさかそんなことだと思っていなかった!と思う方もいるのではないでしょうか。政治に興味を持たせないようにすることで出来上がる法律は、国民にとって良い法律ではないかもしれません。

それより、これからできる法律が、自分の何をどんなふうに制限するのか。ここをしっかり注視して、嫌なら「それはやめて!」と言える自分でいることの方が、社会としても健康だと思うのです。

国民が政治に興味を持たずにいるということは、とても危険なことだと思っています。自分の考えで堂々と文句を言える環境があることは、この国を健全に保つ上でとても大切なのことなのだと思っています。

私がテレビ出演で一番大切に考えていることは、難しそうな法律の議論や、強面の政治家が言った一言を、私たちの日常の言葉に翻訳してお伝えすること。

今話題になっているこのことは、あなたの生活にこんな結果をもたらします。さぁ、どう考えましょうか。反対しますか?賛成ですか?こう考えるきっかけを提供できるように言葉を磨くことです。

今年はオリンピックだけでなく、秋までには衆議院議員選挙があります。あなたの行動と財産を縛る法律を作る人を選ぶのが「選挙」です。さて、今回はどの人を選びましょう。

このNOTEでは、これからも読者の皆さんと一緒に政治について、普段の言葉で考えてゆきたいと思っています。

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