高血圧になる6つの一般的な原因

記者 三山熊裕 報道

高血圧はごく一般的なもので、若い人でも高血圧に悩む人は少なくありません。高血圧は血管や体の器官を傷つけ、心臓病など多くの健康障害につながります。高血圧の原因となる危険因子を知ることは、血圧を下げるために大切なことです。

では、高血圧の原因はなんでしょうか?

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1.肥満

肥満は高血圧の一般的な危険因子です。体が重くなればなるほど、細胞や組織に酸素や栄養素を供給するための血流が必要になります。血管内を循環する血液の量が増えると、動脈の圧力も上がります。また、肥満は心臓病、高コレステロール、糖尿病、関節炎、慢性腎臓病、非アルコール性脂肪性肝疾患など様々な症状を引き起こします。 健康的な体重を維持することで、高血圧になるリスクを減らすことができます。

2.運動不足

十分な運動ができない座りっぱなしの生活は、高血圧を発症するリスクが高くなります。運動をすることで体内の動脈への血流が増加し、その結果、天然のホルモンやサイトカインが分泌され、血管を弛緩させ、最終的には血圧を下げることに繋がります。体を動かすことは健康的な生活習慣であり、1日30分の運動は高血圧の予防につながる可能性があります。

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3.ストレス

ストレスが直接高血圧の原因になるわけではありませんが、ストレスは血圧の上昇を繰り返し、最終的には高血圧の原因になることもあります。ストレス時に体から放出されるホルモンは、心臓の筋肉に負担をかけ、心拍数を上げたり、血管を収縮させたりして、高血圧を引き起こす可能性があります。また、ストレスは心臓病や胸痛、不整脈などのリスクを高めます。

4.塩分摂取量が多い

塩分の摂りすぎも高血圧のリスク要因の一つです。ナトリウムが過剰になると体液の保持量が増え、動脈を収縮させて血圧を上昇させてしまいます。食事の塩分量を減らすことは、高血圧の数値を下げるのに効果的です。

5.カリウムの摂取量が少なすぎる

食事中のカリウムが少なすぎると、高血圧になるリスクが高くなります。カリウムは細胞内のナトリウム濃度のバランスを整える重要なミネラルで、カリウムの摂取量が少ないと血液中にナトリウムが過剰に蓄積され、高血圧の原因になります。また、カリウムには動脈平滑筋細胞を弛緩させる作用があるため、血圧を下げる効果があります。カリウムの摂取量を増やしたり、減塩食にすることは、血圧の正常値を維持する上で重要な役割を果たしています。

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6.ビタミンD欠乏症

ビタミンDは全身の血行を良くしてくれるので、心臓が正常に機能するためには欠かせません。また、ビタミンDが不足すると高血圧のリスクも高まります。ビタミンDは、動脈を収縮させて高血圧の原因となる酵素の働きを阻害します。

また、特定の慢性疾患によっては、高血圧を発症するリスクが高まることもあります。高血圧は通常は症状がないので、定期的に血圧を測ることが大切です。血圧の安定化と低下は、生活習慣の変化、減量、薬物療法によって達成することができます。

記者 三山熊裕 報道

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