見出し画像

【左手を失ったこぐまちゃんの報道に関して】

あまりにもひどい報道と野生動物への扱いに憤りを覚え、↓詳しくはこの記事に。

以下の機関へ投書をしました🐻

・報道を流した放送局、
・通信社、新聞社各社
・環境省、岩手県、保健所 

以下、内容だよ🐻 

--ココカラ

本報道のこぐまは、野生動物ではありますが、
一時的にでも保護されるべきではなかったでしょうか。

本来であれば、
母くまと一緒に冬眠しているはずのこぐまが、
 一人ぼっちになってしまい、 母くまを探して、
ショッピングセンターに迷い込んできたわけです。

そもそも、2時間も居座ったのではなく、 
人間が檻にいれるために囲い込んだため、 
その場に留まらざるを得なかった、 
が正しい状況説明ではないでしょうか。

後述しますが、
このこぐまは母くまと離れ離れになり、 
母くまを探して迷い込んだようでした。

報道にもあるように、
50センチほどの小さなこぐまです。

痩せこけていて、まるで子犬。 
さらには、左手を失う「大怪我」までしています。

こんなこぐまが、 
人を襲うほどの破壊力をもっているわけがありません。

もしも、これがこぐまではなく、 
犬や猫、人間であれば間違いなく保護され、 
医師の診察を受けるはずだったと思います。

ところが、 行政、警察、猟友会の判断は、 
「山に返す」でした。
 この1月の真冬に、です。

餌のとり方もわかない、
冬眠の仕方もわからない小さなこぐまが、
餌のない雪山に返されて生きていけるでしょうか? 

大人の脳みそで冷静に考えれば、
一瞬で判断できることです。

さらに、 日本熊森協会が保護を名乗り出て、 
警察と行政に次々と電話したところ…


警察 :県に聞いてください。
県庁 :市に任せているので市に聞いてください。 
市  :保健所が対応したので、保健所に聞いてください。 
保健所:猟友会に任せているので猟友会に聞いてください。 
人混みがすごかったので、子グマの前足首がないかどうかは、見ませんでした。

みごとなたらい回しのバケツリレーでした。 
全く連携の取れていない、
ずさんな行政のありかたこそ
報道されるべきではないでしょうか。

本来であれば冬眠中で、
奥山はもちろん、人里にも降りてこないクマが、 
それもこぐまが単体で、人里に迷い込んできたのはなぜかこそが、
報道されるべき事件だと思います。

本件を含め、 
人里に熊が出没したニュースに関して、 

報道されるべきは、

・なぜくまが人里に出てくるようになったのか
・異常気象を引き起こしている根本原因は何なのか
・クマの棲む森で餌が取れなくなってしまったのはなぜなのか、

そういったことだと思います。 

クマが棲んでいた森を破壊したのは人間です。

 
戦後、くまが生息する奥山にまで人が入り込み、 
皆伐や開発を行い、
それまでうまくいっていた棲み分けを 
人間が破壊したことが原因です。

人が熊に襲われるのは当然とまでは申しませんが、 
くまが人里にでてくる原因を作ったのは、
 人間で、人間に100%の非があります。

・くまが人里に出た
・餌になるものを家の周りに置かない

そんなことをいくら報道しても、 
根本解決にはなりません。

報道されるべき、
議論されるべきは、
「 今後どうしたらくまが人里に出てこないか」
 ではないでしょうか。

著名人や有識者の方の意見ばかりを取り入れるのではなく、
野生動物、森林保護を実地に根付いた活動をしている団体の声も、 
報道に反映していただきたいです。

最後に、 
なぜ、こぐまが左手を失ってしまったのか。

日本熊森協会によると、
後日、地元の方に聞いたところ、 
この子グマは、河川敷を母グマともう一頭の兄弟と3頭で歩いていました。

その際、河川敷に設置されていた
「くくり罠」に左前足がかかってしまったんだそうです。

なんとか、罠を外そうとこの子は必死にもがきましたが、
何をしてもワイヤーは外れません。

母グマは子グマを助けようと必死でしたが、
やがて不可能と悟ったのか、
もう1頭の子グマを連れ て泣く泣くその場を去っていったようです。
人間に見つかったら皆殺されると判断したのでしょう。

だけど、一人ぼっちでは生きられないこぐまは、
左手を失う覚悟で、
自らの左手を引きちぎり、
罠から抜け出しました。

何かの物を狙ってショッピングセンターに来たわけではなく、 
自分を置いていかないでほしいと、
狂ったように母を探し求めて走り回わって、
必死で母くまを探し ていたんだろうということでした。


野生動物の体の一部を損傷させる、 
まるで「地雷」のような罠の設置を、 
先進国である日本で野放しにしておいてよいのでしょうか。

人里に仕掛けられる、野生動物への「罠」に関しても、
改めて、議論されるべきだと思います。

昨年、人身事故が相次いだこともあり、過去最多年の1.3倍)
「有害獣」のレッテルが張られた大 量のクマたちは、
ハチミツ入り罠に次々と誘導されて駆除されました。
(2023年度のクマ捕殺総数 は前代未聞の9028頭)

その結果、冬が来てもどうしていいかわからず、
各地で孤児グマたちが雪の中をさまよっていまし た。

いずれ死ぬだけですが、
誰も助けようとしない日本社会です。

こんな人間社会でいいわけがありません。 
こんな社会状況こそ、報道されるべきではないでしょうか。

日本がクマに無慈悲でクマを憎む社会に変化したのは、
権威のある人たちやマスコミが、
「クマ が人を襲った」と一斉表現したことにあると感じます。

まるで、
一方的にクマが人間に傷害事件を起こすかのような表現をし続けているからではないでしょうか。
クマは本来、大変平和的な動物です。

日本は水道の蛇口をひねるといつでも水が出て来ます。 
しかも飲める水です。

これほど水源にめぐまれた国は、世界にまたとありません。
これは祖先が奥山水源の森を、
森づくりの名人クマたち以下、
全ての森の生き物たちの聖域として、
手つかずで残していたからです。

平成になるまで、 
クマが奥山から出て来ることなどまずありませんでした。

その奥山を、わたしたち人間が、拡大造林、
さらに今、地球温暖化、再生可能エネルギーなどで 破壊し続けたから、

クマたちは「山から出てこざるを得なくなった」のです。

人間活動の被害者であるクマたちを、 
さらに殺し尽くそうとしている、 
私たち人間のあり方こそが、問われ、 
報道されるべきではないでしょうか。

今年も、きっと今年も人里にくまが出没すると思います。
その際、「くまが出た!」ではなく、
もう少し掘り下げて、 

くまに対して人道的な報道をされることを願ってやみません。

--ココマデ

取り上げられるかはわかりませんし、
届かない声かもしれません。

だけど、
言わなきゃ始まらない!!!!

というわけで、
まずは自ら声を上げてみました。

野生動物保護に関心がある方、
くまちゃんが好きな方、
どうか一緒に声を上げてください。

これ以上、
人間のせいでくまちゃんが地球上からいなくなるのは、
避けたいです。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?