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052 ジビエが繋ぐ階(きざはし)

ちょっと学のあるところを見せようと、漢字を無理やり使ってみました。

本当は学なんてないのに、難しい表現や漢字を使うだけで、それっぽく見えないかなぁと高望みってやつですね。昔は辞書を端から端までめくって、難しい熟語や表現を探したものです。特にラブレターとか。。。といっても、そんな経験がある人は、50代以上でしょうか。

ジビエが繋ぐといっても、特にジビエに入れ込んでいるわけではありません。ただ、「国産自給力が…」なんてことを言うのなら、ジビエにも向き合えと若い知人に教えられ、その美味しさに釣られ、メニューの一部に加えているにすぎないのですが。

ところが、「話食マルシェ」茨城県筑西市編を開催するため、店頭の看板に、ダチョウに加えて、ジビエメニューを2つほど書き加えて置いたら、それに釣られて(ジビエなのに、2度も「釣られて」という言葉を使うのは違和感があるなぁ…)、初めて来店されたお客さんが上がってきました。

「下に書いてあったヒグマとキジバト、それにダチョウはすべて入って、あの値段なのですか。それとも、メイン料理としてその中から1品選ぶということでしょうか」

夫婦で意見が分かれて、その答えを求めて2階まで上がって来てくれたそうです。

そろそろランチタイムが終わり、休憩に入ろうとしたところでした。そのままお茶を出して、「話食マルシェ」について説明しました。

毎回1つの自治体の生産者などと繋いで、楽しい語らい(話)と、美味しい本物の食材をいただく(食)イベントで、明日開催となる筑西市編は、食糧難が来るのではという危惧からダチョウ牧場を作ってしまった青年と繋ぐこと。彼がジビエの卸もしているので、それも仕入れて一緒に食べること。こんな状況なのであらゆる食材がだぶついていて、ジビエもその一つだということ。などなど。

そのご夫婦はジビエが大好きということで、即参加申し込みをしてくれました。その前に、明日のランチの予約をしていた店にキャンセルの電話をする必要がありましたが。

ちょっと心苦しいですね。すいませんでした、そのお店の方。

でも、偶然と奇跡は紙一重。まさに、そう思いませんか。別の店でランチをすませて、駅に戻る途中、明日開催のイベントのチラシを店頭で見かけて、疑問を解決するため2階まで上がって来てくれて、そのまま明日の予約をしていく人が現れるなんて。

しかも、ボクとあまり歳が変わらないと思われますが、お互いを〇〇ちゃんと呼び合う仲睦まじさ。仲良きことは美しき哉。(すごい、まだ難しい言葉が続いています!)

これまで、「話食マルシェ」は
熊本県天草市:地域おこし協力隊
茨城県筑西市:ダチョウ畜産家
和歌山県有田川町:ミカン農家
静岡県東伊豆町:オリーブ農家

と繋いできて、このあと
茨城県鹿嶋市:クラフトビール生産者
新潟県十日町:限界集落で米づくりを通じて地域おこし
埼玉県寄居町:無農薬・無ビニール農家
と続きます。

その後も、秋田のいぶりがっこ農家、伊賀の蔵元などと話が進んでいます。

ダチョウ牧場と繋いでの模様は、Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラムで取り上げられた中に、ちょっと紹介されています。

食料不足を救う?「毎日食べても飽きない」ダチョウ肉に挑む - 大小田直貴 

https://yahoo.jp/ORV2nY

全国には、様々な分野で熱意と未来を見つめて生産に励んでいる人たちがいて、励まされますね。東京にいるのがいいのかどうか。まして、客足の途絶えがちな中、店を開けていることに意味があるのか。。。

と思っていたら、こうした奇跡のような出会いがあって、少し前向きに考えようかと思い直すキッカケになります。年中無休にも意味があるのかと。

和歌山県有田川町の「みかんのみっちゃん農園」と繋いでの回も、超面白かったですよ。6代目みっちゃんが新しく作ったミカン箱のおしゃれなこと。このシリーズには珍しく写真を掲載しましたので、ご覧ください。

蓋を開けると、内蓋に「縁」を囲んで、「笑顔」「幸せ」「感謝」「未来」という4つの言葉が書いてあります。彼の理想であり、目指すところだそうです。

なぜ4つなのか?

みかんを剥くとき、皮ごと4つに分けるのが、「有田剥き」と言われるそうです。簡単に剥けるし、「はい、どうぞ」と4人で分けることもできる。仲良きことは。。。もういいってば。

そういえば、昔、お袋はそうやって剥いていたような。。。遠い記憶が蘇ってきました。

そのみかんの美味しかったこと。ぜひ、みなさんも、Instagramで「みかんのみっちゃん農園」を検索して、お買い求めください。どこにも出かけられない年末年始のお供として。

みっちゃんは年々、減農薬に取り組んでいるそうです。あと何年か後には無農薬になるのかな。6代目らしい、壮大なチャレンジですね。

今日は月曜日。夕方までの「ヨガ講座」も終わり、静かなひと時。昨日の「話食マルシェ」静岡県東伊豆町編【オリーブ農家が伝えたいこと】に合わせて仕入れた、東伊豆町の美味しい食材がボクのところ(こころ?)に残ったので、昨日の残りもので、ちょっと遅いランチ「帯うどんと無農薬野菜の焼うどん 無添加だし粉がけ」をまかないで食べました。

この帯うどんも、無添加のだし粉も、講師を務めてくれた野口さんのおすすめ地元食材です。昨日の残りものばかりですが、食材は一級品で、おまけに、これまた昨日の残りものの超一級品オリーブオイルをまわしかけて。

ちょっと贅沢な「祭りの後」ですね。これこそ役得?

全国には素晴らしい生産者がたくさんいて、その一人でも多くの人と出会えたら。それが、今この店を開けているボクの動機(モチベーション)になっているのかもしれません。

モチベーションと言ったら、もう一つ。この店をオープンして以来、ボクの楽しみだった「歴史トーク」が戻ってきます。参加者一人一人が十分程度もらって、歴史について好きなエピソードを語る。たいてい、一人20分も30分も喋っているのですが。

今回は、こんな状況なのでzoom参加もokにしました。できれば、こんな内向きな1年を吹き飛ばすような、歴史上の前向きな人物、出来事がたくさん紹介されるといいなと思っています。

ボクはまだ何を話すか未定ですが、戦前最後の沖縄知事についてか、映画評論家の淀川長治さんについて語れないかと思っています。

【歴史トーク】
開催日:12月26日(土)15:00~
参加費:飲食した分だけ
会 場:九条Tokyo

お申し込みは、facebookイベントページから。






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