生きにくい子どもたち 岩宮恵子
河合隼雄先生の(臨床心理学とか,その周辺の雑談とか対談とかの)本を貪るように読んでいたのは、おそらくただ面白かっただけで子育ての参考にしようとは思っていなかったと思うんだけど
実際生活の局面局面でかすかに役に立っていたのかもしれない。
と、この本を読んでみて思った。
この方みたいな河合チルドレン的な?(そんなこと言ったら本人怒り出すかもしれないけど笑)方の本はすごくわかるしすっと入ってくる。
うちの子らは特に重篤な問題を抱えていたということはなかったと思うけど、親(父親)が試されていると感じる局面は何度もあった。
それは、事件として立ち上がることはほとんどなくて(それだったら逆にわかりやすい)日常で突発的に発生する。
この著者のおっしゃるとおりで、そこでどう対処するかによって子供の人生が変わるぐらいの局面が、日常で起こる。
だから、なんていうんだろう…子供は突然親を試すんだけど、今からあなたを試しまーすとか言うわけないじゃない?笑
突然な割には子供にとっては決死の覚悟に近い。
それを、親が「きたな。。」と感じれるかどうかだと思うのよね。8割ぐらいの親はそれ、スルーしちゃうんじゃないのかな。忙しいからとかいって。
で、事件化して始めて気づく。それならまだいいほうで、その子供が大人になってから爆発するっていうケースも多々あるんだろうと思う。
つまり,エラそうに言わせていただければ、自分の子供に関してはまず親がカウンセラー、大げさにいえばある種の臨床心理学者として子供に立ちはだかる必要があると思うんだな。親の責務として。
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