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予告:連載歴史小説を明日から週1ペースで発表します

かねてから計画していた連載(長編)小説を明日から週1回のペースで発表します。

これは歴史小説。ただでさえマニアックな東南アジア小説ばかり書いていますが、今回はさらにマニアックな東南アジアの歴史小説。場所はベトナムで18世紀末ごろの物語です。

タイトルは「ふたりのグエン」

グエンというのは「阮」という字をつかい、ベトナム人の良くある苗字です。
この時代、ベトナムはふたつの国に分かれていてがあり、南側に広南グエンという一族が支配していました。

ところがこの国は、西山(タイソン)という地域にいた3兄弟を指導者とする農民の反乱によって滅ぼされてしまいました。この3兄弟もグエンという同じ苗字です。

その3兄弟の1人にグエン・ヴァン・フエという勇猛な武将・英雄がいます。

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グエン・ヴァン・フエ

広南グエンの一族は1人を除いて全滅しました。そして新たに西山朝という国ができます。
生き残った1人はタイに逃げて、タイの軍隊を借りて反撃。その生き残りはグエン・フック・アインという人です。

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       グエン・フック・アイン

しかしグエン・ヴァン・フエは、このタイからの反撃を退けました。
その後さらに、ベトナム北部に残っていたもうひとつの国を滅ぼし、国を一時統一します。
北部の勢力は、北の中国・清に助けを求め、今度は清の軍が攻めてきますが、これをも蹴散らしました。

そのためグエン・ヴァン・フエは、北と南からの異国の侵入から国を守った英雄として大人気。ホーチミンにはグエンフエという名前の通りがあるほどの英雄です。(他の町にもあります)

しかし、グエン・ヴァン・フエは病に倒れて死亡。
一時ははタイの協力を得ながら敗れ去ったグエン・フック・アインですが、今度はフランスの力を借りて、グエン・フエ亡き後の西山朝に反撃を仕掛けます。

そして最終的に勝利し、新しいフエ王朝を作ります。ちなみにこの国は後にフランスに支配されながら1945年まで存在しました。

つまり、グエン・ヴァン・フエとグエン・フック・アインのふたりが主人公の物語です。

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歴史の物語なのでちょっと難解かもしれません。
またそもそもあまり資料がないこともあって、創作が7割以上を占めそうです。

そんな連載長編小説ですが、週1回くらいで、1話 3000~4000字程度を予定しています。

現在は大まかなプロットだけしか決めておらず、本文は発表しながら書き進めるので、終わりは決まってません。
一応30から40話くらいを予定。物珍しいとは思いますが、ご一読くだされば幸いです。

それ以外の日は、今までどおりほぼ日で掌編・短編小説が中心となります。

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