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変わらない気質と変わる時代:中国の深圳市で教員をされていたDさんから聞いたお話

先日、小学校の先生をされていた中国人Dさんと会いました。

Dさんは地方で教師をしていたそうですが、このままでは良くないと考えて試験を受けなおし、広東省深圳市で教師として雇用してもらったそうです。

その頃の深圳は、今のように大都市ではなかったそうですが、ここから中国が始まるという雰囲気があり、楽しかったとDさんは話してくださいました。

今は引退して奥さまと一緒に悠々と暮らしておられます。

Dさんに、今の若者とDさんが深圳に来たころの若い人は違ってますよねと聞くと、中国人としての気質の部分では変化はないけど、環境は大きく変わったと思いますと話してくれました。

小学校の先生であったDさんは、中国人の子どもたちは基本的に純粋で、影響を受けやすい。これは昔から変わらない。でも、環境が変化して受ける影響の質や種類が変わりましたと話します。

そして、子どもたちが、もっと良い情報に触れる機会が多くなると良いと思いますと話してくれました。

さらに、Dさんは若いころ将来を見据えて転職をされましたよね、今の若者は理想の仕事が見つからないと働かない、行動しないという傾向がありそうですが、どうお考えですかと質問してみました。

これに対しても、中国人は基本変化していない。環境が変わったんだと思いますとDさんは静かに話します。

昔は貧しかったので、行動しないと生きていけなかった。

でも、今は豊かになり子どもが仕事をしなかったとしても親が養うことができるので、それに甘えているだけだろうと説明を続けます。

それに対し、でも年単位で仕事をしないで、時間を浪費していると将来ツケを払うことになるのではと質問すると、Dさんは、ツケを払うことになったときに考えればいいと思ってるんですよと笑っていました。

これに対して、でもDさんは若いころ、先を考えて行動した結果、今の生活があるんですよねと話しを進めました。

Dさんは、確かに当時行動できたのは良かったと思うけど、その後順調だったのは自分の能力というよりも、深圳市が発展していったからだよと謙虚に笑っておられました。

わたしは、でも深圳市の発展はDさんのような人が大勢いて成し遂げられたのではと思い、そのことを言葉にしようかと思いましたが、ただ素晴らしいですねとだけ答えました。

今回のDさんとの会話で、中国人は変わっていない、そして問題が具現化したときに真剣に考えれば良いという考え方が基本にあるということを再確認できました。

実害がでるかどうかもわからないことに、リソースを割くのは無駄だという割り切りが基本姿勢ですし、すぐにメリットがでないことに努力を傾けない人も大勢います。

しかし、これは問題が具現化することが明確になったなら、もしくはわかりやすいメリットがあるなら果敢に行動を取るという意味でもあります。

ニートだった人がにっちもさっちもいかなくなって仕事を始めることもありますし、才能や財力を活かして日本へ留学してダブルMBAを取得を目指す若者もいます。

彼らは不愉快なことを避けたいという気持ちに促されて行動しているのでしょう。

ただ昨日の note で書いたとおり、結果は運に寄ることころも多くあります。

とはいえ、行動しない人にラッキーが舞い降りることは、まずありませんので、すべての行動しようとする人は尊いと思います。

そう思ってないと、人生が辛くなるよね・・・多分ね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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