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日銀政策と住宅ローン破綻リスク

皆さん、
おはこんばんにちは!
kumazoです!

先日、
日経新聞の記事より
『住宅ローン返済リスク抑える 金利選択「余裕」見極め』

という記事が掲載されていたので、
解説したします。


記事の概要は、

主要国が金融引き締めに動く中、
日銀は金融緩和を維持する方針を決めた。
しかしながら、
どこまで金融緩和を維持できるかは不透明であり、
日銀の政策により変動金利の住宅ローンに与える影響は大きく
住宅ローン破綻しないように見極めが必要である。

とのこと。

現在、歴史的な円安であるが、
円安の原因は日銀の国債買い入れプログラムによる金融緩和である。

これだけ円安で苦しんでいる人が多い中、
円安を止めることができない理由が日本にはある。

1つは日本政府の借金。
2つ目は住宅ローンの変動金利。

日本の政府は先進国でトップの額の1000兆円を超えており、
この1000兆円に金利がかかっている。

国債の金利が上がってしまうと返済額が増えてしまうため、
日銀が国債を買い、価格の下落を抑え、金利を固定している。
(金利と価格は連動している)

また、
国民の住宅ローンも同じ話で、
金利上昇により返済額が増え住宅ローン破綻をしないように
プライムレートを抑えている。
(日銀が決めるプライムレートに連動して金利が動く)
日本で住宅ローンを借りている人の60%以上は変動金利で借りているため、
金利が上がると広範囲に影響がでる。

この2つの理由から、
円安を止めることはできない。


ただ、
もし金融緩和プログラムを終わらせ円高方針に変わったら、
住宅ローン変動金利にどのようなことが起こるか、
最悪のケースをシミュレーションしてみた。


条件は、
5000万円を 35年ローンで 金利0.5% 変動金利 元利均等返済
とする。

金利上昇に対しては「5年ルール」「125%ルール」を採用しております。
一般的な変動金利の借り入れには
この二つのルールが付加されているからです。

「5年ルール」は、
変動金利だとしても5年間は金利の変更はできないというルール。
「125%ルール」は、
金利が上昇して月々の支払が増えたとしても125%までというルール。
(それを超えた分は残債として加えられていきます)


5年後に月々返済額がが125%まで増えた場合、
金利が何%になるかシミュレーションしてみました。

※支払い当初での金利上昇が一番厳しくなるため、
一番厳しい状況でシミュレーションしております。

5000万円を期間35年、金利0.5%、変動金利、元利均等返済でスタートします。

シミュレーションの結果
 
0~5年までは月額返済額は129792円となります。

残債5000万円
残り期間 35年
金利0.5%
月々の支払 129792円 


5年後に返済額125%まで金利が上昇した場合、
6~10年までの月々の支払いは、162069円 (約125%)となります

6年目の初めの残債が4326万円のため下記の内容となります。
残債4326万円
残り期間 30年
金利2.1%
月々の支払 162069円 (約125%)

さらに5年後に返済額125%まで金利が上昇した場合、
11~15年までの月々の支払いは、201973円(約125%)となります。

11年目の初めの残債が3289万円のため下記の内容となります。
残債3289万円
残り期間 25年
金利5.5%
月々の支払 201973円 (約125%)

銀行自体4%以上の金利上昇は検討していないため、
シミュレーションはここまでとします。

この結果を見て、
皆さんはどのように考えますか?

10年後に月々の支払が倍になったら家計がやばい。
これじゃ住宅が買えない。
住宅ローン破綻しちゃうかも。

と考える人は沢山いると思います。

恐怖をあおるように、
あり得ないと思うぐらいの厳しいシミュレーションをしてみました。

しかし、
ここまで金利が上昇すると思いますか?

アメリカが金利6%台まで上がったのだから、
日本も上がると考える方がいるかもしれません。

ただ、
金利が上がるのはインフレを抑制するためでしたので、
日本でも10%のインフレする必要があります。

日本のインフレが10%するなら、
インフレに強い不動産を購入した方が良いという事になります。

変動金利の上昇は家計にも影響を与えます。
しかし、準備をしておけばさほど怖くはありません。

以前にも現実的な金利上昇のシミュレーションをしたので、
下記のnoteを読んでみてください。


住宅の変動金利に関しては、
それほどビビらなくても良いかと思います。

多分、
日銀が恐れているのは、
国の借金の上昇の方です。

金融緩和は国にとって止められないのです。

だから、
日銀も岸田首相も"急激な円"は認められないが、
"緩やかな円安"は容認しており、
円安による経済効果を得ることを目標としています。
(インバウンド)

日銀も為替介入をしたことで、
円安が止められると考えていません。

(だから、先日は日銀からお小遣いをもらいました。)
その時のツイート

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私は、
今後も円安に動くし、
金利抑制は続く可能性が高いと考えております。


ただ、
どちらに転んでもリスクヘッジをしつつ、
政策が進む方向にのっていく方が家系や投資にも有益と考えます。

『政策に売りなし』です。

引き続き
家計に役立つ情報を投稿していきますので、
参考程度に読んでいただければ幸いです。

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