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エアコン修理の师傅と不動産屋さんのコントラストから中国の格差を感じた件
先日、エアコンから水漏れして修理を依頼しました。
大家さんが管理事務所に連絡し、そこと提携している不動産屋さんの責任者の方が、修理する人(师傅)を手配してくれました。
そして、翌日不動産屋さんと师傅が一緒にやってきます。
师傅は30代の男性、制服を着ていますが汚れており、清潔さの欠片もありません。修理に来たのに手ぶらです。
不動産屋さんは40代の男性で、スラックスにワイシャツでパリッとしています。髪型も決まっていてカッコ良いです。笑顔もありコミュニケーション能力が高くできるオジさんと言う雰囲気です。
約束の時間の少しまえに、不動産屋さんから電話があり今からエレベーターに乗り部屋に向かうけど大丈夫かと聞かれます。丁度時間ですので、もちろん大丈夫だと答えると、数分後に二人は到着しました。
不動産屋さんは自分が悪いわけではないのに、エアコンの不具合を詫びてすぐに靴にカバーをかけて部屋に入っても良いかと尋ねます。招き入れると不動産屋さんは师傅に靴カバーを渡します。
师傅はイヤイヤ靴カバーを装着し、挨拶もせずに部屋にはいり、エアコンの位置をみると文句を言いだします。
エアコンの位置が高すぎてできないと言っているようです。
わたしはこうなるのが嫌で、前もってエアコンは3メートル以上の位置に設置されていることを説明していました。
ただ、この师傅、そもそも脚立だって持ってきていません。恐らく通常のエアコンであれば家にある椅子を使って作業をするつもりだったのでしょう。
不動産屋さんは、师傅の愚痴を聞いた後「脚立があれば作業できるでしょ」と言います。すると师傅は短く「そうだ」と言います。
すると、不動産屋さんは少し待つようにと言って出ていきます。そしてすぐに脚立を持って帰ってきました。
その間、わたしは家具が邪魔にならないように移動させてましたが、さらに移動させる必要があるようで、师傅が棚などを動かします。
しかし、彼はコンセントの配線などを気にせず動かすのでルーターや小物が落下してしまいました。
わたしは师傅に気をつけるようにと言いましたが、彼は「あぁ↗」と言うだけで、詫びることも落としたものを拾うこともせずにいます。
仕方ないので、わたしは落ちてしまったものを拾って安全な場所へ移動させます。
そこへ不動産屋さんが帰ってきて、どうしたのと聞くとわたしが答える前に师傅は「何でもない」と言います。
この人、わたしの影響力は軽く見ていますが、不動産屋さんのことは気にしているらしいです。
作業を進めるにあたり、师傅は適当ぶりを発揮するのですが、そのたびに不動産屋さんが「そこはそのままでいいの」とか「はずした部品は掃除した方がよいよね」とか、壁に师傅が付けた手の後を拭き取るようにと細かく指示していきます。
この不動産屋さんがいなければ、エアコンは修理できたかもしれませんが、決して満足のいく結果にならなかったと思います。
床を水浸しにし、ゴミを散乱させた师傅は「なおったよ」と自慢げに語っていましたが、不動産屋さんは「掃除の手間をかけてしまいすいません」と謝ってました。
できれば掃除して帰ってほしかったのですが、彼らの仕事はエアコンを直すことで原状復帰まではしないと経験から知っていましたので「大丈夫だよ。ついでに大掃除するから」と不動産屋さんに伝えます。
すると不動産屋さんは笑顔で「ありがとう」と言い、师傅は知らんがなという顔で帰っていきました。
さらに、脚立を搬出するときも、师傅は出ること優先、しかし不動産屋さんは壁に傷を付けないように気を遣っていました。
この二人のコントラストを見て、同じエアコンを修理するという目的を持っていても見ている場所も見えていることも違うし、振る舞いにも大きな違いがあるものだと思いました。
师傅が不動産屋さんのようになる必要があるかとは思いません。
ただ、不動産屋さんのような人が中国には絶対に必要だと思いましたし、このような人と繋がりを持っていれば、师傅のような人に出会ってもストレスを軽減できるだろうとは思いました。
そして、大家さんが不動産屋さんを深く信頼している理由がわかったような気もしました。
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