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明治天皇の玄孫・竹田恒泰氏が執筆した『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』で、日本を再認識?

タイトル通り、“究極の日本大好きコンテンツ”です。

最近、明治天皇の玄孫・竹田恒泰氏のYouTubeチャンネルを見る機会があったので、どのような考え方をする人かを知ってみたいと思って読んでみました。

筆者の人物像はさておきまして。自分の知らない情報がたくさんあったので、日本の文化・歴史に関する豆知識本として楽しく読めました。

具体例として、個人的に一番楽しかった部分(P.77-P.79より)を引用させて頂きます。

黒船を造ろうとした日本人
 これまで欧米列強は、これと同様の手口で未開のアラブ・アジア諸国を恫喝し、屈服させてきた歴史がある。 しかし、このときの日本人の反応はどこの国にもなかったものだったに違いない。黒船に乗り込んで異邦人を応対した役人たちは、 本気で黒船を造ろうと、鋭い目で観察していたからである。
 そして、ペリー来航のわずか二カ月後、幕府は洋式大型軍艦の建造に着手し、翌年にはほんとうに自前の黒船を造ってしまった。 これが我が国初の洋式大型軍艦「鳳凰丸」である。
 鳳凰丸を建造した浦賀奉行所は、ベリー来航時に記録された黒船の詳細な情報を参考にしただけでなく、四年前の嘉永二年(一八四九)に英国軍艦マリーナ号が浦賀と下田に来航し、 上陸・測量などの不法行為を犯したときの記録を元に、完成度の高い図面を書き起こした。
 ペリー来航前から洋式軍艦の建造を目論んでいた浦賀奉行は、洋式軍艦の情報が十分に集まらないことに悩んでいた。 そこで奉行の戸田氏栄はあまりにも大胆な方法を思いつき、実行した。その大胆な方法とは、来航中のマリーナに接触して、 造船法を直接探り出すというものだった。戸田の造船の技術者を、実際に交渉を担当する与力に任命し、同艦を直接見聞させることにした。
 マリーナ号の戦士航海士ハロウランの航海記には、船に乗り込んできた役人は船の寸法を計測したり、大砲の数を数えたり、大砲や弾丸の重量や薬莢の量を尋ねるなどして、およそ目につくものを詳しく筆記したと記されている。

このあたり、歴史小説として脳内変換しながら読んでしまいました。忍者的な集団(隠密?)が、黒船に密航したり、水中から測量するような暗躍をしていたのでは? 黒船拿捕計画とかあったのでは? 妄想が膨らむ! 圧倒的な兵器が攻めてきたときに、それをパクってやろうなんてなかなか考えることはできない。痺れる展開です。ネットフリックスでドラマ化してくれないかな?

それにしても、日本礼賛コンテンツって増加傾向なんですかね。

例えば、テレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」や「世界!ニッポン行きたい人応援団」あたりは、わかりやすく“日本最高!”って内容で、長らく番組が続いていることから人気があると観測できる。

“日本凄い!”とか“クール・ジャパン”って強調されると、逆に日本って本当にダメになっているのかもと不安になる。逆張りで「世界!ニッポン脱出人応援団」みたいなテレビ番組もあったほうが議論は深まると思うんですけどね。

そんな訳ですので、“日本はダメ!”的な本も探して読んでみようと思います。気が向いたらレビューとして投稿しますね。

5/8 加筆:ABC朝日放送テレビに『世界の村で発見!こんなところに日本人』があると教えて頂きました。さすがに日本がダメだから脱出という内容にはなっていないのかな? スポンサー付かなそうだし。今度やっていたら観てみようっと。


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