見出し画像

「四角い布展」と「であうこと」について

こんにちは。

昨日、noteで仲良くさせて頂いているあやしもさんのお母様が主催されているこちらの展示会にあそびに行かせてもらいました。

このvol.2では、池袋駅からの道順をあやしもさんが写真を用いて詳しく解説して下さっていました。こういうところがさりげなく細やかだなぁといつも尊敬しているのです。

vol.3では展示されている内容を写真と共に紹介して下さっていました。

詳しくはあやしもさんの記事をご覧になってください。

今回の展示会は、あやしもさんのお母様が、骨董市やアンティーク店で見つけた古い布や、現在つくられた布などをつぎあわせて、貴重な作品を展示し販売されていました。私はそこにお邪魔させて頂いた訳です。

場所はこちらで今日まで(17時まで)開催されていました。

この会場となっている自由学園明日館の建物もとても素敵なので、ここに来るだけで気持ちが落ち着くというか、あらたまるというか、独特の雰囲気がありまして、あやしもさんたちの会場を後にしたあともだいぶゆっくりとさせて頂きました。

画像1
焼き菓子のおやつ付きでした。うれしい。

あそびに行かせてもらった日は、意外とぽかぽかとあたたかったので、直前までコーヒーを頂こうと思っていたのですが、喉がかわいたので冷たいアイスティーを頂きました。お天気になって良かった。
まず外からの写真。

画像3
看板です
画像5
芝生が気持ちいい
画像4
5月のグリーンの色は瑞々しくていいですよね
画像5
一輪ぴょこっと咲いていたので思わず撮ってしまいました

続いて中からの写真。

このドアのデザインに見惚れます
窓もひとつひとつが存在感がある

内部の写真です。

メインホール
差し込む光と椅子たちが調和してますね
設計者のフランク・ロイド・ライトさんの資料館もありました
あかりと吊り下げ具の形が独特
ちゃんと説明が書かれていました。親切。
ところどころ暖炉がありました
「火のあるところに人は集まり団欒の場を共有するのだ」との事

うちも暖炉ではないのですが、薪ストーブが自宅にあります。この「火のあるところには〜」ということばが「そのとおりだな」と読んでいて思いました。火ってとても生命力があって、生き物は自然と惹かれるのかなと。うちも薪ストーブを焚いていると私は自然と吸い寄せられてしまい、近くでぬくぬくしていることが多いのです。
ここでも、冬は何回か火を焚いていると書かれていたので、きっと冬には冬のここの楽しみ方があるのでしょうね。また来てみたいなぁ。

私自身の話になりますが....池袋って意外と駅周辺を歩くのは初めてかもしれなくて(サンシャインシティとかは自家用車で訪れたことはあります)私は世代的に「池袋ウエストゲートパークだ!」という印象が強く、確かに駅前は雑然としている感じでしたが、少し奥に入れば、閑静な住宅街や雰囲気の良い道が続いていて、とことこと歩くのも楽しかったです。

さ、ここから本題の「四角い布展」の話をしたいのですが、肝心の会場の写真を全く撮っていないことに気づきました!

お着物姿のあやしもさんや布に見惚れてしまって、うっかり八兵衛もびっくりするようなうっかり者でした。でも、それだけ自分がその場に集中していたのだと思います。読んで頂いた方は私の拙い文章で想像してもらうか、あやしもさんの記事をご覧になって下さい。

あやしもさんと。着物もご本人も普段の記事のとおり素敵な方でした。


あやしもさんのお母様と少しの間、お話しさせてもらえる時間がありました。

私はそこで交わしたことばがとても印象に残っていまして

見せて頂い布たちはそれぞれがそれぞれの世界観を持っていて、そこに「個」であるだけでも何かが伝わってくるものでした。

けれども、私は端切れだからこそのおもしろさというか....「この布にこの布がくるのか〜」「これとこれの組み合わせはおもしろいな」という発見がたくさんあり、見ていてその意外性みたいなものに惹かれたので、その事をお母様に伝えさせて頂きました。
するとこんなお返事を頂きました。

「ここにあるのは西洋のものも、東洋のものもみんないろいろあるのね。それで私がきらいなやつもあるんですよ。なんか、そんなにこれ好きじゃない....みたいな柄もあるでしょ?
そういうのをね、違うものと合わせてみると『あれ?これいいんじゃない?思ったより素敵かも....とか好きになれそう!』とか組み合わせ次第で印象が変わって.....それがね....何とも言えず........いいんですよ。いい感じなんです。おもしろい。」

この「いいんですよ。」までの行間のためと、あやしもさんのお母様の表情の変化がとてもすばらしくて、私の心もお母様のわくわくとした気持ちにつられて踊る感じがしました。
そして「それは人間関係も似たようなところがありませんか?...合わせ方で人間も印象は変わりますよね。何事も出会いなのですね。」とお伝えすると「そうそう」と共感して下さった事がとても嬉しかったのです。

この子はお二人にサイコロと呼ばれていました

たとえば今回購入させて頂いたこの「サイコロ」ですが、この細長い水玉の生地が私は気に入ったので、購入したいと思いました。
この布地と組み合わせている布地の種類が何種類かあって、合わせている布地の種類だけそれぞれの印象が違うのです。
まさに。組み合わせの妙を感じる場面でした。

それは、あやしもさんの人間性にも通ずる部分があるなと....実は思っておりました。
あやしもさんは、相手の気持ちや、相手の周りの関係性を捉える力が強い方だなと普段から(また勝手になのですが)思っています。そして、その中でご自分ができることを見極めて、程よい量や程よいタイミングでサポートできる稀有な才能の持ち主だと感じています。
だから、あやしもさんがその場にいることで、その方の良い面が引き立つのですね。私はそんな場面を何度も目撃しているような気がします。あやしもさんと組み合わさることで、きっと相手の方もひきたつものがあるのだと思いますし、何よりもそこであやしもさん自身の魅力も損なわれずに大いに表現されているし、良い方向に作用しているのだと思います。

そして話を少し戻しますが

布も「であう」ものであること。

きっとそれを想像している時、実際に出会わせた時に、お母様は喜びを布から受け取っているのだろうなと感じました。

その事が知れて、不思議と気持ちが満たされたんですね。すみません....うまく言語化できてませんが、こういう事は非常におもしろいですね。

他にも

これ、絵柄の佇まいがいいんです
色が好きでした。マスク入れにしようと思っています

こんなものを購入させてもらいました。

バッグの方は「この男の人がいいでしょ!私はこの人が気に入ったの。仕事してる感じがね....この女の人はいいんだけどね」と言って女の人の絵をさっと手で隠されたんですね。そのお母様の仕草が何ともチャーミングで、私も思わず笑顔になりました。
確かに、言われてみると、この男の人に私も惹かれていたので(正確にはこのお魚さんたちも含めて物語性を感じて購入させてもらいました)私も「同じです」と伝えさせて頂きました。

「好きなものがあると頑張れませんか?」とあやしもさんとお話しさせてもらいました。例えば、あやしもさんはPTAの会計のお仕事で使う小物にスマイルスイッチの商品なり、微熱さんのシールを貼ったりすることで....そういったものが身近にあると「よし!」と頑張れる、「気分が上がる気がする」と語られていました。そういう効果が手作りの作品には宿っていると私も思うのです。

だから今回購入させてもらった物たちには、きっと物以上の価値があって、作成者がそこに込めた思いや楽しさがぎゅっとつまっていて、そういう気持ちも受け取る事ができるのではないのかなと思います。

あとは、今回のお2人の親子の関係性も素敵で....私はこのお2人のように、お互いにお互いが尊重し合っていて存在していけることが素晴らしいなぁととてもうらやましく思っておりました。

今回、出会わせてもらったものを私も大事に使っていきたいと思います。
あやしもさん、お母様。素敵な出会いをありがとうございました。

この記事が参加している募集

#noteでよかったこと

48,276件

#イベントレポ

26,114件

サポートは読んでくれただけで充分です。あなたの資源はぜひ他のことにお使い下さい。それでもいただけるのであれば、私も他の方に渡していきたいです。