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【Web3 topics for entertainment vol.1】デヴィッド・ボウイの未発表曲をNFT販売、BiSHのタイムカプセル式NFT など

Kulture スタッフが気になったエンターテインメントに関するWeb3のトピックスを紹介する「Web3 topics for entertainment」
今回は、4月中に発信されていたニュース記事を紹介していきます。Web3業界、音楽業界の方へ直近のニュースをお届けしていきます。


BiSH提供のタイムカプセル式NFT

"楽器を持たないパンクバンド"BiSHは6月29日の東京ドーム公演をもって解散することが予定されています。 
そんなBiSHは卒業アルバム『GRADUATiON BiSH』を完全受注生産にて販売し、 その購入特典として、解散後視聴可能となるNFTのタイムカプセル動画「最後の、動くBiSH」を付与することを発表しました。 
「『最後の、永久に残り続ける思い出の証』を清掃員(ファン)に残したい」とのBiSHの想いを実現する技術として、今回、NFTが採用されています。
ライブ終了後、購入者に卒業アルバムが発送され、そこに同封されている​​動画取得用コードをNFTマーケットプレイスFanTopに入力し、NFTを取得することができます。そして、視聴解禁日時を迎えると動画を視聴できます。今回のタイムカプセル式NFTは少々アナログな気もしますが、面白いNFT活用だなと思いました。しかし、NFTの保管・視聴がFanTopサービス内に限定されるのは少し残念な気もしています。

他にも、BiSHは東京ドーム解散ライブにおいて、ViP NFT TiCKETのオークション販売をOpensea上(ETH決済のみ)で開催するなど、ブロックチェーン施策に意欲的に取り組むグループなので、個人的に解散は悲しいです。

デヴィッド・ボウイのヒット曲「Let’s Dance」の未発表バージョンが4月14日に音楽NFTプラットフォームGala Musicで販売

デヴィッド・ボウイのヒット曲「Let’s Dance」の未発表バージョンが4月14日に音楽NFTプラットフォームGala Musicで販売されました。

Gala MusicはNFTゲーム(Play to Earn)を数多く開発するGalaが運営する音楽NFTプラットフォームで、音楽NFTの作成や販売に加え、リスナーも報酬を得ることが可能な「Listen to Earn」と呼ばれる仕組みを実現するサービスです。 過去にも、Galaはスヌープ・ドッグおよびデス・ロウ・レコード(Death Row Records)とのパートナーシップも発表しています。 
今回リリースされる「Let’s Dance」は、購入者が支払う金額を選択する「pay what you want」という価格設定システムで販売され、一次流通の収益は、音楽業界の個人に健康と福祉サービスを提供する慈善団体MusiCaresへ全額寄付されることが発表されています。 
尚、今回のデヴィッド・ボウイの試みは初めてではなく、 2022年9月、ボウイの財産はOpenSeaと協力して、慈善資金を調達するために「Bowie on the Blockchain」と呼ばれるNFTコレクションを展開しています。その際は、ブロックチェーンへの進出がアーティストの原則と信念に反するものであると見なされ、重大な批判に直面しました。 「Let's Dance」リリース40周年を記念して販売される、今回の試みはどのような結果を迎えるのでしょうか。

音楽NFTマーケットプレイスとして再開したLimeWireが、その歴史をたどる音楽ダウンロードゲームをリリース

P2Pの音楽共有サービスだったLimeWireは昨年5月に音楽中心のNFTマーケットプレイスとして再始動しました。Universal Music Groupとも契約を結び、その動きは高い注目を集めています。

今回、LimeWireは音楽共有の懐かしさを最大限に引き出したゲームをリリースしました。ゲームの内容は以下になります。

  • ブラウザベースのゲーム

  • プレーヤーは、2000年代初頭に人気のあったミュージシャン、曲、または映画を検索できる。そのほとんどが結果に表示

  • 次にダウンロード。ダウンロードするファイルには「ウイルス」が含まれている可能性

  • プレーヤーは「ウイルス」を含まないダウンロード毎に10ポイント獲得

なお、LimeWireのゲームはシュミレーションゲームの為、ユーザーはゲーム内で収集したファイルを再生したりアクセスすることができない仕組みになっています。上位1,000人のプレーヤーは、階層的に分配された合計150,000のLMWR(来月リリース予定のLimeWireのERC-20トークン)と記念品を受け取ることができます。

今回のノスタルジックな施策は、初期のLimeWireに精通している人々の共感を呼ぶだけでなく、Web3の世界に足を踏み入れることで、若い世代にLimeWireの豊かな歴史を紹介するという狙いもあるそうです。

既に300万人のユーザーと20,000人のクリエイターを待機リストに抱えているLimeWireの今後の動向に注目です。

https://decrypt.co/126103/limewire-launches-nostalgic-music-downloading-game-with-crypto-rewards

MastercardのWeb3音楽プログラム「Artist Accelerator」が遂に始動

今年1月に発表された「Mastercard Artist Accelerator」はPolygonと共同開発で作成され、音楽業界におけるWeb3教育&最新テクノロジーのマスアダプションを目的にしています。

今回、月末までミュージシャンとファンの両方に無料で提供される「Mastercard Music Pass NFT」の所有者のみがアクセスできるようになりました。

私もアクセスしましたが、Web3×Musicの限定教材など、とても参考になるな、という印象です。

Mastercardの発表によると、今後、Mastercardによって選出された5人の新進アーティストが、NFTの作成、仮想世界での自己表現、熱心なコミュニティの確立など、Web3 の経験を通じてブランドを構築する過程の中で、ファンを含む音楽業界に関わる全ての人が一緒に学び、実験し、成長できるインタラクティブなコミュニティが展開されます。

「Mastercard Music Pass NFT」は今月末まで無料で簡単にゲットできるので、皆さんも是非ゲットして、Mastercardが提供するWeb3音楽ツールや教材、メンターやアーティストとの共有体験に触れてみてくだい。

ライブストリーミングプラットフォームのMANDOLINが閉鎖

MANDOLINは、COVID-19のパンデミックにより注目されたバーチャルライブの可能性を見出した会社のひとつです。当時、他のプラットフォームを悩ませていた技術的課題を解決し、バーチャルイベントならではの体験を提供しました。
他にも、イベント内グッズやレコードリリースパーティー、NFTを販売する機能などファンエンゲージメントと収益化の可能性をさらに追加したプラットフォームへと成長し、昨年には、Fast Companyによって世界で最も革新的な音楽会社に選ばれました。
しかし、4月17日にMANDOLINは製品と事業の運営を正式に終了することを発表しました。ライブストリームの数が減り、新たな資金を確保することができなくなった、とのことです。
パンデミックの初期にサービスを開始し、コロナ禍でも音楽の楽しさを提供したMANDOLINの終了に、ファンはTwitterなどで悲しみの声を寄せています。

最後に

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