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【Web3 topics for entertainment vol.03】「HYBE」がAI音声テクノロジーを活用した楽曲をリリース、次世代の推し活体験を提供する「oshimo」6月にリリース予定 など

Kulture スタッフが気になったエンターテインメントに関するWeb3のトピックスを紹介する「Web3 topics for entertainment」
今回は、5月下旬から6月上旬にかけて発信されていたニュース記事を紹介していきます。Web3業界、音楽業界の方へ直近のニュースをお届けしていきます。


「HYBE」がAI音声テクノロジーを活用した楽曲をリリース

最近、AI音楽に関する話題で持ちきりの音楽業界ですが、韓国の総合エンターテインメント企業のHYBEはMIDNATTというアーティストのニューシングル『Masquerade』をリリースし、「この曲は韓国語、英語、日本語、中国語、スペイン語、ベトナム語で制作された初の多言語トラック」と宣伝しました。
HYBEによると、この多言語トラックには、昨年HYBEが買収した偽音声AI企業Supertoneのテクノロジーが採用されている、とのことです。
また、HYBEはボイスデザイン技術を通じて音源の中に挿入された女性の音声も制作しています。 アーティストのオリジナルボイスに基づいて、プロジェクトのサウンドやビジュアルに最適化された女性ボイスをデザインしている、とのことです。
MIDNATTは音楽と技術を融合したアーティストで、デビュープロジェクト「Project L」を通じて本格的な活動に乗り出していくことが発表されていました。「Project L」はHYBEのバン・シヒョク会長が米ビルボードマガジンのカバーインタビューで言及して話題を集めていたので、今回リリースされた『Masquerade』も必然的にファンの関心を集めるものでした。特に、MIDNATTとは一体誰なのか、その姿が最も注目されていたようです。
その中で、さらにAIを使用して多言語トラックの楽曲をリリースしたHYBEの姿勢は新たなテクノロジーに対してとても意欲的に見えます。AI音楽は、人間のアーティストに完全に取って代わることを意図するものではなく、音楽業界にさらに幅広い多様性を生み出す手段として注目されるべきだと思うので、今回のようなHYBEのAI活用を試みる施策にとても期待しています。
添付している動画では、設定画面にて言語を設定可能なので、是非色々な言語のバージョンを聴いてみてください。

次世代の推し活体験を提供する「oshimo」、6月にリリース予定

「oshimo」はoshimo(株)が運営する、アプリ内の仮想空間で“推し活”を楽しむことができる推し活プラットフォームです。
具体的には、oshimoマーケットプレイス上で、NFT化された自身の“推し”やグッズを購入し、アプリ「oshimo」に接続することで、3D化された推しのデフォルメキャラやグッズがアプリ内の仮想空間に登場します。仮想空間内では、推しとの触れ合いや、着せ替えを楽しんだり、グッズを自由に陳列して空間を彩るなどの推し活を楽しむことができます。さらに、アプリ内では、アーティストご本人協力のもと、ここでしか聴くことができない音声も聴くこともできるそうです。
まだ詳しい情報は開示されていませんが、oshimo上で推し活に励むほど、限定ボイスの開放や特別なNFTの獲得、またリアルのイベント参加やグッズの交換権利など、色々な特典を手に入れることができる、とのことです。
現在は、「PiXMiX」「風男塾」「マジカル・パンチライン」といった様々な事務所に所属しているアーティスト達が参画を発表しています。
さらなる参画アーティストの情報解禁や、サービスリリースなど、6月に予定しているそうです。

MODHAUS新プロジェクトの「ARTMS」

MODHAUSは従来のK-POP事務所とは違い、オープンアーキテクチャエンターテインメントエコシステムの構築を目的として2021年に設立されたスタートアップです。
従来の構造であれば、レーベルがすべてを作り上げ、作品をアイドルが披露し、ファンが消費活動を行います。一方、MODHAUSが構築するビジネスモデルは、アイドルを中心にレーベルとファンでサポートを行い、アーティスト、レーベル、ファンに利益を分散化させることを目的としています。
ファン参加型アイドルの構築を目的としたMODHAUSは、スタートアップ設立発表後わずか1ヶ月で、初のガールズグループ「tripleS」を発表しました。世界初のファン参加型ガールズグループであるtripleSは現在も、多様で新しい試みと挑戦で業界の注目を集めています。
そんなMODHAUSが4月に発表した新プロジェクトが「ARTMS」です。
代表のチョンビョンギが2016年にプロデューサーとして、レーベルBlockBerryCreativeからローンチしたKPOPガールズユニット「LOONA」の元メンバー4人の物語が展開される、とのことです。(余談ですが、当時KPOPの通常セオリーは "グループ→ユニット→ソロ"だったのに対し、チョンビョンギ代表は逆転の発想を用いて "ソロ→ユニット→グループ"のコンセプトで、LOONAのデビューを果たし、ファンの好奇心を刺激したそうです。)
4月1日に掲載された、プロジェクトの始まりを知らせる公式イメージでは、「私たちは一緒に、また月とその向こうに向かって進んでいきます」という意味深な文言が添えられ、「ARTMSは新しいグループ名ではありません。月まで行くための少女たちの驚くべき戦略と計画を盛り込んだ物語。ヒジン、キムリップ、ジンソル、チェリが始まります」という説明が付け加えられています。
“ARTMS”という名前の由来は、ギリシャ神話の“月の女神“アルテミスで、加えて、NASA(アメリカ航空宇宙局)が推進している、新たな月探査プロジェクトとも脈絡が通じているそうです。
現状は初期ファンの証となる最初のNFTの申し込みを開始している段階です。公式SNSを通じて次第に明かされるARTMSプロジェクトの物語に注目したいと思います。

パリス・ヒルトンはThe SandboxとのコラボNFTを販売し、その最もレアなNFT保有者は、パリス・ヒルトンのライブイベントへの特別な招待を受け取ることが発表

6月2日、アメリカの歌手パリス・ヒルトンは5,555体のThe SandboxコラボNFTアバターを一般販売しました。アバターは、特徴的なパーツをランダムに組み合わせたものが生成されており、今回発表された、特別な招待を受けることができるアバターは手作業で制作された1/1のアバターで、11体しかありません。
なお、レアなNFTを獲得できるかどうかはランダムで決まるそうです。
この招待は、アメリカのロサンゼルスで本日開催されるライブ・イン・コンサートへの無料チケットとなっています(日本在住の方は対象外)。
NFTとリアルでのイベントに結びつきがあることはファンを刺激するには最適な特典と言えます。

https://www.sandbox.game/avatar-collections/paris-hilton/jp/

元オアシスのノエル・ギャラガーがアルバムチャートレースで勝利を掴むためにNFTを販売

6月2日、オアシスの元ギタリスト兼ボーカリストのノエル・ギャラガーは4作目のオリジナル・アルバムの『Council Skies』をリリースしました。
同日は、米ロックバンドのフー・ファイターズも、ドラマーのテイラー・ホーキンスの喪失を乗り越えたニュー・アルバム『But Here We Are』をリリースしており、6月9日に発表される全英アルバム・チャートの首位をめぐる接戦が繰り広げられています。
フー・ファイターズは『But Here We Are』を購入した人全員に、現在発表されていない2024年のイギリス・ヘッドライン・ツアーのプレセールへのアクセスを約束し、一方、ギャラガーはレコードショップで夜の対談「In Conversation」を行うと発表したりと、わずか500ユニットの差(フー・ファイターズがリード)で争う、まさに接戦です。
そんな中、ノエル・ギャラガーはチャートレースで勝利を掴むための新たな戦術として、Web3音楽マーケットプレイス「Serenade」と連携し、『Council Skies』の限定版NFTを8日の朝(日本時間8日18時)(現地では売上が次のチャートランキングにカウントされる最終日の朝)にリリースすることが発表されました。
NFT購入者には、レコードの高品質WAVファイル、レコードの製作を追った4部構成ドキュメンタリーの最初の2部、およびデジタルサイン入りの歌詞カードが特典として用意されている、とのことです。
NFT施策で見事逆転できるかどうか、大注目の全英アルバムチャートレースになっています。

最後に

「Web3 topics for entertainment」はアーカイブは下記にもありますので、ぜひご覧ください!

Kulutreでは、「Kulture Klub」というコミュニティを運営しています。
「テクノロジーの進化と共に、新しいエンターテインメントを創造する」というミッションのもと設立した『Kulture』の重要なピースになると考えている、実験的なコミュニティです。

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さらに、Kultureでは、テクノロジーの力で新しいエンターテインメントを一緒に創造するためのメンバーを絶賛募集中です。
エンターテインメント業界に貢献したい、Web3に関連する新しいサービスを作りたいなど様々なバックグラウンドのメンバーがいます。是非お気軽にご連絡いただければ幸いです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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