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だから私は筋トレする

最初の投稿が暗くて、重くて、情念渦巻く感じで、書いているうちにどんどん落ち込んできてしまったので、今回は少し明るい話を書こうと思う。

去年から筋トレを始めた。
鬱々とした私をみかねた友人が
「筋肉は裏切らないし、全てを解決してくれるらしいよ。」とアドバイスしてくれたのだ。
体力がつくし、ポジティブになるし、ストレス解消になるし、身体も引き締まって綺麗になるし、いいことしかないのだそうだ。
その時は筋肉はそんな万能じゃないでしょ、と突っ込んだ。

しかし、私は乗せられやすい性格なので、次の日から自分で筋トレを始めた。
痩せたいという気持ちもあったが、何よりネガティブな性格を明るくしたかった。

でも、1週間で飽きた。
筋トレの一人で黙々やる感じが辛い。
動画や本を見ても自分のフォームが正しいかわからないし、一人だと適当に終わらせてしまう。

そこで究極的に自分を追い込むため、ジムに通うことにした。
私はケチだ。
だから、お金を払っていればどんなに嫌でも、もったいない精神でジムに行くと思った。
あと、一人だとモチベーションが上がらないので、マンツーマンでみっちり指導してもらえるパーソナルトレーニングをしてくれるジムがいいと思った。

家の近くのジムを選ぶとジム通いを継続しやすいと聞いたことがあったので、家の近くのジムの口コミと価格を比較して、一番お手頃で評判の良さそうなところに体験レッスンに行った。

チャラそうだけど、イケメンでマッチョなお兄さん(きっと私よりも年下)が「お待ちしておりました!」とキラキラした笑顔で私を迎えてくれた。
彼が今回の体験レッスンを担当してくれるトレーナーさんだった。
やはりマッチョと呼ばれる人たちはみんな明るいのだろうか。
確かにジメジメした暗いマッチョは見たことがないし、想像できないなと思った。

ジムは狭いのだが、個別のブースがいくつかあり、その中にさまざまな筋トレの器具が置かれていた。
筋トレの体験の前に、トレーナーさんから今までの運動習慣、なぜジムに通いたいと思ったのか、どの部位を鍛えたいのか、生活習慣等さまざまな質問を受けた。

私はとにかく脚やせしたかったので、下半身を鍛えるためのブルガリアンスクワットという種目を体験した。
ブルガリアンスクワットは片足を椅子に乗せた状態で、もう片足でスクワットをする種目だ。(詳しくは下記参照)

これが本当にきつい。
普通のスクワットの比じゃないくらい疲れるし、足とおしりが痛い。
滝のような汗を流しながら「辛い、もう無理。」と私がつぶやくとトレーナーさんは
「まだまだいける!頑張って!もう少し、あと1回!」
と明るく励ましながら、私を追い込む。

なんとか耐えながら両足10回ずつのトレーニングが終わると、トレーナーさんは
「よく頑張りました、くまのさん!ナイスファイトです!」とめちゃくちゃ褒めてくれた。
社会人になってこんなに褒められる機会はなかなかないので、私は大いに照れた。
しかも笑顔のイケメンだから余計に気恥ずかしさがあった。

体験後、3日間ほど脚とおしりの筋肉痛が治らず、動くたびに痛みが走り悲鳴を上げた。
痛いのは辛かったが、筋肉がめきめきと成長しているような気がして嬉しかった。
そして正式にジムに通うことにした。

それから私は週1のペースでトレーニングをしている。
飽き性の私にしては珍しく継続して取り組んでいる。

多少は体力がついてきたのか、遅くまで仕事をしていても疲れにくくなった。
トレーニング後の筋肉痛も最初ほどではなくなった。

果たして、筋肉は全てを解決してくれたのか?
それはよくわからない。
わからないけれど、目に見えた成果はある。
ずっとコンプレックスだった大転子のでっぱりは控えめになってきて、スーツを着ても目立たなくなった。ような気がする。

性格に変化があったかといえば、特にない気がする。
筋トレで心は鍛えられないのか、はたまた、私の筋肉量がまだまだ少なくてその境地に達することができないのか、どちらなのだろうか。

それを知るためには、これからも続けていくしかないのだろう。

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