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日々掌編短編小説(そよかぜの千夜一夜物語)

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2020年1月1日から、ほぼ毎日掌編小説を執筆中。東南アジア小説をはじめ、興味のあるあらゆるジャンルをネタにして作品を発表しています。ちなみにこちらには「書き下ろし」としてしばら… もっと読む
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2022年5月の記事一覧

??? 第858話・5.31

「??? いったい、これは」私は今の状況が飲み込めないでいた。私は今なぜか海に流されてい…

能古島から志賀島へ 第857話・5.30

「いい休日だったなあ。さてこの後はどうしようか?」「うーん、確かに初夏の花はきれいだけど…

変な観光地 第856話・5.29

「変な感覚だ」私は列車を降りて「観光地」とされる場所の最寄り駅に来ていたが、どうも納得で…

なんとかなるさ 第855話・5.28

「そんなにつらそうな顔をしなくても......」野田は、親友の田野の家に遊びに来ていたが、田野…

襲来したものって? 第854話・5.27

「おい!上空を見ろ。あの物体大小いくつあるんだ」「か、数えきれないよ!」ある銀河のある恒…

Aimai 第853話・5.26

「あれ、2日も何してたんだ」俺は記憶を失っていたらしい。なぜ記憶を失ったのかは覚えていな…

佐賀駅から 第852話・5.25

「さてと、佐賀駅に着いたが、これからどこに行こうかな」佐賀に旅に来ている。なぜ佐賀に来たのか、理由はあまりにも適当だが、今まで佐賀県に来たことがなかった。たまたま長期の休暇が取れたので、どこに行こうかと思ったとき、佐賀という文字が目に飛び込んだ。 「何があるかわからないが行ってみよう」ということで来た。何も予定を立てずに来たので駅に来たのは良いものの、どこに行こうか迷ってしまう。地図を見る。ありきたりだが、駅から南に歩いたところに城跡があった。「とりあえず佐賀城跡にでも行こう

10分間のお昼寝 第851話・5.24

「ふぁああ眠い。10分だけね」昼食を食べた後、今日も無性に眠くなった私は。そのまま静かに目…

視線の先に何があるの? 第850話・5.23

「この人は何を見ているのだろう?」道を歩いていたら、突然両手を顎に当てながらじっと斜め上…

彗星内の生活 第849話・5.22

「たまには外の世界も見たいな」僕は直径数十キロほどの小さな星に住んでいる。この星はある恒…

長崎の卓袱 第848話・5.21

「さて、えっとこれは中華街ですね。今からの場所は近いですか?」グルメ雑誌の茨城編集長は取…

森林の中に入っていけば 第847話・5.20

「コンクリートのビル群とは大違いだ」社会人2年目の彼はひとりでハイキングに来た。バスに乗…

妄想の具現化 第846話・5.19

「ふ、カメラで撮影して映し出された人に『デジタルの世界にようこそ』と言われるというのか、…

デジタルに収納するそれから 第845話・5.18

「へへっ今日も色々と撮影したぞ」ハイキング姿の男は、ひとりでつぶやき自己満足。手には黒いコンデジのカメラを持っていて、その中身を見ては、ひとりほほ笑む。  男は山歩きをしながら気になるものを次々と撮影した。スマホのような多用途で誰でも持っている物でもなければ、一眼レフのような化け物のようなレンズが付いた大掛かりなカメラでもない。  この中途半端な大きさ、片手で持てるほどの気軽さながらも、見た目はカメラとしての存在感を放つコンデジが大のお気に入りなのだ。 「今日も結構撮れたよ