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会話の試験になると突然本気を出す中国人高校生のお話
6週間だけ中国の高校で日本語教師をしたときのことです。
わたしは日本概要と日本語会話のクラスを担当しました。そして、学期末の試験官も担当いたしました。
日本概要は筆記試験だったのですが、会話は二人一組で行うプレゼンテーションでした。
前もってお題が出され、学生は原稿を作成し練習して試験に臨みます。
授業でも準備する時間を設けてましたし、練習のときもアドバイスしていたので、大体どんな感じになるのかは予測できていると思っていたのですが、仕上がりは予測とはまったく異なっていました。
ほとんどの学生が、小道具を準備してましたし、内容も山あり落ちありで、見ていておもしろいものばかりでした。
普段のやる気も気力もなく、起きているか寝ているのかわからないような学生たちが、試験になるとここまでの突破力を発揮できるのかと思うと驚きを感じました。
先日、とあるYouTubeの番組を見ていました。
その中で、香港や台湾の大学で劇を作る試験を行うときも、熱量がスゴいと説明していました。
どうやら、中国人は何かを演じるとなるとリミッターが外れるのか、相手を喜ばせたい、笑わせたい、驚かせたいという気持ちが強くなるようです。
そういえば、10年以上前に、とある討論会にて中国語でスピーチをする機会がありました。
その討論会は3日間もあり、わたしは2日目の15分のお話をする予定でした。その話を一緒に討論会に参加していた中国人友人にすると「お前の中国語は下手だから、最後の練習に付き合ってあげる」と言います。
それで、練習に立ち会ってもらい改善点をアドバイスしてもらいました。
内容は時間的に変更することができませんでしたが、アクセントの置き方や休止の仕方、さらには抑揚の付け方までたくさんのアドバイスをしてくれました。
その中国人はただの主婦で、別にスピーチの専門家ではなかったのですが、コーチングの熱量がスゴかったのを思い出します。
人前で何かをするとなると、気合いが入ってしまうのでしょうかね。
さて、わたしが担当した高校生たちは今年の9月から日本の高校の2年生に編入すると言ってました。
会話の試験でわたしたちを笑わせてくれたクツくんは、どの高校への進学が決まったのでしょうか?
日本の高校で挨拶をするときも、日本人を笑かそうとするのだろうなと思います。願わくばノリのよい学生が多くて、反応してもらえると良いなぁと思ったりしました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日〜
ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。