見出し画像

Verliebt in Namibia🇳🇦ナミビア家族旅行③いざ、ナミビアへ!

経由地のヨハネスブルグで予約していた自転車ツアーをすっぽかされる旅行初日の悪夢を振り払い、今日からが本番!ナミビアへ向かう。

5時過ぎには起きて朝食を済ませ、荷物をまとめて空港ターミナルへ。早朝だから人もまだ少なくスイスイ進む。

さらば、ヨハネスブルグ!!
左が南アフリカ🇿🇦右がナミビア🇳🇦の出入国スタンプ


家族全員、ウキウキというよりはヨハネスブルグを後にできる事に清々したという感じ。早くナミビアに行って、本当の旅のワクワク感を味わいたい !と思いながらゲート前で出発を待つ。

冬のヨハネスブルグは日差しはあってもキリッと寒い。それなのに空港はなぜか冷房がかかって更に寒い。
ヨーロッパからの観光客は夏秋くらいの服装で半袖の人もいるのに対し、南アフリカ人かナミビア人かは分からないけれどアフリカ人はしっかり冬服を着ている人が結構いる。暑い国の人達だから寒さには弱いのかなぁと思いつつも、私達はこんなにガッツリ冬服持ってきてないけど大丈夫かなぁ…とちょっと不安になる。

通路を挟んで2列ずつの小さな飛行機に乗り込み、ナミビアの首都ウィンドフックに向けて飛び立った。

「バイバーイ、ヨハネスブルグ!!もう来ないぞー!!!」

と皆で笑いながら捨て台詞を吐いておどけていると、ちょっと楽しくなってきた。

2時間弱のフライトは軽食を食べて、窓の外を眺めている内に過ぎ、あっという間にウィントフックに降り立った。

乗降口に取り付けられたタラップを降りながら周りを見渡すと、不意に笑いがこみ上げてきた。

「何もない!本当に何もない!!」

所々に茶色の丘が立つ以外は360度まっすぐな地平線に雲一つない晴天が広がる。

「凄い!こんな所に来てしまった!!」

笑うしかなかった。

ホセア・クタコ空港は首都の国際空港だと言うのにとってもこぢんまりとしていて、人口密度が下から世界第2位のナミビアを象徴する様で、ワクワク度を上げてくれた。

入国審査も小さな飛行機一機分の乗客だけなので大した待ち時間じゃない。
モニターを見てみると、一日の到着便は一画面で収まる数しかなかった。これでもヨーロッパからの観光客が一年で一番多いハイシーズンなのに。

空港ロビーに出て、携帯ショップで1ヶ月有効のSIMカードを買い、出迎えの車に乗ってレンタカー会社のオフィスに向かう。

冬・乾季のナミビア。空港からウィントフックに向かう途中にも干上がった川がたくさん目に付いた。
この辺りでも動物が出てくるの?とドライバーに聞いてみると、もちろん!とのこと。よく見かけるのはイボイノシシやサルと言っていたら、すぐに道路脇にサルの群れが表れた。ナミビアで一番初めに見た動物はサル!

空港から市街地までの40kmの間、交通量はほんのまばらで直ぐにレンタカー会社に着いた。

先ずはオフィスで契約書にサインをする。何かいっぱい書類が出てきて、内容は理解し切れていないけれど取り敢えず全部に目を通してサインをする。
オフロード走行は自己責任で、事故時の修理やトランスファーは自己負担と書いてある。未舗装の道路が多いこの国で、四輪駆動車を借りて、舗装道路しか走らない観光客なんていないのに。まぁ、大方の契約内容は出発前に旅行会社から聞いていたので大丈夫だろう。サインしないと車を貸してもらえないし…

この旅での我が家の相棒・ランドクルーザー
男3人のテンションは上がる

英語の書類と格闘した後は、ナミビアセルフドライブのレクチャービデオ鑑賞。ナミビアでは交通事故がヨーロッパの50倍!悪路でスピードを出すと車高が高い車は横転しやすい!動物との衝突に気を付ける!日没後は運転しない!
この3つはしっかり気を付けようと思う。


ビデオが終わって、やっと車の受け渡し。
もしトラブルが起こっても、いつ助けが来るか分からないナミビアでは車の装備も多く、チェック項目は山のようにある。
車のことは説明されても分からないので夫と長男に任せておく。

そう、ここでは私は完全に役立たず。
マニュアルの免許は持っているけど運転できない。8ヶ月も前に問い合わせたのに、オートマの四輪駆動車は予約で埋まっていて、マニュアルでレンタル料も高いランドクルーザーしか残っていなかった。
念のため旅行前にほんの少し練習はしたけれど、いきなりアフリカででっかいランドクルーザーの運転なんて無謀すぎる。議論の余地もなく、ナミビアでは夫がドライバー、私は気楽な助手席担当になった。
内心、ラッキー!と思いつつ、非常事態が訪れない事を切に祈った。

ながーい説明とチェックを終え、タンクから溢れ出そうになるくらいギリギリまでディーゼルを入れてもらい、もしもの時のために衛星電話もレンタルして、オフィスを後にしホテルに向かった。


ナミビアでの初日、ウィントフックでのホテルは街の真ん中!郊外の高台にあるホテルか、ウィントフックから少し離れた自然の中のロッジを勧められたけれど、ナミビア旅行中はずーーーーーっと辺境を彷徨って、文明社会から離れた三週間を過ごす予定なので、ちょっと街の空気も味わいたいし、必需品の買い出しも、ここを逃せば最終目的地のスワコップムンドまで出来ない。

そんな理由で街中に滞在するのに、到着日は日曜日で店は殆ど閉まっている。ショッピングモールは開いているから、とりあえず明日から必要な水と食糧を買いに行くことにする。

夫のナビゲーションで徒歩圏内のショッピングモールを目指すけれど、google
mapの使い方が把握できていなくて、何度も同じ場所を行ったり来たり…
人通りがあんまりない所で、ザ観光客が迷っている。周りからの視線を感じる。

下はジーンズに上は長袖を重ね着し、ソフトシェルジャケットも着ているのに寒い。昼食もまだ食べていないし、寒さと空腹で、もう疲れてきた。
彷徨っている間に物乞いは寄ってくるし、窓ガラスが割れた怪しい一角も目にし、ライフルを持っている人までいて、買い物はもう諦めてホテルに帰ろうムードに自然となった。

ナミビアの首都&村 - ウィントフック

ホテルに戻って、緊張から解き放たれる。
屋上に上がって街を見下ろしてみると、人口の少ない国だけあって首都も小さい!すぐそこには茶色の大地が広がっている。地元の人達は親しみを込めてこの首都を「村」と呼ぶらしい。

真ん中に街のシンボル・キリスト教会、右側の金色の建物は独立記念博物館
設計、建設したのはナミビア独立を応援した北朝鮮

落胆に終わったヨハネスブルグから、ワクワクでやってきたウィントフック。
あれっ、でも思ったほどじゃない…
日曜日で活気がなかったからかな??まぁいいや、本当の旅は明日から始まる!(と昨日も思った気がするけれど…)


文明社会の快適なホテルで、アフリカに来たことを実感する野生動物のゲームステーキを食べ、温かいシャワーを浴びて、これからの大冒険に備えるべく、早めにベッドに入った。


大好きなナミビアを思いながら書いています。スキ♡やフォローをしてもらえると、とても励みになります!ありがとうございます!!

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?