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内的家族システム "No Bad Parts"

IFS(内的家族システム)のこの本。

"No Bad Parts"

最初の数ページで、感情が動かされる。

“No Bad Parts”

私たちに、悪い側面はひとつもない。

仮にそれが、自虐行為や、破壊的な行動だったとしても、
それはトラウマ的出来事に対する「適応反応」であり…。

適応反応とは、
「生きる術」なのだ。

だから、どんなに嫌いな自分の側面であっても、
追いやるのではなく、
その側面から、話を聞いてあげたい。

そこには、教えてもらえることがね、
山ほどあるんだよ。


私たちのすべてのパーツ (部分、側面、キャラクター) は、
役割を持って存在してきた。

その役割とは、「自分を守ること」であり、

例えそれが、
依存や中毒や暴力であったとしても、

その方法を取らなければ、やってこられなかった背景が、
きっとあったのだ。


昔々、幼い頃に、
自分を助けてくれたそれらのやり方は、

もしかしたら今はもう、
必要ないことかもしれなくても、

傷ついた私たちの潜在記憶は過去に閉じ込められ、

体は今もまだ、
「あの過去が続いている」と、思い込んでいる。

だから、
あの過去を思い出させるような出来事に遭遇するたびに、

馴染みある、あの適応反応が起動し、

何かに依存したり、

愛を回避したり、

自虐的になったりする。


そんな自分の側面が嫌いで、

そんな自分を裁き、

そんな自分に落胆し、

それらの側面を、

どこかに追いやろうとしてきた。


"No Bad Parts"
悪いパーツはありません。

IFS(内的家族システム)も、
似たモダリティである、
Compassionate Inquiry (CI)も、

好奇心を持って、
さまざまな自分のパーツと対話する機会を、
与えてくれる。

すべての自分のパーツに、
思いやりを持つことは、
他者への思いやりにも、
きっと繋がっていく。

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