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「待たされる」より「待つ」ことを楽しむ

病院で待たされる

「ちょっと待ってください」

病院でよく聞かれるセリフです。

待合室で待たされる。

検査が終わって待たされる。

ナースコールを押して待たされる。

病院は待たされる場所です。

待たされることでイライラしてきます。

順番はまだか——と気持ちが焦ります。

耐えきれなくなると、いつまで待たせるんだ!と怒り出してしまいます。


病気の場合には、体に緊急事態が起きていたり

症状に苦しんでいたり

「待つ」ことができない事情があります。

そのことを理解し、なんとか早く解消してあげたいという気持ちで

医療者は必死に働いています。

しかし、人や状況により緊急度は違います。

対応する順番が変わってしまい、お待たせしてしまいます。

申し訳ありません。


待たされる日常

一方、日常生活で緊急性がない時にも

「待たされる」と感じることはあります。

早く手に入れたい

早く行きたい

早く見たい

早くして欲しい

すぐに欲求が満たされないことで

「待たされる」と感じます。


本当にそれでいいのだろうか

世の中の変化のスピードが早くなっていると聞きますが

それだけヒトは待てなくなっているのかもしれません。

変化を早く求めるほど

「待たされる」気持ちも強くなります。

「待たされる」のが嫌だからどんどん「早く」を求める

そうして人生が「早く」流れて行く。

欲が満たされたら

「もう楽しみが無くなった」と嘆いてしまう。

本当にそれでいいのでしょうか。


「待つ」ことを楽しむ

生きられる時間には限りがあります。

もっとゆっくり、長く楽しみたい。

そのためには「待たされる」ではなく

「待つ」ことを楽しむ。


「待つ」は簡単に思えますが

脳の複雑な働きで出来ることです。

病気や加齢の影響で脳の働きが低下すると

集中力が低下したり、感情のコントロールが難しくなることで

「待つ」ことが出来なくなります。

そのうち私も「待つ」ことが難しくなるかもしれません。


今、「待つ」という選択肢が選べるならば

できるだけ「待つ」ことを楽しもうと思います。


楽しみなその時を「待つ」こと自体を楽しむ

ワクワク感を楽しむ

期待感を楽しむ

期待を胸に、「今」を楽しむ


子供と過ごす短い時間を(大変な時もありますけど…)

子供の成長を「待つ」ことを楽しむ


仕事でも、人の成長には時間がかかります。

今できることをしながら楽しみに「待つ」


緊急事態で仕方がない時もあります。

待ってはいけない時もあります。

でも選べるならば、「待つ」ことを楽しもうと思います。





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