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中国の大白さんたちの行動をみて、スタンフォード大学の監獄実験を思い出したお話

スタンフォード大学が1971年におこなった有名な心理実験があります。

学生を無作為に看守と囚人にわけて、監獄にいれ、それぞれの役割を演じさせるという実験です。監獄実験といいます。確か2週間の予定だったのが、あまりにも被験者への影響が大きすぎたため6日目で中止になったという曰く付きの実験です。

実験で看守に選ばれた人は、徐々に残酷で高圧的な態度を取るようになり、囚人をいじめるようになりました。もちろん看守は無作為に選ばれているので、そもそも残酷な人だったわけではありません。

しかし、自分に与えられた役割に没頭するうちに、より看守らしい態度を取るようになってしまったのです。

この実験にはいろいろな疑惑もあり、実験結果に疑問を持つ人もいます。しかし、人に役割が与えられると、それにふさわしい行動を取り出すのは、良くあるお話しです。

リーダーに選ばれた人が、不遜な態度をとるようになるなんて、当たり前すぎてニュースにもならないくらいです。腐敗しない権力などないと良くいいます。権力そのものが、腐敗しやすい環境にあるのでしょう。

さて、どうしてスタンフォード大学の監獄実験なんかを思い出したかといいますと、大白(中国でゼロ・コロナ政策に関連した業務を行う人たちのこと。防護服が白いので大白なんていわれてます)たちが、やり過ぎてしまう映像を見たからです。

これらの画像がフェイクでないかどうか、わたしには判断できません。しかしユルいロックダウンになったとき、封鎖を管理する人たちは一応に高圧的で、人々に命令したり、強制することを当たり前のように行ってました。

マスクをしない人や、封鎖に関わる指示に従わない人に、暴力を振るう人はいませんでしたが、大きな声で怒鳴りつける人はいましたので、Twitterの動画の大白さんたちと似たり寄ったりです。

恐らく大白さんたちは、普段は良い父親、夫で、気のいいオッサンなのかもしれません。しかし、人々を管理するという仕事を与えられると、責任感が生まれるのか、普段だったら絶対にしないようなことをしはじめます。

最初の動画の大白さんが、一般人に殴る蹴るの暴行を加えています。途中、うずくまった男性の頭に蹴りを入れています。わたしの常識からいうと、どんなに切れても、頭を蹴るのは躊躇します。しかし、大白さんはすかさず蹴りにいってますので、完全に理性を失っているのでしょう。

わたし個人としては、ゼロ・コロナ政策だろうが何だろうが、お上が決めたことに逆らうつもりはありません。毎日、PCR検査を受けろと言われれば、わかりましたとすでに約5ヶ月の間、検査を受け続けています。

ただ、大白さんや、人民が暴走して理性を失ってしまい、訳のわからない行動を取り出すのは怖いな思います。一度火がつくと、誰もとめられない。本人も、何が理由で腹をたてたのかわかってないって状況になりかねません。

そうなったときに、自分と家族を守るのは、とっても難しいように思います。2022年にもなって、人々の暴走による被害におびえて暮らすことになるとは思いもしませんでした。

この状況は健康的とはいえないので、どうにかしたいところですが、残念なことに対策としては中国を離れるくらいしか思いつきませんので、これまたなかなか難しいことだなと感じたりしています。

さて、来週に入ったら、どっと気温が下がると天気予報がいってます。今後、コロナの影響力がどうなるのか、心配です。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。

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