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ウェス・アンダーソン展に行って旅行気分を味わった話

ウェス・アンダーソンさんをご存知の方は、いらっしゃるだろうか。

私調べでは相互フォロー同士でご存知の方は、少なくとも何名かいることはわかっている。しかもこの監督のことが好きだと公言されていたような気もする。
私は彼の作品を全部は見ていないが、いくつかの作品を鑑賞したことがある。独特の世界観を持っている監督さんである。

ウェス・アンダーソン(Wesley Anderson)は、アメリカ合衆国の映画監督、映画プロデューサー、脚本家。テキサス州ヒューストン出身。

困った時のwikipedia


今回はその方たちに向けて写真展の報告をしたい。
そして、知らなかった方もウェス・アンダーソンさんの世界にふれられたらいいのかなと思っている。

この
「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」
に先日、おじゃましてきた。

場所は都内の天王洲にある寺田倉庫。

寺田倉庫といえば....昨年「ブルーピリオド」の美術展で娘と訪れた場所なので、行くのは2回目となる。

会場 寺田倉庫G1ビル
住所 東京都品川区東品川2丁目6−4
会期 2023/4/5-2023/5/26

もうすぐ終わっちゃう

残りの会期が少ないよー、見に行けないよー!と思った方は安心してほしい。

渋谷のヒカリエで11月25日~12月28日まで再展示されることが決まったそうだ。

【展示会概要】
本展は、世界各地の秘密の場所を訪れる人々の旅を疑似体験できるよう構成されています。ウェス・アンダーソン監督の映画の1シーンを切り取ったような世界観を持つ300点余りの写真を、旅に関する10のキーワードで、各々の興味深いストーリーと共に紹介します。
ポップなパステルカラー、シンメトリー(左右対称)な構図、時には偶然に配置されたAWAの冒険者たちの作品世界が織りなす本展を通じて、しばらく遠ざかっていた旅の魅力を、体感していただければ幸いです。

ホームページから

テーマは「旅」
特徴は「シンメトリー」と
「ポップなパステルカラー」

ここに出てくる「AWA」とはなんぞや?ということでその説明。

AWAとは
2017年、アメリカのブリックリンでワリ―とアマンダ・コーヴァル夫妻が旅行計画のバケットリスト(死ぬまでにしたい100のこと)を構想したことから始まったSNS上でのコミュニティです。展覧会名からもわかるように、現実の中で偶然出会った、ウェス・アンダーソン監督の映画に登場しそうな場所を撮り、同名のインスタグラム(@Accidentally Wes Anderson)にアップロードしています。夫婦が自ら撮った写真はもちろん、AWAが「冒険者」と呼ぶ世界中のフォロワーから提供された画像をネットにあげて、積極的に交流しています。
それらの画像は各々の場所にまつわる物語とともに紹介され、美しさに湛えます。それは一度も行ったことのない国の劇場かもしれませんし、皆さんがよく通っていた道沿いにある建物かもしれません。


写真撮影が可能であったので、いくつか作品を紹介していく。

この日はお天気
ピンクがかわいい

ここから展示された写真をいくつか貼り付ける。「まだ行くまで楽しみにしておきたい!」という方はそっとここでページを閉じてほしい。

ご本人よりメッセージ


アメリカのグランドオペラハウス。実体のない住人(幽霊)と市民がこの建物を守ってきたらしい。それこそ映画ではないか。
オーストラリアのMCLビル。素敵なアールデコ建築。元々保険会社らしい!こんな会社で働いてみたい。
左上がウクライナ国立美術館。右上が香港の彩虹邨。左下がアルゼンチンの海軍病院。右下がポルトガルのアベイロの通り。ウクライナの美術館は今どうなっているのかな…なんて思ってしまった。
右上がエジプトのポートサイドフェリー。右下がドイツの移動更衣室。海辺の建物が中心。
ニュージーランドの「バルーンズ・オーバー・ワイカト」という熱気球のフェスティバルの一場面。熱気球飛行初期は、農民たちに気球を「宇宙人!」と勘違いされて誤解を受けたので、パイロットたちは農民たちとシャンパンを酌み交わし、今でもそれが伝統になっているという話
日本の風景。ピンと来た方もいるのでは….。正解は三重県のナガシマスパーランド。私は高速道路から何回か見かけているが、いまだに行った事はない。
ドイツのバスタイ・ビル。ケルンの建築家ヴィルヘルム・リバーンが設計したビル。建物の裏側は円形のガラス張りになっている。昔はレストランとして利用されていたそう。
ニュージーランドのコヘコヘ協会。アフィトゥ半島という場所にある。(アフィトゥはマオリ語で「戻りたい願い」という意味)昔は協会だったが、今は貸館、イベント用に使われているとのこと。確かにどこか懐かしい雰囲気がする。
これも日本。JRの風景。日本式の「視差歓呼」は独特だなぁと。こうやって切り取るとかっこいい風景だなと思ってしまう。
左上はフランスのルーブル美術館。右上はフランスのノートルダム大聖堂。左下はオランダの国立海事博物館。右下はオランダのカナル・ハウス。シックな様相。
真ん中はイギリスのミルバーン・ハウス、下はスペインのダリ劇場博物館。ダリはこの美術館の下で眠っているとの事。へええ。
めちゃかわいい。アメリカのオハイオ州にあるマリーズ・チョコレート工場の円筒型貯蔵タンク。
様々な車掌から
上はインドのアンベール城。下はインドのジャンタル・マンタルという天文台遺跡。今は世界遺産に登録されているとのこと。ジャンタル・マンタルはサンスクリット語で「魔法の装置」という意味。名前がかっこいい。アラジンに出てきそう…..。
スイスのホテル・ベルヴェデーレ。アルプスのフルカ峠のヘアピンカーブ沿いにある。「007/ゴールドフィンガー」の映画にも出てくるらしい。AWAがインスタに最初に投稿したのがこの写真。すごいところにあるなあとびっくり。
かもめ食堂の始まりのシーンみたい。コロンビアのロス・アンデス大学のプール。
ハンガリーのブタペストの「コリンシア・ホテル」映画装置の発明家であるリュミエール兄弟が最初の映画上映会の場所としてこのホテルを選んだとのこと。優雅。
ピンクまつり。くすんだピンクがかわいい。左上の駅は北朝鮮の風景だそう。地下鉄だそうです。
上の写真をアップで
ねこかわいい。(くまもどこかに…….いる?)
イギリスのマーシャル・ストリート・バス。アールデコ様式のプール。静かな雰囲気が好き。
アメリカのラボ・シアター。1923年に建てられた「ミッション・リバイバル・スタイル」の建物。
インドのサモード・パレス。個人的にこういう色合いとか、模様に惹かれる。
寒い国の小屋シリーズ。
これ、すごい!何がすごいかというと、窓の枠と地平線がぴたりと合っているところ。アメリカのドン・シーザー・ホテル。地中海文化とムーア文化が混ざったスタイルらしい。
上はアラスカのグレイシャーベイ国立公園。公園にはグレイシャー・ベア(氷河熊)という生態系が謎に包まれている特殊な熊がいるらしい....。どんな熊なんだ〜。下はイギリスのクイーン・ビクトリア号。
スコットランドのトバモリー郵便局。1881年に建てられたとのこと。ポップな色がいいなぁ。


風景展は、女性客がとても多い印象。親子連れも見えた。

途中で「あなただけの旅行チケットが作れる」というブースがあり、私も作ってみた。

本名なんで名前はかくしますよ

そして、近くにある「WHAT CAFE」でのコラボ。クリームソーダをまた頼んでみた。

前は娘と来たな~。

「ウェスアンダーソンすぎる風景展みつけたコンテスト」も開催中との事でさっそく寺田倉庫の一部の風景を撮ってみた。

条件は
①以下3つのうち、少なくとも1つを満たしていること
A.左右対称の構図であること
B.パステルカラーが強調されていること
C.はっきりとした模様があること

日本国内で撮影された作品であること

などで、インスタにアップすれば応募できる。こちらは7/31まで開催中。(私は応募しないかもしれないし、するかもしれない。景色を撮るのは好きだから、いいのがあったら考えたいと思う。)

帰りに木陰で少し休んでいたら、おそらく私と同じような職業の方が、高齢のおばあちゃんを屋外歩行練習させている情景に出くわした。シルバーカーで、同じ道を行ったり来たりしている。

もし、都内に住んでいたら私もこういう風に仕事をしていたかもしれないなぁなんて想像してみる。

私は地元が好きだから選択肢としては考えなかったが、パラレルワールドのように違う自分を想像してみるのもおもしろい。

今回の風景展で、すっかり旅行に行った気分になった。

以前勤めていた施設で、よく利用者さんとグーグルマップを開いては旅行気分を味わっていた事を思いだした。

昔訪れたロンドンのビックベンが見たい人、アメリカのサンフランシスコの風景を見たい人、みんなの思い出を聞きながら写真を見るだけで、気持ちは旅行気分になれる。

もちろん現地に行く事で体感できること、温度、湿度、風、匂い、大きさ、色など様々な要素がある。

けれども、どうしても行けない環境にある人は、一緒に写真を見るだけでも
ちょっとした旅行気分を味わえるかもしれない。

今回は風景展に行ってきたという報告記事であった。

また、美術館や博物館や写真展は、行ける機会があったら見に行ってみたいと思っている。

そして皆様おすすめの展示会があれば、ぜひ教えてほしい。

まだまだ見ぬ世界があること、そしてそれに今後も出会っていけることを、私は楽しみにしたいと思う。

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