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品質も価格も安定の日本。そして当たり外れが大きい中国。

日本で買い物していてビックリするのは、品質と価格が安定しているってことです。

卵のことを物価の優等生なんて言います。

でも、日本では、卵だけではなくて、その他の製品やサービスも安定した価格で提供されているように感じます。

もちろん円安の影響などで値上げしたものもあります。でも円安が理由の場合、根拠のある理由ですし受け入れやすいです。

また、同じ店で同じ価格帯で売られている製品、とくに肉や野菜などの品質は安定していて、昨日と今日で品質がまったく違うなんてことはありません。

価格と品質を安定させるために、お店と生産者が協力して血のにじむ努力をしているので、わたしたちは安心して買い物ができます。顧客のために良いサービスを提供しようというのが日本式だなと感じます。

では、中国はというと・・・様子が違います。

大手スーパーでも品質に当たり外れがあります。

我が家は肉が大好きで、よく自宅でステーキを焼きます。毎回、一口食べて、今回の肉はどこで買ったの?いくらだった?今日は当たりだったね!とか、外れだったねと盛り上がります。

問題は、お値打ちで美味しいお肉を見つけても、次回も同じとは限らないことです。それで、毎回品質に一喜一憂しています。

これはレストランでも生じます。長く続いている日本食レストランはそうでもありませんが、地元のレストランの味は安定しません。突然材料の変更などもあります。

気に入って通っていたラーメン屋さんの麺が突然別のものに変わったりすることも良くあります。美味しくなるのなら歓迎ですが、大抵劣化するので注意が必要です。

食料品やレストランで提供される食事だけではなくて、工業製品の品質も安定していません。

以前、中国の工場で自動車部品を製造し、日本で販売していたことがありました。

設計図は日本で作成し、細かい指示も出します。そして工場で担当者と会い、試作品を作り品質面で同意し製造を開始します。

最初のうちは、指示通りの製品が納品されてきますが、油断していると勝手に部品や仕様を変更されることがあります。彼らは「少しくらい違っても、同じだから構わない」と言い張ります。

同じだったら部品や仕様を変える必要はありません。彼らは、自分の利益のためにコストダウンを図ったのです。とりわけ注文数が安定してくると、ズルをする傾向があります。

彼らは客の利益よりも、自分の利益を追求するので、製品の仕様変更や、食材の変更などに躊躇がないのでしょう。

昔、とある経営者から「製品が売れているとき、製品のバージョンアップをしたくなったりしがちだけど、慎重に。製品が売れていて儲かっている。この結果がすべて。受け入れられている製品を変更する理由はない」と言われたのを思い出します。

日本人や欧米人は、売れ出すとバージョンアップしたり、バリエーションを増やしてさらに利益を得ようとする傾向があります。

でも、バリエーションアップした結果、値段が上がったり、要らない機能が増えて使い勝手が悪くなることもあります。そして、売れなくなるってこともありえます。

中国の場合、売れ出すとさらに自分が儲けようと思い、品質をダウンさせたりします。結果、粗悪な製品はもう要らないとそっぽを向かれることになります。

どちらにしても、欲をかいて不必要なことをするとしっぺ返しが待っているのですが、どうせ間違うならスケベ心ではなくて、前向きな理由で間違えたいなと思ったりしました。

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