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今一番エモいバンド“マカロニえんぴつ”

流行りのふざけた名前だなぁと、ほとんど聴かず嫌いだったマカロニえんぴつ

「レモンパイ」を聴いてあれこれ聴き直し、「ブルーベリー・ナイツ」で、とうとう今年一番エモいバンドに認定されました。おめでとうございますね。

今まで「エモい」の定義が曖昧すぎてドンピシャな使いどころがあまりなかったのだが、「ブルーベリー・ナイツ」は僕の中のリトル・ホンダたちも満場一致でエモいって言ってたからマカロニえんぴつは多分ドンピシャエモい。



鳴らせ」の2014年あたりは、おそらく「ないものねだり」とか「オドループ」を意識したのか当時流行りのピロピロ(シンセサイザー)が鳴ってて女の子が踊りがちな不思議なMV。

きっと方向性を模索中だったのだろうか。「○○っぽい」と言われてもしゃーなかったと思う。



そしてある日、聴かず嫌いは「レモンパイ」を聴いた。

少年がお姉ちゃんに惹かれちゃうなんてストーリーは昭和感のあるエモさを感じた。出だしのピアノの懐かしい感じは多分、ジャクソン5の「I Want You Back」的なエモさだともう。なんなら「レモンパイ」ってタイトルもエモい。

エモいぞ。マカえん、エモいぞ。



んで、「ブルーベリー・ナイツ」を視聴。

無事にエモ死です。

エモの過剰摂取。エモの供給過多。エモフィラキシーショック。視覚中、聴覚中いっぱいのエモ、エモ、エモ。

ぼく:「エモくて居た堪れない気持ちになった....
マイ・リトル・ホンダたち:「ブルーベリー・ナイツ!!

って、春の良き日に来賓のPTA会長もご納得だっただろうエモさ。

出だしから、ピアノのメロディーよりはベースラインで、伴奏の感じはKANの「愛は勝つ」的なエモさがあって。

以降、ギターの歪みの渋さよ。

エモすぎ....。



STAY with ME 」なんて、ゴスロリの二人は今にもHeart on waveしそうなwinkを思わせるエモさがあって。出だしのシンセとかダンスビートなドラムの感じは、Hot Stuffなエモみを感じつつ、サビのコラージュアートは昔の洋画的な安さといかにも合成って感じがエモい。



そして「洗濯機と君とラヂオ

ちゃんと、バンド好きサブカル女が好きそうなキャッチーなタイトル曲も揃えてるところ。感心したわ。よき、だわ。



で、このふざけたバンド名もね

「マカロニ」って覗くと空洞じゃないですか?その空洞の部分って存在しない物で、だけど…有名な哲学者の言葉で「ドーナツの穴を食べる」ってあるんですけど…それに近い物で、何も無いような物だけれども、その存在意義を意識して……それに対して「えんぴつ」って、物を「在り」にしていくものじゃないですか?例えば白紙に線を入れるだけでそこには「存在」が出来る。何にも無い穴、その「無い存在」を自分達で意味の在る物にしていきたい、それをえんぴつで書き進んでいくっていう、意味を込めて、穴の象徴「マカロニ」と存在を作る「えんぴつ」で「マカロニえんぴつ」です。
引用:http://tote-music.com/interview/20150216_macarock_01.html

ちゃんと意味があって、バンド特有の楽観的なノリと勢いじゃないところは、エモみでしかないわ。推せる。



何と言っても、最新のタイアップ。

マック×青春。春風に制服。文化祭。部活帰り。エモい。無条件エモ。エモい法権。エモの暴力。エモカトル図法。エモみょん。



YouTubeのMVで一発当てたろ的に乱発気味な、90年代生まれミレニアム世代正統派バンドだが、頭一つ抜けてるのがマカえんだと思う。あまり聴いたことがない人はぜひ一度聴いてみてほしい。

そして、逆にお詳しい方は「マカえん」って略し方が合っているのかということと、ちゃんとした「エモい」の意味を教えてほしい。





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