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給料未払いに耐えられなくなってる中国人のお話

失業したという中国人のお話は、去年から時折聞いていました。

理由は不景気だからとか、ブラックだからとか、その仕事に飽きたからとか様々なのですが、最近別の種類の理由が現れました。

それは給料の未払いに耐えられなくなったからというものです。

以前にも給料が未払になっても仕事を続ける中国人について note に書いたことがあります。

給料が未払のまま退職してしまうと、もう未払分を取り返せなくなるので会社にしがみついている中国人のことについてご紹介しました。

この記事から約半年が経過して、さすがに未払にも耐えられなくなり、いよいよ損切りする決意を固めたのか離職したという友人たちが数名います。

さて、退職した人は再就職を目指すのですが、これが本当に難しいようです。

就職先が見つかっても給料は半分になったり、総合職での再就職が見つからず工場などでの作業を行う仕事しか見つからなかったりします。

大都市ならば好待遇の仕事が見つかるかもしれないと考えて、留まっていた人も、理想のお仕事が見つからないからと実家に帰ったりしはじめています。

そんな姿を見ていて、お仕事の街と呼ばれたこの場所も、厳しくなってきているのかなんて思ったりしました。

さて、給料未払いに見切りをつけて、この場所を去ることにした人たちはどこにいくのでしょう。

お話を伺ってみると、ほとんどが実家に帰るそうです。

または近い親族が所有している不動産があり、空き家になっている場合、そこを借りて再起を目指すという人もいます。

その様子をみて、中国人にとってセイフティネットは親族であり、家族関係がなければすぐに路頭に迷うという図式があるのだろうと感じました。

ただ、偉そうに中国人のことを批評しているわたしも、頼れるのは家族ですし、日本の公的なサービスを利用したいと思っても、最低限の資金を持っていないと路頭に迷うのはおなじ事です。

そう考えると、どんな環境にいようとも、どんな背景を持っていようとも、人間のストレスの原因というのは同じようなもので、完全に安心できる環境なんてモノは幻想なんだろうと思ったりもします。

とはいえ、不景気で仕事をなくす人が増えているという感覚はあるのですが、街全体の活気に変化は感じません。

人気のエリアには人が溢れていますし、物価も上昇傾向だと思います。

今後、これがどんな風に変化していくのは関心があります。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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