危機を乗り越えるのに必要なのはユーモアコミュニケーション。それは、気の小さい自分にでも出来る習慣。
急にコロナの患者さんが増えて現場がバタバタ。
いつもと違うやり方に疲労もたまり、人間関係もギスギスしてしまう。
一緒に食事や会話することもリスクと見なされ制限される。
そんな中、現場を空気感を変えたのはユーモアのある人だった。
感染症とは関係ない、クスッと笑える雑談や冗談。
深刻な状況を感じさせないリアクション。
心がほぐれていくようなコミュニケーションの数々が
危機の中に日常を作り出していくのを現場で目にしました。
私は医療従事者としてコロナによる非日常、危機的な状況を経験しました。昨日まで普通だったのが、突然普通に仕事が出来なくなる状況です。
感染症の情報が明らかになってきたことも出口が見えたことの一つですが、現場の方々のユーモアがあったから乗り越えられたと考えています。
悲観的に準備し、楽観的に対処せよ
危機管理の鉄則に、「悲観的に準備し、楽観的に対処せよ」という言葉があります。
実際に危機を経験してみると、どれだけ準備するか、どんな準備が足りないかに焦点があたってしまいます。
何度かコロナのクラスターを経験しましたが、どれだけ準備しても想定外が発生し現場が混乱してしまうことが起きます。
そして振り返れば、ああすればよかったと反省ばかり浮かんでしまいます。
準備万端にしておくことも、大事です。
でもどちらかというと、楽観的に対処せよの方が
おろそかになっているのではないかと感じるのです。
当時の自分は逆の行動を取っていました。
コミュニケーションの制限や黙食です。
それが正義だと、見回ってうるさく指摘していましたが
今では失敗だったと思います。
人間は、コミュニケーションが制限されるとうまくいかないことが増えます。病院での面会制限もそうですね。
職員同士、職員と患者さん、患者さんと家族、家族と職員。
動きづらい、生きづらい、高齢者であれば容易に認知機能が低下していきます。
最低限の情報伝達では、ダメなんです。
ユーモアコミュニケーション
雑談、ちょっと面白い話、なんの意味もないただの会話、相手の心地よいリアクション、ムダと思えるような会話の正体が
ユーモアコミュニケーションです。
制限しすぎたらダメなんです。
楽観的に対処する具体的な方法が、ユーモアコミュニケーションであり、
危機を乗り越えるのに欠かせない要素だと考えています。
ユーモアと聞くと、気の小さい人はとてもハードルの高いことだと感じるかもしれません。
私もそうでした。でも大丈夫です。
ユーモアは、誰かを笑わせるようなお笑いとは違うんだと思えば
ハードルはぐっと下がり、センスを磨く習慣に落とし込むことができます。
自分が楽しめたらいいのですから。
ユーモアとお笑いの違い
気が小さくてもできる習慣|ユーモアセンスを磨く
自分の好きなところを10個リストアップする
1日を振り返って「できたこと」「嬉しかったこと」「面白いと思ったこと」をそれぞれ1つ書く(浮かばなければ同じものを)
家を出るとき笑顔で楽しそうに「行ってきます!」
仕事で一番最初に会った人にちょっと笑顔で「おはようございます」
仕事で最後に会った人にちょっと笑顔で「お疲れ様です」
家に帰ったとき、笑顔で楽しそうに「ただいま!」
自分が面白いと思ったものや写真を集めたり、眺める(ユーモアグッズ、ユーモアフォト)
しんどいことがあったら、「〇〇があった…だから良かった!その理由は…」と考えてみる
もしもこうだったら、と好きに想像(妄想?)する
相手の「好き」を見つける
いつもより大げさにリアクションしてみる
深刻に聞かない(「聞く」けど聞き流す。笑ってみる。面白いポイントを探してみる)
アイデアを褒める
感じたことをパッと言葉に出してみる(ポジティブワードで!)
自分の失敗談を誰かに話してみる
もちろん相手を傷つけるワードはNGです!
よければ何か、試してみてください!
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