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酒うま大作戦(一石●鳥の労働記録)


■ 前置き

どうにも寝付けない。
手のひらと足のうらがビリビリじんじん火照っている。
いつものように酒を愉しんで
ギリギリまで粘って横になったつもりだったが
いつもなら眠りの尻尾を掴めるはずの
あれもこれもすべて空振り・・・

肉体は疲労してるはずなんだけどなあ
明日は午前中から出かけたいんだけどなあ
ぼやきながら諦めて
リビングでぼんやり座っていたら

頭の中のおしゃべりが止まらない。

なるほど『とにかく語りたい』らしい。

どこに吐き出せばいいだろう?
思い巡らせて行き着いたのがnoteだった。
しかしスマホで書くには多すぎる・・・
これまた諦めてデスクトップの電源を入れたAM1:30

頭の中にあるのを全部文字にしきれるのか?
どんだけ長編になるんだろう??
途中でめんどくさくなってやめる可能性も高いな
そもそも誰が読むっていうんだ

なんて声は横に置いて

わたしがどれだけ
あきらめずに求め続けたか
その結果どれだけ素晴らしい体験をしたか
つまり、自分賞賛を書き連ねようと思う。


■ わたしという特性

ヘルプデスク体質である。
トラブル対応だいすき。
効率化と臨機応変と創意工夫が日常。
勘所を捉えて応用するのも早い。

ダメな分野や方向性ではホントにダメだが
現代社会的な有能さは
それなりにあると自負している。

基本はオールラウンダー
置いとくと便利なタイプ。自分で言う。
現時点では年齢のわりに体力もある。
時間は持て余している。

ただし!!
毎日とか、いつも同じとか、繰り返しを嫌うし
飽きっぽいのがとにかくネック。
わたしを使いこなせる(!)
雇用者や場が限られているのは
20年前から重々承知。


■ 隙間バイトアプリ

誰かから聞いた、隙間バイトを見つけられるアプリ
当時フリーだったオットに勧めたのが数ヶ月前
それを使って、わりとたのしくしているのをみていた

わたしが関わっているいくつかの仕事のうち
イレギュラー発生率の高いひとつが
どうやら凪の時期に来たことを感知して
さりとて何を抗うつもりもなくて

古田新太さんの言葉を後ろ盾に
休みとあらば呑んだくれていたのだが
梅雨時期と相まって
体調不良がいつもよりひどい
しかも、酒が美味くない

気力・体力・時間を削るための飲酒だから
そりゃあそうなのだが
それにしても!
うんざりだった。

これを打開するには???

運動する? 運動のための運動は嫌い。
もっと出かける? 電車できれば乗りたくない。
趣味を増やす? ピンとくるものが見当たらない。


■ 『人間の幸せは、、、』

友人のシェアで読んだ記事にヒントを見つけた

「人間の幸せは、愛されること、褒められること、役に立つこと、人に必要とされること。愛されること以外は、働いてこそ得られる」

従業員のうち7割以上を知的障がいのある人が占める日本理化学工業の大山泰弘会長 の言葉 @日本でいちばん大切にしたい会社

ああそうですよね。
うん。わたしに必要なのは「労働」です。
ホロスコープ的にも、それはほんとにそう。

でもさあ、日本社会の「アタリマエ」にはハマれない・・・
昔は頑張ってハマってみたりもしたけれど
まんまと心身おかしくなった。
ハマれない自分を
さんざん責めたし貶したりもしたけれど
なんのメリットもないことがわかって
褒めて育てる方向に切り替えた。

そのくせわたしは
役に立ちたいし、凄いと言われたい。

労働:はたらく:はたをらくにすること
その点でも「労働」は理にかなっている

わたしを、わたしの形のまんまで、
この社会で活かすことはできないんだろうか?


■ バイトを探してみた

ふと思い浮かんだバイト探しサイトで
自分の求める条件を曲げずに
あれこれ検索してみたら

夏フェスやライブスタッフの
単発の募集がたくさん出ていた。
イベント好き、生音好きにはもってこい。

しかしどうやら競争率が高いようで
応募手続きにひと手間必要だったり
体力勝負、大学生や20代が優先されそうな気配がある。
本応募はせずに見送った。

もうひとつ気になったのは
地元ビジネスホテルのフロント業務。
他より時給がすこしよくて、シフトも意外と自由。

経験はないが、似たポジションは経験があるし
スキル的には問題なさそう。
臨機応変力も使えるかもしれない。
でもなあ・・・
制服着てマスクしてよそ行きの顔して・・・
なんだか重たさが消えなくて
仮応募すら手が進まないまま数日経過


■ アプリを入れてみた

そこで隙間バイトアプリを思い出し、自分も入れてみた。
単発・短時間ゆえ経験者限定が多いけれど
(デリバリーやってみたいー経験ないーーー)
飲食店の洗い場など、出来そうなものもいくつかあり

人気の求人は早々に決まってしまうらしいが
ちょくちょく見ていると
前夜や当日にふと出てくる求人もある。

黒いズボン・・・スーツのでもいいかな、履けるかな、いちおう履けたぞ
黒い靴・・・革靴ならあるな
白いワイシャツ、は、ないな・・・
条件として提示されている服装のことを考えながら
求人を眺めているのはたのしい

日時も場所も条件的にも、これは出来そう!
そう思っても、なぜか手が進まないものもあり

その中でもかなりマッチング度の高いものを見つけ
翌週分でひとつ申し込みをして
所持品の問い合わせなどしてワクワクしていた

さらにもうひとつ
バイト募集を見かけて問い合わせた

その後もまたアプリを眺めていたら
直前募集が目に留まり
なんだかんだ1時間ほど迷ったが
GOしかないので
来週を待たずに、その日のうちに行ってみた


■ 酒うま大作戦、決行

勤務開始時間までは
まだ余裕がありすぎるけれど
現地周辺で腹ごしらえしようと
早めに出かけたつもりが

案外ギリギリになり
焦りながら食べたら
自分の想定よりも早く食べ終わり
しかも予想以上に美味しくてありがたく

早足で移動したら
お店の案内やGoogleマップの時間より
10分近くも早くに到着できた。
移動中に読んだ友達のブログ効果かもしれない。

この日の勤務地は、以前から知っているお店。
でも利用したのは数えるほどかな。
店内は2面の大きな窓から海とビーチが見えて
テラス席もたくさんある、リゾート感ある立地。

20年以上ぶりの飲食店スタッフ
休憩なし6時間
どうなることかと思ったけれど
バックヤードからでも海が見えるのは
ほんとうに、予想以上に助けになった。

不慣れな環境、不慣れな状況で
時間経過はずいぶんゆっくりに感じたけれど
つらいでもなく退屈ではもちろんなく

不安も戸惑いも
心地よさも驚きも
トータルでいえば

「たのしかった!」

まかない価格でテイクアウトした
サンドイッチとポテトを抱えて
コンビニで買ったビールとコーヒー
ビーチで夕暮れ空を堪能・・・

達成感って何よりの肴ですね!!!



■ 余談

自分の特性やこだわりも
労働意欲や適性も
あきらめずに働けたのは、ほんと、うれしい。

WEB登録で日雇いバイトの情報メールがきて
前日でも出られるなら返信して勤務。
というスタイルも
数年前に何度か試したことあるけれど
給与システムが非合理的すぎて
わたしには合わなかった。

その点、隙間バイトアプリは素晴らしい。

イレギュラー好き
その日の気分で動きたい
1日8時間とか無理
そんな要望にも応えてくれる。

そんな働き方を望む人は、一定数いるはずで。
時代とやっとマッチしてきたのかな?

なんせ飽きっぽいから
いつまでたのしめるかわからないけれど。それはそれ・・・


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