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雨脚

 雨が降ってきた。傘は持っている。その直前に感じた生ぬるい風とまだ明るい時間なのに空がここまで暗くなったことに戸惑う。
 落ちてきた雨も明らかに大粒。これは間違いなく雷雨に違いない。

 とりあえず傘をさして小走りに移動。雨は少しずつだが徐々に増えてきた。気が付けば雨脚が強くなったかと思うと、もう傘では耐えられないほどになっている。
 目の前の視界が見えないほどの豪雨だ。だがそれだけではなく、どこからか雷鳴が聞こえる。

 これ以上先に進むことが怖い。幸いにも近くにスーパーを発見、特に買いたいものもないのにそこに逃げ込んだ。30分後に雨は止んでいた。傘もいらない。相当雨が降った後が残った。

 そして思わず衝動買いしたものを手にしている。

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