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バカは存在する
はい、1年越しのkumiです。
お久しぶりです。笑
引き続きハワイ在住でフルタイムの仕事をしながら子育てしてます。
久しぶりにnoteを開いてお題を眺めていたら目に入った「大切にしている教え」。
(ちなみに募集期限過ぎてますw)
今回は私が2社目に働いた会社の上司に言われた印象的な言葉についてつらつら書こうと思います。
1、「バカは存在する」
すごいパワーワードですよね。笑
これが当時の上司に言われた教えの言葉です。
言葉だけ聞くと差別用語的な印象が強く、とても大切にするような教えではないように感じますが、実は奥が深い言葉なのです。
まぁもうちょっとオブラートに包んだ言い方があったのではないかと思いますが(笑)、強烈だったのでそのまま使いました。
2、いつ飛び出た言葉だったのか
さて、ではこの「バカは存在する」という言葉、どんな場面で飛び出てきたセリフだったのかをご紹介します。
当時私はとあるベンチャー気質大手企業の営業として働いていました。
配属されたのは既存でありながらも手を加えられていなかった事業。それを当時のニーズに合わせて盛り上げていこう、ということで初代営業担当に私が採用されました。
会社の規模から考えたら超絶小規模チームで、入社1年目は上司+私とチームリーダーの2人+システム系補佐2名の5名体制でした。
上司は他の事業の責任者であり、うちのチームの上司としては兼務だったので、メインというわけではなく、実質的には4名体制です。
1年目に成果を挙げたおかげで、2年目には社内の各種プロフェッショナル(ウェブサービスだったので、メルマガ配信やアフィリエイト、SEOなどのWeb系集客のプロ)もチームに参画、規模が大きくなりました。
マッチングサービスだったので、私自身はサービスを利用する顧客側ではなく、共闘する企業側への営業担当として動いていました。
チーム自体は大きくなったものの、引き続き企業側営業担当は私1人。
大小合わせれば100近くのクライアントを1人で捌いており、プロがチームに入ったことで常時様々な施策を発案されて企業側へのアクションが増え、さすがにまわらなくなってきたため、営業を増やすことになりました。
ところがどこの企業でも同じく、人材不足で採用が決まらず。
そんな中、ちょっとクセがある別部門にいた人にこちらの営業へ来てもらうことになりました。
今後のキャリアを考え、人のマネージメントも出来た方が良いとのことで、私がその方のマネージメントを担うことになったのです。
しかし本当にうまくいかなかったのです。そのマネージメントについて、チームリーダーと上司に相談をしていた時こそが、この言葉が上司の口から出たのでした。
3、どうゆう意味か
この新しく来てくれた営業担当の人はかなりクセがある方で、会話のキャッチボールが成立しない。変化球ばかり。
AかBか聞いているのにC飛び越えてDを出してくる。そんな方でした。
はっきりいって、後にも先にも、この方以上に一緒に仕事をするのが大変だった方はいません。笑
こちらが伝えたいことを、自分の都合の良いように解釈されてしまうというか。。。営業の仕事について教えようとしても、どうすればうまく伝わるかがわからなくて困って相談した結果、上司からこの言葉が出てきました。
当時上司やチームリーダーをはじめ、私の周りにはものすごく仕事ができる人ばかりでした。
理解力も高く、こちらが10伝えたくて2まで話したところで察知して話が進む。そんな感じでした。
その環境に慣れてしまっていたがために、そんな人たちと新営業担当の方を一緒に考えてしまっていた私。
それを上司に指摘されたのです。
「バカは存在する。だから相手一人ひとりに合わせて説明や伝え方は変えないといけないよ。伝わらないからって切り捨てるのは簡単だけど、それぞれの特性を見抜いて、どうやって伝えればこちらが望むように動いてもらえるか、それを実践するのがマネージメントだよ。」
そう、「理解力には人それぞれ違いがある。」がこのセリフの真意でした。
普通にこう言われるより、「バカは存在する」と言った方がインパクトありますよね。その上司の方は、私が四半世紀以上生きてきた中でトップ5に入る頭の良さを感じた方なので、だからこそ言えるセリフだったと思います。
「有名大学を出てる」とかの頭の良さではなく、「地頭がいい」方の頭の良さを感じる方でした。
おそらく当時、2まで伝えてわかる人達の中で、わたし自身5-6あたりまで言われないと理解できない側にいました。
そんな自分を棚に上げて、頭のいい人達と同じレベルを一般人である相手に求めていたんですね。
4、万人にわかるように
「バカ」と言ってしまうと語弊がありますが、つまりは人によって理解力が異なるということ。
にも関わらず、他の人に伝わるからといって2しか伝えない。これがよくないという指摘だったのでした。
人それぞれ千差万別、同じように伝えて100人全員が同じ解釈をしてくれるわけではない。
言われてみれば当たり前すぎることでした。
その指摘を受けてからは、どのように伝えれば理解してもらえるのか、一方的に伝えようとするだけでなく、相手の会話のボールを受け取ることに意識を向けるようにしました。
それでも難しいことは難しかったのですが(笑)、以前に比べれば格段に会話が出来るようになりました。
5、今に活かしていること
この経験から、言葉の受け取り側を意識出来るようになったと思います。
営業だったので、同じ営業部隊である仲間に対してだけでなく、営業先に対しても流用できる教えでした。
そして仕事を変えた後も、この教えは活かせています。
その後の仕事は営業職ではなかったのですが、意外と活かせていると感じたのが、とりわけ不特定多数を相手にした時。
1対1であれば、相手の理解力を観察しながら適宜変えていけばいいですが、そうでない場合は10伝えるべきことを10までしっかり伝えることを意識するようになりました。
その最たる例が、マニュアル作り。
お仕事で新しい業務があった場合、担当者依存にならないよう、次に担当になる人が読むだけでわかるようマニュアル作りをする機会があると思います。
マニュアルを作る人は、どんな人が次にそのマニュアルを読むことになるかはわかりません。
なので、万人が読んで万人が理解をしてくれるような内容にするには、抜け漏れがないよう、「わかるだろう」で済ませるのではなく、文字化出来るものはとことん文字化するようになりました。
だから電化製品のマニュアルとかやたら分厚いんだなぁ。。。と実感。笑
おかげでマニュアル作りが上手と定評をいただいております。笑
6、まとめ
ということで、私が衝撃を受けつつその後大切にすることとなった「バカは存在する」という教えについて書かせていただきました。
新しい仕事をする機会が多い環境にずっといたので、まさか人のマネージメントについての教えが営業に活かされ、さらにマニュアル作りに活かされるとは思ってもいませんでした。
しみじみ、まったく関係がなさそうなことでも、本質的な教えは様々なことに繋がっていくんだなぁ、と実感しました。
仕事だけでなく、ぶっちゃけ子育てにも活用できますよね。
相手の理解力なんてほぼ期待できない幼児相手に、大人と同じような伝え方で伝わるはずがない(まぁ感情が昂るとそこまで気が回らなくなりがちですけど)。笑
ということで、私が大切にしている教えでした。
この上司の方、そして当時のチームリーダー両方とも結構インパクトの強い名言を私に言ってきてたので、機会があればまたご紹介します。
では〜。
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