南フロリダの太陽を追いかけて ②サメの歯の化石が採取できる奇跡のビーチ
南フロリダ旅行でユニークな体験をしたい時にお勧めしたいのはなんといってもベニスビーチ。
ホテルのジャグジーで会話したフロリダの人がここら辺はサメの歯がとれることで有名なんだよと教えてくれた。
旅の醍醐味の1つは、こうやって知らない人と話して新しい世界を覗けること。面白そうじゃないかと言うことで早速翌日行くことに。
このベニスビーチはThe shark tooth capital of the world(世界のサメの歯の首都)と言われるくらい有名らしい。
でもこの情報、地球の歩き方とか日本のガイドブックには載ってない。他にも見所たくさんで掲載できないのか、マイナーすぎるからなのか。
ただ子連れで行く場合、絶対楽しめること請け合い。というか、なんだったら大人だけでもめっちゃ楽しい。
写真を見るとわかるけど、海岸沿いにいる人たちは皆サメの歯を探している。そしてもれなく道具を使ってる。虫取り網のようなもので、細かい砂は落とすけど、一定以上の大きさだけ残る仕組み。
サメの種類にもよるけど200本から300本があり、なんらかの原因で抜け落ちたらすぐに次々と生えてくるようになっているらしい。(へえ〜!)よって、サメは歯を生涯で10,000本から20,000本の歯を使うそう。
歯医者に長年通い気をつけても気をつけても虫歯になる私からしたらなんともうらやましい話やないか!夫に至ってはインプラントで入れた歯ですら、息子が赤ちゃんの時に頭突きを食らい抜けてしまったと言う歯医者さんもびっくりのエピソードの持ち主。
最初はともかくビーチ沿いを練り歩き、砂をすくってはそれらしきものがないかを見てみること十数分。我々には武器となる網とかざるがない。
これでは埒があかんと私は作戦変更。
まずは専門家の話を聞けということで、プロフェッショナルなアメリカ人おば様方に目をつける。
最初は近くでサメの歯を見つける作業をしながら、世間話。
そこで、
✅サメの歯がどんな形してるか(実物見せてもらう)
✅どうやって作業しているのか(道具つかってた)
✅どの程度見つかるのか
等々 直々にご教授願う。
このプロフェッショナルな女性たちは完全な分業体制を引いていた。砂をとって、要らないものをわける人と、ある程度の選り分けられた大きさの石などの中からサメの歯を取り出す人々だ。
一方、私は完全手作業。手で救い、手で泥を落として残った中から見つける作業。原始的な農作業をする人と、第一次産業革命後の機械化された作業並みの生産性の違いがある。
そのうちに、少し仲良くなったりしてこのプロフェッショナルな女性たち、言って見れば師匠が使っている道具を借りることができた。
その革命的な道具がこちらである
こういった中から、サメの歯を探し出す。
師匠の教えと道具もあり、最終的にはいくつかのサメの歯を見つけることができた我々。
その時に思ったね。あのまま海岸練り歩いて、適当に探しているだけだったら見つからなかったって。
何事も、師匠を見つけ教えを請い、正しいやり方でやらないと成功しないという人生の真実をサメの歯がとれる海岸で身を持って体感したっ
奥が深いぞ、サメの歯とり。
ちなみにこのベニスビーチ。サメの歯がとれるからといってサメがうようよいるわけではありません。昔、生きていたサメが死に、その死骸は砂とともに消えていくが歯だけは残り、それが潮の流れで海岸にたどり着いたというものらしい。ご安心あれ。
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