意識が高い中国人Y君に出会ったお話
先日、今年大学を卒業したばかりの中国人デザイナーY君と会いました。
いろいろなタイプの中国人に会ってきましたが、Y君は今までにあったことがないタイプだと思いました。
彼のことをひと言で表現すると「普通に意識高い人」です。
中国って教育の影響なのか、意識高い人って少ないように感じます。
努力することに疲れ切っていて、何かのために頑張ろうという意欲が摩耗している人が多いです。
そして、努力することに飽きているからか、良くも悪くも楽なことが好きな人によく会います。
例えば、やるべき仕事を丸投げしたり、放置すべきでない問題を長年知らんぷりしてみたり、現実逃避してひたすらスマホを眺めたりする人が多いです。
そんな中で暮らしていると、自分もいくらか良く言えばユルい感じ、正しく言えばいい加減な感じになってしまったように思います。
しかし、先日出会ったY君はいくらか違います。
自分では「生活の知恵」を身につけるのが好きだとY君は言ってましたが、その生活の知恵への追求が様々な分野にわたります。
スマホを使いこなし、効率的に移動しますし、お値打ちになものを見つけたり、美味しいものを探したりすることに余念がありません。
また、健康管理にも気を遣っており、食べるものや飲むものを制限しているだけではなく、生活習慣や運動習慣にも気を配ります。
でも修行僧のような暮らしではなく、写真が趣味でカメラを片手にいろいろなところに出かけては風景を撮ったり、エモい写真を撮ったりしては、SNSにアップし情報交換をします。
また、春節に実家に帰るのかと聞くと、コストと相談だと笑ってました。
でも、そんなY君は姉が自分の住む街に遊びに来られるように航空券を購入して送って上がるような人ですので、ケチではありません。
生き生きと自分の暮らしについて語るY君の姿を見ていて、これも中国の若者像のひとつなんだろうなと感じました。
先日、日本へ留学することを決めた学生Bさんのことを note に書きました。
Bさんも努力家で、現実を見据えて行動できる人でした。
YさんにしてもBさんにしても、よく考えて行動できる人は、状況が思わしくなくなっても、それなりに切り抜けて行くのだろうなと思います。
そして、冒頭で説明したとおり、BさんとかYさんとは違う種類の人たちもいます。
行き当たりばったりで、問題が起きてから考えるタイプの人たちです。
今までは、中国では先を考えて決定する人よりも、どちらかというと、刹那的な人が多いと思っていました。
しかし、最近出会った20代前半の若者たちは、そうではなく良い決定をしたいと思い、実際に考えてから行動する人です。
特にY君は、失敗しても後悔などしないと言い切ってました。
理由はよく考えて決定した結果なので受け入れるしかないし、間違いだと気づけば改めればいいだけだと言い放ってました。
その苛烈さに若さと危うさを感じましたが、Y君はよく考えて決定しているということを強調したかったのでしょう。
今後もそれなりに順調に進むことを願うばかりです。
さて、どうしてY君やBさんは、わたしが思う中国人像とズレているのでしょうか?
もしかするとコロナの時期に学生時代を過ごし、ウェ〜いと友人と遊んだりすることができず、強制的に内省的にならざるを得ず思考パターンに影響を受けたのかなと思ったりしました。知らんけど。
ちなみに、わたしだってコロナの時期、家に閉じこもってましたが、その時はテレビゲームばかりやってた気がします。
ここに意識の違いがでてしまってるのでしょうね。辛い。
さて、BさんにしてもY君にしても、今後の人生が良いものであってほしいと、オッサンであるわたしは願ってます。
そして彼らに関わったからには、助けになりたいと思ってます。これは単なるエゴです。自分の知っている人に不幸になってほしくないっていう自分の欲望に過ぎないからです。
でも、身の回りの人の幸せを願うのは良いことだと思いますし、手の届く範囲でできることをするって素敵だと思うのですが、どうでしょう?
そんなことを考えてました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!
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