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南フロリダで沖縄の海を想う

多くの映画やCMのロケ地として
使われるセブンマイルズブリッジ。

アメリカ合衆国のフロリダ州にある
全長6.765マイル(約10キロ)の橋。

フロリダ半島の南端キーウェストを結ぶ。

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フロリダキーズとキーウェストを通る道の左右には見渡す限りの青い海が広がる。キー(Key)とは小さな島のことを指すので日本語だとフロリダの小さな島々といったところか。

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両サイドはこれでもかというくらいの青い海の真ん中を通る真っ直ぐな道がしばらく続く。

『死ぬまでに行きたい世界の絶景』とかでよく選ばれるのも納得の景色。

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今回の旅ではじめて知ったこと。

それはアメリカ本土(ハワイは除く)で唯一サンゴ礁があるのはこのフロリダキーズにあるキーラーゴ(1番北側の島)のみだそう。

え、この広大な面積のアメリカで、サンゴ礁があるのがここだけなの?

南カリフォルニアの海に行っても、確かにシュノーケル使って熱帯魚を見るなんてことはしたことない。だって、いないから。

そもそも、サンゴ礁が生息できるには気候的な条件が限定されておりグリーンのベルトがかかっている緯度にのみ生息するらしい。

地図を見るとわかる通り、日本では沖縄など南の島に数多くのサンゴ礁がある。

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緑色のゾーンが珊瑚が生息できる地帯

サンゴ礁って地球からの大切な贈り物だったんだ。

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日本にいた頃、毎年のように沖縄に行っていた。

夏休みに旅行に行った時だけダイビングをする我々夫婦は、典型的なリゾートダイバーとして沖縄のきれいな海を堪能していた。

沖縄本島から南の波照間島まで。
子供が生まれてからも我々の沖縄愛は止まらず、沖縄の島という島はほぼ制覇したんじゃないかというくらい遊びに行った。

特に波照間島。日本最南端の有人島。

石垣島から高速船でえっちらおっちら1時間。
しかも天候が良くないと船が揺れて、船の揺れに強くない私たちは瀕死の状態になる。

だから行けるのは天候の良い日のみ。
限られた滞在期間の天候の良い日のみ行ける波照間島。
まさに奇跡の島。

1時間の船移動でたどり着くと、
絵葉書から抜け出したような景色が目の前に広がっていた。

どこまでも続く波照間ブルーの海



「この世にこんな綺麗なところがあったのか」
と息を飲むような美しさだった。

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娘は海に来ても、海で遊ぶのは嫌いだった。
生後半年の時、ハワイの海に足をチョンとつけたらギャン泣きした。

それから3歳くらいまで毎回海に来るたびに、せめて足だけでもと抱っこしながら「チョン」とつけるたびにやっぱり泣いた。

チョンとつけてはギャン泣き。
これをどれくらい繰り返しただろう。

「あー、この子は海が怖いから、きっともう自分から入るということはなんだろうな」と半ば諦めていた。

娘が4歳の頃。
波照間島でも、安定の砂遊び。

海には入らないぞという決意の表れか、水着にすら着替えない。

砂遊びグッズは完璧

波照間島の海は、天気の良い日はそれはそれは穏やかで波もほとんどない。

そしてどこまでも続くような遠浅のブルーの海。

「こんなに波がなくて、世界一と言っていいくらい綺麗な海に入らないなんてもったいない」と思いつつも、もうこの頃になったら私たちも無理やり水遊びさせることもなく、砂遊びを見守っていた。


ところが。

ほんと、ところがという表現がぴったりなんだけど。

海遊びをする我々を見て、これなら行けると思ったのか、、、、

おもむろに着替え始めた!

さらに自ら海に足を運んだ。

文字通り「子供が初めて海に入った瞬間」だった。

波照間ブルーの奇跡的とも言える美しい海に後押しされた奇跡の瞬間。

水深にしてわずか10センチ程度の海へ、小さくも大きな一歩を踏み出した娘

「未来に残したい風景」というのは、
こういう一瞬一瞬の風景なんじゃないだろうか。

うん、きっとそうだ。

忘れられない思い出となる一瞬一瞬を積み重ねる。
子供がいつか誰かの親になった時、また自分の子供と一緒に心に残る風景を紡いでいく。

そんなことを南フロリダの一面に広がるサンゴ礁の海を見ながら思い出していた。


#未来に残したい風景

#旅のフォトグラフ



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