迷惑をかけてほしかった娘さんの話
<2人のHさん>
数年前にHさんという80代の男性がデイケアに通われていて、私がリハビリの担当をしていた。
全く同じ名字のHさんも同じデイケアに通っていた。その方は私の担当ではなく、後輩の女の子が担当していた。
2人は家が隣同士で同じ曜日に通っていたが、全く違うタイプの人間だった。
同じ名字のHさんは油絵が趣味で、破天荒な芸術家タイプ。
人に合わせることはなく、行動も言動もマイペースだった。
デイケアの送迎で朝迎えに行くと、まだ肌着で過ごしていることがしょっちゅうで「行