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観たいけど、観れない。こんな映画初めて。

いつものようにNetflixで映画を観ようしてしていた。
何を観るか決めていなかったので、オススメや関連映画から探していると、とんでもない映画を見つけた。「子宮に沈める」という映画。

タイトルとポスターだけで、おもしろそうと思いマイリストに入れ、あらすじを読んで少しの本編映像を観て、衝撃を受けた。

観たくても観れない。鑑賞欲がフリーズしてしまい、再生ボタンが押せない。


映画を見るときは、観たい映画ばかり観ないと決めている。たとえ気分が悪くなっても、感じて考えられる人間になるためには、好みやジャンルを偏らせてはいけない。
だけど、「子宮に沈める」はこれまでの映画にないくらい観れない。

観たくないから観ないは普通だが、観たいのに観れないというと不思議な感情。観ることができない代わりに、「子宮に沈める」のレビューや感想のサイトを観まくった

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あらすじは…3歳の娘の幸と1歳程度の息子の蒼空を抱えたまま、アパートに引っ越す母・由紀子。原因は夫・俊也が帰って来なくなったことにある。由紀子は自立と家族を守るために、子育てしながら医療資格を取ろうと勉強を始める。

由紀子の高校時代の友人が家を訪ねて、友人は由紀子に水商売を勧める。
生活のために、由紀子は水商売を始まることになり、働きながら医療資格の勉強をしょうとするが思い通りにならず、徐々に余裕を失なっていく。

キレイだった部屋は散らかっていき、日中は幸と蒼空だけが残される日々が続くようになる。由紀子が子供たちに用意する食事も粗末な物になっていく。

ある日、幸はオムライスが食べたいと言うが、「面倒だからチャーハンでいい?」といい、留守中の分も含めた山盛りチャーハンを用意する。

由紀子は幸に優しく声をかけて、夜の仕事に向かう。その日以降、由紀子は帰宅しなくなり、その間は蒼空を世話する幸。

床にこぼれた粉ミルクを、見よう見真似で水に溶かせて世話をする。だが、幸も世話さいなと、いけないような幼い子供。幸ができることは、かなり限らており限界がある。

幸は蒼空が寝ているだけなのだと思い、「蒼空起きて、蒼空起きて」と何度も無邪気に呼びかけるが、蒼空は動かなくなります。

虫が飛び交う音が目立つようになり、幸の体力もほとんど限界に近付いていた。
ぐったりとうなだれていると、由紀子が帰宅する。

「ママ遅いよ、ママ遅いよ」と由紀子に甘える幸に対して、由紀子は…

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僕は、あらすじの文章を読むだけで精一杯。文章から想像しものを映像で確認することに抵抗を感じた。映画のあらすじだけで、こんなに辛くなるは初めてだった。

映画を観た人のレビューを見ていると、暗い意見ばかり。

いろんな意見があるが、「辛い」「胸糞悪い」「可哀想」「トラウマ」といった言葉が多く使われており、点数や星評価ができないといった意見が多数。こんなレビュー見たことない。

「育てられなきゃ産まなきゃいいのに、無責任」と簡単に片付けられない。子供たちを放置させて死なせてしまった母親は悪。だけど母親だけが悪ではない。

すべての責任を押し付けて、逃げた夫もやっていることは殺人と同じだと思う。奥さんに丸投げして、別の場所のヘラヘラ生きていたとすれば、悔しくて仕方ない。

改めて環境や状況が人を変えること感じた。もとは由紀子は、子供に愛情をもって接することができる優しい母親だった。自分の成長と家族を守るために、資格を取ろうと前向きではあったということ。

追い詰められると、自分のことやるべきことがわからなくなり、冷静に物事を判断できなくなり、人の気持ちを考えられなくなる。そうなると、とんでもない選択をいしてしまう。

経済的や精神的に、追い詰められて子どもを育てられなくなるのは、母親失格ではない。そんな時は、周りに助けを求めることと、周りの人が助けることが大事だと感じた。

こんなことが世界のどこかで、起こっているかもしれないと思うと、本当に怖い。

気になる方は「子宮に沈める」観てみてください。
僕はまだ観れそうにないです。観てみようと思える日は来るか。



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