18167元（約36万円）のMacBookProをキャンセルした理由

先日、教員割引を使ってMacBookProを購入しました。

10コアM1Proチップに、16GBメモリ、そして1TBのSSDで16,599元、これにAppleCare+を追加して、合計18167元（約36万円）

とっても高い買い物ですが、すべての情報を1台の端末で管理でき、しかもそれを持ち歩けると思うと安い買い物のように思えました。しかも机の上のスピーカーやキーボードなどを取っ払えるなんて、シンプルライフに憧れるわたしにとって夢の様な状況です。

でも決済した後、どうもすっきりしない。本当に自分の判断が正しかったのか、確信が持てず、モヤモヤしていました。結局、4日間考えて、注文はキャンセルすることにしました。

どうしてMacBookProをキャンセルしたのか？

それは昨日書いた note を関係があります。

この記事のなかで、わたしは次のように書いています。

2022年にもなって、人々の暴走による被害におびえて暮らすことになるとは思いもしませんでした。
この状況は健康的とはいえないので、どうにかしたいところですが、残念なことに対策としては中国を離れるくらいしか思いつきませんので、これまたなかなか難しいことだなと感じたりしています。

どうやら、わたしは現状に不安を感じているようです。

中国での暮らしに耐えられるのか、また身の回りに起きるかもしれない理不尽に対応できるのかどうか、わからずにいるのでしょう。

この不安を解決するために、いろいろなことを試したくなり、その第一弾がMacBookPro の購入だったのかもしれません。

確かに、Mac Mini からMacBookProへ変更すれば、作業環境を大きく変えることができます。当初の思惑通り、机の上はスッキリできますし、MacBookPro だけを持ち出せば、すべての情報を安全に持ち運ぶこともできます。

でも、同時にMacBookProを買うことが、問題解決の決定打ではないことをにも気がついていたのでしょう。だからスッキリとした気持ちにならなかったのでしょう。

PCR検査の列に並びながらキャンセルを思いつく

モヤモヤした気持ちを抱えてるのに、MacBookPro がいつ出荷されるのかが気になっていました。スマホで注文状況を確認しながらPCR検査の列に並んでいると、自分はいつまでこんなことを続けているのかなと、ふと思いました。

PCR検査の列に並び、人が密集しているところでタンを吐く人たち。自然な動きで列に割り込む中年以上の人民の皆さん。それを見て見ぬふりする係員。

自分が疲れているのは、作業環境が整っていないからではなくて、心温まらない光景を毎日見せられているからなんだなと。そして18000元あれば、妻とネコを連れて日本へ帰るエアチケットが買えるんだなと気づいたら、心が軽くなりました。

家に着くなり、MacMiniを起動させ、注文をキャンセルしました。すると、さらに不安が軽減されたように感じました。

いつでも中国を離れられるという状況をつくる

恐らく、今抱えている不安感を解決するためにできることは、いつでも中国を離れて日本へ帰国する、もしくは別の国へ行ける準備をすることです。

荷物を減らし、経済的余力を作り、思い立ったらエアチケットを買える。この状況が大事なのだろうと思います。

そういった余裕が、クッションになって、中国生活にいらだちを感じてもやり過ごす助けになってくれるような気がします。

というわけで、MacBookPro はお預けになりましたが、Mac Mini がまだ使えます。また、買おうと思えば、いつでも新しいMacを買えるという状況に変化はありませんので、これもまた心の余裕になると思います。

いつ中国を離れるのか？

だからといって今すぐ中国を離れようと思っているわけではありません。中国生活も8年目です。さすがに10周年を迎えることはないと思いますが、具体的な計画はまだありません。

ただ、今受けている大学院の仕事は2023年1月に学期末を迎えますし、別の学校も2023年3月末に学期末を迎えます。さらにわたしの就労許可は2023年8月に切れますし、今住んでいるマンションも2023年7月に契約が終了します。

それで、2023年3月にはどうするか決めて、行動を開始することになりそうです。その時の状況で、もしかすると数年中国で暮らすと決定するかもしれませんし、もう撤退するしかないと思うかもしれないし、思い切って別の国へ行ってみるか！となるかもしれません。

たかだか36万円の買い物をキャンセルしただけなのに、そんなことを考えてしまいました。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。