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わたしやかぞくのはなし

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わたしやわたしをとりまく家族たちの話です。
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#アルバイト

まかないはナムルご飯で

もやし 庶民の味方である 「もやし」 芽が出るようにする 芽を出させるという意味の「萌やす」 へぇへぇへぇ、と へぇ〜ボタンがあったらおそらく連打してるところだが(←トリビアの泉という昔の番組の影響) 最近、時々料理や食料品の買い物をしてくれるようになった夫が 「ねえ、もやしって安いよね」 と言い始めた。 そうだ、もやしは安いんだ。今頃気づいたのか!とは、言わなかったが、何度でも声を大にして言いたい。 もやしは安い。 私の娘は小さい頃からもやしが好きだっ

シネマノスタルジア【出てこなかったお客さんとゴジラマニアと戦争映画】

私が10代の頃にアルバイトをしていた映画館の話を細々と書き連ねております。今日は印象に残ったお客さんたちの話です。 前回のお話はこちら。 1.出てこなかったお客さん今のシネコンに慣れている若い世代の方はきっと想像つかないとは思うのですが、昔の映画館はその場にいようと思えばいくらでも何時まででもその場にいられたんです。 私の勤めていた映画館はシネコンではなかったので、この上記の流し込み制のスタイルでした。 なので、シネコンではできないことなのですが、上映途中から入って鑑賞

シネマノスタルジア【ヒット映画と年齢制限】

私が若い頃にアルバイトをしていた映画館の話を、思い出せる範囲で綴っております。前回まではこちらになります。 今回は当時上映していた映画の思い出話をちょこちょこと書きます。 1.くま、知らず知らずにヒット映画のご意見番になる 次の上映映画は何の作品をもってくるのか? これは映画館経営者にとっては、毎回尽きない問題であると思います。 私のバイト先では、専務が次クールの上映作品を決めていました。 ここでは、専務のセンスや時代の流れを読む力、選択力が問われます。 そして、当然

シネマノスタルジア【ネコと従業員たちとロック】

20年くらい前に、私がアルバイトをしていた映画館のお話を書いています。 今回で3回目です。 前回はこちら。 今回は映写技師さんのお話を書こうと思ったのですが、その前に従業員の話を書いた方が良い気がしましたので、今回はそのお話をしたいと思います。 前々回のおさらいですが、映画館は3つありました。 【A館】 本屋さんとオムレツ屋さんに囲まれた映画館。専務(雇い主)が大体常駐している。なので、専務がいる時はまじめに働いている(フリをする)。おやつのショーケースが充実。一番映

シネマノスタルジア【本日の売り上げ−560円の日】

前回から、私がアルバイトをしていた映画館の話をしております。 今日は、アルバイトの仕事内容について具体的にお話ししていきます。気軽にお読みくださいね。 アルバイト従業員の仕事朝の出勤時間はゆっくりでした。 映画が上映されるのが、早くて大体午前中の10時頃なので、その1時間前にくればいいよと専務(経営者)に言われていました。 映画館は、私の実家のすぐ近くにあったので(自転車で2〜3分)かなり余裕を持って家から映画館に向かっていました。 映画館に着くと、専務か、映写技師さ

シネマノスタルジア【私が毎日映画館で過ごしたあの日々】

シネマノスタルジアといえば 久石譲さんのこの曲ですね。 私はこの歌が流れてくる金曜日の夜がたまらなく好きでした。 この映画がはじまる瞬間というのは、いつになっても、年を重ねても、何の映画のはじまりでも、心がわくわく躍るような気持ちになります。 アクター達が日常と非日常のあいだを鮮やかに演じる時のあの表情やあの立ち振る舞い、あの仕草。 心を震わすセリフが訪れるあの瞬間。 バックミュージックがさりげなく気持ちを昂らせて、思わず息を呑んでしまうあの演出。 映画館で映画を