見出し画像

イルカのためのゴミ拾い

ナレーターの熊崎友香です。テレビ東京WBSやNHKアジアインサイトなどでナレーションをしながら4歳と6歳の子供を育てています。

子育ては苦労が多く四苦八苦なのですが、最近少し余裕が出てきて感じるのは、「子供の世界をもう一度味わえる」ことです。まるで人生をもう一度生きているような。ありがたいです。大人なのに、子供の世界を味わうので、子供の時とはまた違う視点や感想を持って、その世界を楽しめます。子供がいなかったら、知らなかったであろう世界を知る、それを味わうゆとりが、ようやく出てきました。

例えば私の場合、子供たちがイルカ好きなので、イルカに詳しくなりました。そして、先週末、イルカ好きが転じて、「近所のゴミ拾い」をしました。

子供たちは、イルカが大好きで、水族館へもよく行きます。家にはイルカ図鑑と、イルカの人形があり、着る服はイルカのイラスト入りばかり。いつもイルカごっこをしています。昨日は、イルカの結婚式が行われていましたね。。。

そんな2人が、特に好きなのがピンクのイルカ「アマゾン川イルカ」です。いつも一緒に寝ているのがそれで、実は二匹いて、もう一匹買ってとせがまれています。出産前は、ピンク色のイルカがいることすら、知りませんでしたが、このイルカが、環境破壊によって住処をなくし、数が減っているそうです。

画像3

それを知った2人は、「私たち、アマゾンカワイルカを助けたいから、地球をきれいにしたいの!だからゴミ拾いに行きたいの!」と、目をキラキラさせ、拳を握りしめ、真剣に言ってくるのです。ここ数ヶ月、ずっとせがまれ(?)ていました。

しかし、夏、外はとても暑かったですし、コロナで外をうろうろして良いのかという不安もあり「涼しくなったらね。。」と濁していました。そして先週末、ついに、決行!

画像1

ただただ、百均のトングでゴミを拾うだけなのですが、結構綺麗だと思っていた家の周りも、ゴミが落ちていて、一時間でクタクタになりました。帰りの自転車では2人とも爆睡でした。多かったのは、なんと言っても、タバコの吸殻、そしてマスク、飲み物類。。。なんだか恥ずかしくなりました。そんなことに気づきもせず、毎日歩いていた自分が。

しかも「はぁ、夢が叶った!来週も絶対、ゴミを拾いたい!」「うん、絶対拾おうね。これでイルカたち、助かるかな!」と盛り上がる2人。。。

自分のしていることが、アマゾン川イルカを救うことになると、信じて疑わない。眩しい。

画像2

イルカに想いを馳せる2人。

「そんなことしたってどうせ無駄。無理、できるわけない」そういう気持ちはいつから芽生えてしまうのでしょうか。子供は、無邪気で素直で、率直で。こんなキラキラした真っ直ぐな心を、守りたいと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?