【9/16の日記】描いて飾る展2と宮代あきら独演会をハシゴしたよ

 描いて飾る展2、というイベントへ行ってきた。見ての通り、開催は二回目となるイベントである。イラストレーターが集まってその場で絵を描き、飾って、客はその場で絵を買うというシステムである。つまり展示される絵がリアルタイムに更新されていくという、画期的なイベントなのだ。面白い事を考えたものだ。
 会場は盛況であった。このような面白い企画が注目されるのは、他人事ながら嬉しい。中でも目を引いたのは、やはり「のうてんきな青二菜」のさかもとこのみさんとのうさんであった。のうてんきな青二菜というのはイラストレーター三人が集まってラジオをやっている、そのグループ名である。この三人の発想の奇抜さは折り紙付きで、全員が発想の斜め上どころかX軸・Y軸・Z軸の他によくわからない軸に向かって飛んでいる。もはや天変地異みたいなものである。今回も奇抜なイラストが盛り沢山で、自分はただただポカンと口を開けて「スゲェ~」と呟くのみであった。
 すべてのイラストを買い占めたいくらいであったが、色々と出費が重なって金のない時期であったので数点しか買えなかった。だが、金があったら破産するまで買っていたであろうから、金がなくて丁度良かったのかもしれない。あれも欲しかった、これも買いたかったと後ろ髪を引かれながら会場を出た。

 描いて飾る展2を出て向かったのは秋葉原である。怪談師の宮代あきら氏がソロライブをやるというので予約したのだ。チケット代は二千円。気軽に行ける値段である。イタリアではオペラが一幕三千円くらいで、夕食前後に軽く観に行くものだというが、その感覚に近い。イベントへ行って、飯を食って、最後にのんびり怪談を聴いて帰る。最高の休日である。
 ライブで語られた怪談はバラエティ豊かであった。短編に長編にスライドショー付ドキュメンタリー。内容も怖い話に笑える話、心温まる話と幅広い。2時間ずっと飽きずに聴いていられる楽しさであった。器用な人である。一点に特化した人も面白いが、バラエティに富んだ人というのも面白い。しかしこれだけバラエティ豊かであるのに安定しているのである。「豊か」ではあっても「バラけ」た印象はない。エンターテイナーだなと思った。やはり怪談は楽しい。楽しいと思える怪談師のイベントにしか行っていないから当然であるが、腕の確かな人の怪談はどんなに怖くても結局楽しいのだ。これで二千円は安いなと思いながら私は三連休の初日を終えたのであった。

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