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#113 誰と働くかはもっと大切。15年経過して気づいた真実

いつも独自の鋭い視点で記事を書かれている世界の普通からさん。
”はたらく”ことについて、5W1Hで考えると自分らしい働き方が見えるというものです。

5W1Hではたらくを改めて整理したことはなかったけど、考えてみると非常に納得できる。そして私も「誰と働くかは他の要素と比較してもっとも大切」と気づいた経験がある。

20代。
大学を卒業して就職する頃。“Where”どこで働くかは私にとって最も大切だった。私の就職活動は、「どうやったら海外で働けるか」一択だった。一番確実なのは外務省(1種、2種)や国連だったけど、1種は受かると思えなかったし(しかし私の男友達は難なく受かっていた)、私は、国のために働くと言った大義もなかった。

高校時代、帰国子女の多い学校に通っていた。帰国子女の同級生の多くはお父さんが商社やメーカー勤務だった。安易な私は、海外駐在するなら商社かメーカーだななんて思いながら就職活動に明け暮れた。くしくも就職氷河期で「まだ落ちますか」ってくらい散々不採用の通知を受け取ったけど、運よく就職できたのは今振り返っても本当にラッキーだった。

でももっとラッキーだったのは、なんと言っても目的だった「海外で働く」を20代で経験できたことだと思う。就職したからって必ず自分が行けるわけではないのに。

海外で働いた後、私にとって大切だったのは「何をするか」だった。海外とのプロジェクトや仕事を常に携わってきた私は、インターナショナルなチームで働くことの心地よさや楽しさを十分すぎるくらい実感していた。海外で働いたり、グローバルなプロジェクトを通じて世界を舞台にダイナミックな働くことを続けたかった。つまりWhatである「グローバルな仕事」を通じて自分が貢献している実感を得たかったのだ。

そうあの時までは。

あの時とは、とある部署で働いていた時だ。

一緒に働く人と徹底的に合わなかったのだ。
仕事内容は楽しい。
スケールも大きかったし、グローバルな仕事をしたいと思う私の意に叶うものだったし、ところが一緒に働く人(先輩)と徹底的に合わなかったのだ。

それまでの職場で、幸いにも一緒に働く人に恵まれすぎていたのもあるんだと思う。「誰と働くか」「誰のために働くか」がそこまで自分の働く幸せ度を左右するとは自分で正しく認識していなかった。

結局、私はその人Cと働く間に3キロくらい減った。それくらいストレスだった。実はCに対して私以外にも、「こいつとは二度と働きたくない」と思っている人が最低でも2人はいることを知っている。

私がそのポジションから異動になった後についたNさんと、さらにそのあとを引き継いだOさんだ。NさんとOさんは引き継ぎ期間がなく、面識が全くなかったものの、「そのCと働いた嫌だった経験」という共通点から、すっかり意気投合して仲の良い飲み友達になったという。

私はその場にはいなかったけど、その飲み会にいたら私も意気投合したんじゃなかろうか・・・

以前ギャロップ社のQ12(働く人の幸福度を測る指標)を紹介したけど、まさにそれ。

Q1:職場で自分が何を期待されているのかを知っている
Q2:仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4:この1週間のうちによい仕事をしたと認められたり褒められたりした
Q5:上司または職場の誰かが自分を一人の人間として気にかけてくれる
Q6:職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7:職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8:会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9:職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10:職場に親友がいる
Q11:この6カ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12:この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった

この人のために一緒に働きたいと自分が思い、その一緒に働く人から、「ありがとう」と感謝されながら仕事をすることが自分の働く幸福度につながると経験的に嫌というほど思い知ったのだった。

結局、あのいやーな職場体験で、なんとかメンタル壊さずに生きて行けたのも”人”だった。同じチームではなかったけど、非常に近いところに私を気にかけてくれる人が何人もいたのだ。

特に昔からメンター的な存在であるHさん。
ことあるごとに、少なくとも週に1回は、ランチに誘い一緒に食べ、散々私の愚痴を含めた色々を聞かされるという役回りなのに、毎回付き合ってくれて、おまけにランチまでなぜか御馳走してもらい、さらには求めれば極上のアドバイスまでくれた。ほんと、足を向けて寝れないとはこのことか。来世はきっとご恩を返します。(今世で返せよって話ですが、今世だけで返せる気がしないくらい助かった)

結局、嫌な経験をしたのも人であれば、助けてもらったのも人だったということに15年ほど働いてようやく気付く私。
気付くの遅すぎだろうか。

この5W1Hで整理する技術。
働くに限らずどんな人生を歩みたいかを整理すれば自分の望む生き方も見えてくる気がする。もしかしたら定期的に棚卸しすることで、その時の自分が何を望むか、ライフステージで変わっていくかもしれないし新たな発見もあるだろう。






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