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小学3年生の息子のリアルな英語力
息子がアメリカの現地校に通うようになってからしばらくが経過した。
この何でもぐんぐんと吸収する時期に多文化に触れる機会があること、日本語だけでなく英語で学ぶ機会があること、親の私からしたら本当に羨ましい。
日常でどの程度英語を使うのか?
毎日の学校生活では(当たり前だけど)英語。
学校へ一歩入ったら日本語は使っていない。
クラスメイトで日本語話す子は一人いるが、女の子なので休み時間ももっぱら男子と遊ぶ息子はあまり会話のチャンスがないようだ。
そして学校終わってからも毎日のように友達が遊びに誘いにきてくれる。
玄関きて、
「XX、遊ぼー」とありがたいことに声をかけてくれる。そんな毎日。昭和の小学生と同じ。そして暗くなるまで遊ぶ。
客観的な英語の力は? ライティング編
英語の力と言ってもリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングとあるが、ふと「ライティング力がどの程度伸びてるんだろー」と思ったので英検準2級問題集の英作文を書かせてみた。
タイトルは
Do you think restaurants should stay open 24 hours a day.
「レストランは24時間オープンするべきか、それともしないべきか」について意見を書きなさい。
自分だけで仕上げたのがこちら。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74121942/picture_pc_c8cb49524811b5d813c75f6fe8a52b05.png?width=1200)
I think restaurants should not stay open 24 hour a day.
I have three reasons.
First, people working at restaurants can't sleep
if it 24 hour because 24 hour is a whole day.
The second reason is it too tired
when the workers are less than usual
and if it 24 hours they will used a lot of light and waters.
The third reason is I don' t think people come to the restaurant
when it it like mid night 3:00 am,
so the workers can't earn a lots of money.
That's why I agree to not stay open 24 hours.
私は24時間レストランを営業するべきでないと思います。3つの理由があります。一つ目は24時間開けると24時間は1日なのでレストランで働く人が寝る時間がないからです。2つ目の理由は働く人が普通より少ないととても疲れるし、照明や水もたくさん使うからです。3つ目の理由は夜中の3時みたいな時間には人もこないと思うので、働く人もお金をたくさん稼げないからです。以上の理由から24時間オープンすべきでないと思います。
文法やスペルの間違い。
細かいことを言い出すとキリがない。
それに、そもそも内容も
「3つ理由があります」
と言っているが、3つ目で、「働く人が少ない」と「水と電気をたくさん使う」と二つの違う内容を書いているので、むしろ4つの理由になってるやないかとツッコミどころはある。
でもね、注目すべきは文章の構成パターンなどがしっかりしていることだと思う。これは息子の力というよりは間違いなくアメリカの学校教育のお陰。
小学2年生の時からすでにライティングについて習い始めている
✅文章構成は、イントロ、ボディ、コンクルージョン
✅イントロとコンクルージョンは言いたいことは同じ。
この英検の文章でいえば、「レストランは24時間あけるべきではない」
✅ボディには自分の考えをサポートするための理由をのべる。
その時に、First/ Second /Thirdや、At First / Next /Finally などの接続が有効。
言い換える力がついている
今回、試してみて驚いたのが言い換える力がついていること。
英作を始める時にいきなり問いかけてきた。
「レストランのコックさんとかサーブする人ってなんていうんだっけ?」
おそらく従業員という言葉を探しているのだろう。
「従業員というのはEmployee(s)だけど、テスト本番では他の人に聞くわけにいかないから自分の知っている単語だけで作ってごらん。できると思うよ」
と答えると、自ら People working at restaurantsと書いてきた。
素晴らしい変換力。
よく「中学英語だけで話せる英会話」というけれども、こういうことだと思う。
難しい(もしくは知らない)言葉を使わなくても自分の知っている範囲で伝えようとする力。
話す、聞く能力についても同じ
友達との会話を聞いていると、話す/聞くという能力についても同じ。聞くのはほぼ問題ないが、特に話す方については自分の言いたいことを知っている範囲の言葉で伝える。アメリカで生まれ育ったネイティブに比べると語彙もまだやはり少ないが、それでも十分に問題なく意思疎通できている。
では、どのくらい知らない言葉があるのか。
これを測定するのは難しい。
でも先日も英語の本を読んでいて、Cacti(サボテンの複数形。単数系はCactus)がわからなかった。
「話の内容からさ、多分サボテンだと思うんだけどサボテンってこういう風にいうんだね」と。
サボテンというのはネイティブスピーカーだったら小さい子でもおそらく知っている単語。
でも日本語を家で話し、英語の保育園と2年生の途中からアメリカに来た息子としては初めて出会った単語。
不自由な中の自由
不自由の中で自由に表現する。
多分、こういうことなんだろうなーと思う。
知らない言葉も沢山ある。
言いたいこと、伝えたい内容にぴったりの言葉が見つからない時もある。
それでも、その不自由な中で自由に話したり書いたりすることができるくらいの力がついている。
読む力、書く力について言えば半年前に英検準二級の問題をさせてみた時よりも確実に力がついて上がっていた。
不自由な中の自由に表現する力。
この不自由の幅が、これからどのくらい減って行くのか。
横で見ている母としての私は楽しみでしかない。
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