見出し画像

冷房のスイッチ

 急に暑くなった。体中から汗がにじみ出る。いくら体を拭いても汗が湧き出た。
 まだ6月だというのにもう真夏の暑さ。室内にいるのに汗が出てくるというのなら、もう冷房が必要なのだろう。

 そう思いつつ、まだ冷房に手をかけず窓を開けてみた。すでに日が暗く、さすがにこの時間は外の温度は下がるのか、涼しい風が入ってくる。汗ばんだ体が風により冷やされた。

 ひと時の幸せを感じたと思っていたが、本当にひとときだ。なぜならば虫が入ってきた。最初は蚊のようだ。
 うっとうし奴が入ってきたと思ったが、狙いを定めて見事に仕留める。ほっとしたのもつかの間今度は蛾が入ってきた。
 大きな蛾が部屋の照明で暴れている。

 もう諦めようとようやく冷房のスイッチに。

#小説 #短編小説 #300字小説
#スキしてみて #冷房のスイッチ
#原稿用紙一枚 #noteのつづけ方


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?