くまのなな

文章書きます✍️ https://lit.link/kmnnana

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マガジン

  • アクセサリーの物語

    すてきなハンドメイドアクセサリーに、ストーリーを添えました🌷 【 ストーリー、書かせてください 】 「わたしの作品で書いていいよ!」というハンドメイド作家さまがいらしたら、ぜひぜひコメントくださいませ。 ☑︎ ストーリーを書くことで、お金をいただいたり、お支払いすることはありません ☑︎ 大切な作家さまの作品、大事に大事に書きます。 なによりお互い楽しく!書いて・読んでができたらうれしいです。 よろしくお願いいたします🕊️

  • 我が子とのかかわり

    妊娠中に思ったことや、子育てを通して感じた気持ちをまとめています。

  • インタビュー記事

    インタビュー記事のまとめです。 メディア掲載されているインタビュー記事はこちら ▶︎ https://note.com/kumanonana/n/nc77c77c881b5

  • みじかいおはなし

    ショートストーリーをまとめています。

最近の記事

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『物件ファン』で物件ファンファンが書いた記事

すてきな物件をひたすら愛でるWEBメディア『物件ファン』さんに寄稿した記事をまとめています。 ■ 2024年9月公開

    • 生理前の「死にたい」をバイオハザードで乗り越えた話

      出産してから、たまにふと「しにたいな」と思うときがあったが、最近になってそれが排卵予定日の前後で起きることに気づいた。 生理がくると「少し前までの、この世の終わりのような気持ちはなんだったのか?」と過去の自分を疑うほどに心は晴れ、世界はきらめく。「わたしはこの世界でとてもハッピーに生きているんだわ!」のプリンセスの気持ちに戻る。わたしはだいたいディズニープリンセスなので。  それでもルナルナの排卵予定日マークの前後になると、突然「世界? クソなんだが」のゴミになってしまう

      • 沈みたい夜に、物件サイトで夢をみた

        むかしから、物件情報を眺めるのがすきだった。自分に手が届きそうな賃貸マンションやアパートをチェックすることもあれば、理想をつめ込んだ憧れの物件を探すこともある。目がまんまるになるほどの豪邸を見て、どこのセレブが住むのだろうと想像するのも楽しかった。 ただ、物件情報をひととおり眺めたあと、満足して「あぁ楽しかった」とカラリと言えないときもあった。どろりとした気持ちですがるように物件サイトを見ていた、そんな時期のことを書く。 *** いま思い返しても、二度と帰りたくない家が

        • 雨の日、傘の中で流れた涙。

          あなたがわたしを手に取るときは、 いつもちょっとだけ不安そうな顔。 やさしい指先でわたしに触れて、 そうっと耳元に添えて鏡を見る。 そうして、小さくつぶやくの。 「だいじょうぶ、だいじょうぶ」 きっと人間の世界には、 わたしが想像できないくらい 苦しいことがあるのでしょう。 ぼんやりするほどに悲しいことも、 笑うしかないほどに切ないことも、 数えきれないほどあるのでしょう。 ただ咲くことだけを願って 生まれ落ちた紫陽花のわたしには、 あなたの心に影を落とすものたちを 理解

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          いつかの自分に届いたら

          ついこの前産んだと思っていた赤ちゃんが、気づいたら11か月になっていた。もうすぐで1歳になる。はやい。はやすぎる。子どもの成長はあっという間だと巷の噂で聞いていたけれど、まさかここまでとは思わなかった。 子どもと一緒に過ごす中で、ほぼ毎日思うことがある。「忘れたくないな」と「忘れちゃうんだろうな」。そのふたつを、いつも行ったり来たりしている。ふくふくほっぺ、いい香り、あどけない声、抱きしめたときのぬくもり。忘れたくないけど、すべては覚えていられないんだろう。 これから先、

          いつかの自分に届いたら

          小さな羽で軽やかに、大きな世界に挨拶を。

          ずっとこのまま、なあんにも 気づかないフリをしていられたら しあわせだったのかもしれない。 心が新しい世界に向いていることを 無視して、知らんぷりしていられたら。 わたしはここにいるのがふさわしいと、 自分に言い聞かせていられたら。 けれど少しだけ開いた扉の先を、 見てみたいと思ってしまった。 知ってみたいと願ってしまった。 未知の風がふわりと吹き込んで、 わたしの頬をするりと撫でる。 ああ、この風に、乗れるだろうか。 朱色と金色で編まれた蝶々が、 わたしの耳元でシャラリ

          小さな羽で軽やかに、大きな世界に挨拶を。

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.06「行動すれば、池上の人は全力で応援してくれる」健康スタジオの西尾さん

          取材を受けていただいた方に、次にお話を伺う方をご紹介してもらう。そうやって丁寧にご縁を結んできた本企画。とうとう、今回が最後の取材となりました。前回お話をお聞きしたのは、英語教室を運営する永冨さん。そして、永冨さんにご紹介いただいた方が、健康スタジオ「manaviva(マナビバ)」を運営する西尾章(にしお あきら)さん! マナビバ池上店の初代店長を務めつつ、現在はマナビバ川崎店の店長と店舗全体のマネージャー業務を担当している西尾さん。西尾さんは、マナビバを通して「高齢の方の

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.06「行動すれば、池上の人は全力で応援してくれる」健康スタジオの西尾さん

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.05「周りからの手助けは、素直に受け取る」英語教室の永冨さん

          人から人へ、リレーのバトンをつなぐように取材を続けてきた本企画。前回は、フェイシャルサロンを運営する丹羽さんにお話を伺いました。丹羽さんにご紹介いただいた方が、キッズ英語教室「Academia Ti-da」を運営する永冨敦子(ながとみ あつこ)さん! 「教室をオープンさせたのは、ママ友に背中を押してもらったから」と永冨さんは話します。お話の中で感じたのは、永冨さんの周囲を明るくする前向きさ。そして、人に頼ることを選択できる勇気でした。 英語教室をオープンさせたきっかけは?

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.05「周りからの手助けは、素直に受け取る」英語教室の永冨さん

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.04「池上は、新しいチャンスを掴みやすい場所」エステティシャンの丹羽さん

          取材を受けていただいた方に、次にお話を伺う方をご紹介してもらう。人から人へご縁を結び、今回で第四弾目となりました。 前回は、不動産会社を経営しながら、一般社団法人おおた助っ人の代表理事も務める鈴木さんにお話を伺いました。そして、鈴木さんにご紹介いただいた方が……。フェイシャルサロンを経営しながら、4人のお子さまの子育てをしている丹羽美生(にわ みき)さん! 「フェイシャルサロンをやろうと思ったのは、子どもの誕生がきっかけだった」と話す丹羽さん。サロンをオープンさせた理由は

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.04「池上は、新しいチャンスを掴みやすい場所」エステティシャンの丹羽さん

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.03「自分の行動が、新しい地域を作る」おおた助っ人の鈴木さん

          人から人へ、リレー形式に取材を重ねていく「池上を紡ぐ」。ご縁が糸のようにつむがれて、あっという間に本企画の第三弾目となりました。 前回お話を伺ったのは、新聞販売店の宮崎さん。そして、宮崎さんからご紹介いただいた方が……。「不動産クリニックⓇ 株式会社常盤不動産」の代表取締役でありながら、一般社団法人「おおた助っ人」の代表理事も務める鈴木豪一郎(すずき ごういちろう)さん! お話の中で伝わってきたのは、会社の枠を飛び出してまで地域の困りごとを解消しようと奔走する、鈴木さんの

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.03「自分の行動が、新しい地域を作る」おおた助っ人の鈴木さん

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.02「池上は、人の紹介で仕事が回る」新聞販売店の宮崎さん

          今回は、「池上を紡ぐ」第二弾! 人から人へ、バトンを渡すように取材が繋がっていくこの企画。前回は、青果店の岩田さんからお話を伺いました。 そして、岩田さんからご紹介いただいた方が……。新聞販売店「朝日新聞サービスセンター」所長の、宮崎倫行(みやざき ともゆき)さん! 朝日新聞サービスセンターは、池上にお店を構えて、すでに100年以上も歴史を刻んできました。 長く親しまれてきたお店を受け継ぎ、現在も守り続けている宮崎さん。お話を伺う中で見えてきたのは、地域に根差した愛情深い

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.02「池上は、人の紹介で仕事が回る」新聞販売店の宮崎さん

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.01「相談してくれることは、僕らにとっては嬉しい」青果店の岩田さん

          今回お話を伺ったのは、青果店「八百吉青果店」店主の岩田好正(いわた よしまさ)さん。江戸時代の終わりからお店を守り続けて、岩田さんでなんと五代目! 八百屋さんらしいハキハキとした口調で語っていただいたのは、お客さまへの丁寧な心配りと、変化を怖がらない柔軟さ。そして、チャレンジする若手へのエールでした。 お店を守るために大切なことは? 池上で新しいことを始めたい人にアドバイスはある? 困ったときは相談してもいい? などなど、詳しくお聞きしました! 店を守るために大切なのは

          池上エリアリノベーションプロジェクト|池上を紡ぐvol.01「相談してくれることは、僕らにとっては嬉しい」青果店の岩田さん

          秘めた言葉を、受け取る相手は。

          あなたに言葉を求められるたび わたしの口が結ばれていくことに、 あなたは気づいていたのかな。 「言わないとわからない」と、 「黙っていたらわからない」と、 あなたは言っていたれど。 視線で、態度で、ため息で。 わたしが取り出そうとする言葉を 上から封じ込めていたことに、 ねぇ、あなたは気づいていた? まるで氷のような美しさの中に、 天然石とパールが静かに眠っている。 わたしが心に秘めている言葉のように、 透き通るそれの中で、大切に守られている。 わたしの中にも、言葉はある

          秘めた言葉を、受け取る相手は。

          生きる姿を、ただ耳元で見ていて。

          あのね、本当は、つい逃げ出したくなるの。 人の視線にさらされず、言葉を求められず、 現実味のない場所でただ微笑んでいられたら。 傷つくことはないのかもしれないなって。 ああ、でも、わたしには自我がある。 意志がある。言葉がある。権利がある。 なにも見えていないフリをして ひたすらニコニコしていたら、 きっとそのとき、わたしは聞くんだ。 心が潰される音を。尊厳が崩れる音を。 家の中の、いつもと同じ場所。 大切に飾っているその子をすいと手に取る。 不安だよ、無理だよ、怖いよ、

          生きる姿を、ただ耳元で見ていて。

          フリーランスの妊娠出産。仕事がなくなる不安について。

          に、ついて。つらつらと書きます。 フリーライターが妊娠・出産しました2019年1月、わたしはフリーランスのライターとして活動を開始しました。 フリーライターになって、さまざまな記事を書きました。書く機会をいただきました。 たくさんの出会いがあり、別れもあり、うれしいことがあり、楽しいことがあり。もちろん、悲しいことや、苛立つこともありました。 それでも、フリーライターというお仕事は、今のわたしにとても合っている。これからも続けていきたい。そう思っています。 フリーランス

          フリーランスの妊娠出産。仕事がなくなる不安について。

          「保育園、寂しいですね」

          1月の朝は、空気がキンと冷えている。さむさむ、と肩をすぼめながら、わたしは我が家の玄関に立つ。目の前には、スーツの上にダウンジャケットを着込んだ夫と、くまちゃんの耳がついたモコモコの上着に身を包んだ赤ちゃん。開けられた扉の向こうから、ひゅうと冬の冷気が入ってくる。 「今日もさむいねぇ」 「ほんとにさむい」 寒そうにダウンにあごを埋めながら「行ってきます」とベビーカーを押し始める夫に、わたしは「行ってらっしゃい、気をつけて」と声をかける。視線を下げて、赤ちゃんにも。「行って

          「保育園、寂しいですね」