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放射能汚染水海洋投棄/全漁連・坂本会長のコメントについて

全漁連は福島県漁連の国との約束を反故にするのか?

全漁連は『2015年に福島県漁連に対して関係者の理解が得られなければ、いかなる処分も行わない』との国との約束を反故にするのだろうか?

全漁連坂本会長が記者会見をしたので聞いた。
そのリンク(要約は筆者)は下に貼ってある。

筆者の結論は、長い言い回しで、
「多少の金をせしめたので、約束を反故にする」
と言っているように聞こえる。

ただ苦悩はあるのだと思う。
国のと言うより、自公政権のダラダラ戦略にハマり、
福一の放射能汚染水は何の対策もせず溜め続けられてきた。
満杯になり、
「もう限界だからみんな諦めてよ」
と、最初から何の努力もしなかったのだ。

本当に科学的に安全なら、

飲料水にして、「彼らの言う科学的に安全」を信じるものが飲み続けていれば、
処理水は増えるどころか減り続け、
今のような膨大で無駄なタンクも必要ないし、
処理水を飲んだ人が健康でい続けたなら、
消費者や世界の人々から理解が進み、
近隣諸国から農水産物の輸入規制をかけられることもなかったはずだ。

坂本会長は「科学的安全性については理解が進んだ」と言っている。
これはボトムアップで、漁連会員のからの意見を集約して
会長本人の理解度に関わらず、
立場上会長として『理解が進んだ』と言う言葉を言っているなら
正しい表現だ。

しかし、彼がその立場上の地位を利用して、
国の考えを会員に押しつけた結果、
『理解が進んだ』状態を作ったのなら、
独裁である。

全漁連のホームページのトップには、

「組合員である漁業者の経営を守り、
豊かな海とより良い地域社会を次代に引き継ぐため、
総合的に事業を行う」
と描いてある。

しかし、放射能汚染水海洋投棄は、
「豊かな海とより良い地域社会を次代に引き継ぐ」
の真逆である。
放射能投棄によって、豊かな海にはならないし、
そので捕れる魚に関連する産業や消費者はが住む地域社会には、
経済低迷や、健康不安や、場合によっては健康被害が出るより悪い社会につながる。
ましてや、そんな不穏で、邪悪な社会を時代に引き継ぐべきではないし、
引き継ぐ人たちは、減少するのではないか。

坂本会長の記者会見は、
最も重視すべき消費者の視点はひとかけらもなく、
一円でも多く国から金を引き出して漁連役員や漁業者に回す。
ことを匂わす内容だったと感じる。


漁業が真に続く状態というのは、
漁業者の創意工夫や努力により、
海を豊かにし、
その豊かさの恩恵から得られた資源を
様々な付加価値をつて、消費者に届け、
それによって、経済的に豊かになる
循環的な産業構造になった状態だ。

そういう価値創造と真逆の違う方向から得られる金を
いくらせしめてばら撒いても、
若い漁業者が増えることにはつながらないのではないか。

そういう意味では、
魚連は、真の漁業者の見方にはなってない
ように感じた記者会見だった。

以下に全漁連会長記者会見趣旨を要約した。
以下要約

全漁連・坂本会長が記者団の取材に応じコメント要約

(ゴシックは記者質問)

我々の考え方は変わらず、アルプス処理水の放流に関しては反対の立場は堅持すると伝えた。

一方でIAEAや西村大臣などの政府側の説明よって、アルプス処理水そのものについての安全性に関しては、漁業者で理解が進んできているという話もした。

ただ科学的なその安全性と、社会的な安心は異なる

一旦アルプス処理水が放流されれば、風評被害等が起きる懸念があるので、

漁業者は決して安心できないと話した。

政府がどんなやり方をしようと、我々は子々孫々まで漁業が継続できることだけが希望で、国がしっかり対応して行ってもらいたい。

政府から、この先の具体的な、例えば放出の日程などの話はあったんでしょうか?

総理の方からそういう話はなかった。
日程などについては、やがて私たちの方に連絡があると思う。

国は、「2015年に福島県漁連に対して関係者の理解が得られなければ、いかなる処分も行わない」と約束しました。この約束については今、どう受け止めていらっしゃいますか?

「約束は、破られてはいないけれど、果たされてもいない」と思っております。

我々の希望は、安心して漁業を継続すると言うことだ。 それが我々の最大の想いだから、それを国がしっかり受け止めるか否かが最大の関心事だ。

今放出が始まる前から、中国などに対しての輸出量が減っていますけれども、こういったことに対しては政府にどういったことを求めますか?

今日は被災県の会長たち、中国向けに輸出をされている県の方々に意見は、
国はしっかりした対応を取って、我々の漁業を継続できるような万全の体制を取り、この先、何十年にわたろうともしっかりとした対応を取りづけてもらいたい。

総理からはこの問題にたいする発言をご紹介いただけますでしょうか?

総理は、たとえ何十年にわたろうとも国が全責任を持って対処にあたるので安心してほしいと言われた。

先ほど、約束については理解は進んでいるが、果たされてない、ということですけれども、現時点では漁業者として理解をした段階ではないということですか?

そうですね。
もう放流が行われるダロウが、最後まで行ってから理解はできる。
つまり、放流が行われて、最終的に廃炉まで持って行った時、漁業者がしっかりと漁業を継続できたのであれば、その時に初めて100%の理解が生まれると思う。

現時点で理解が進んでいるのは例えば
安全性とか、
漁業を続けられるよう国が我々を支える
ことだ。

放出されてもやむなしという理解になったということでしょうか?

違う。放流するされることを我々が喜んでいるわけはない。

坂本会長は処理水を放出しないと、廃炉に繋がらないと思いますか?

廃炉のプロセスは、国がしっかり我々に説明して行くべきです。

今後、国から処理水の放出の日程について、どこかのタイミングで提示があった時に、魚連としてなにか行動を起こすのかということですか?

漁業者の思いは、漁業を継続することであります。

社会的な安心とは?
今後、国にどのような補償のされ方を求めて行かれるのかというを教えてください。

科学的安全性は、現在その説明を受けているけれど、放流を前提とした場合のモニタリングの中で証明されていくと思っています。

一方でその安心は、科学的な安全とは違う。

社会的な安心という点において、どのレベルまで行けばこの放出というものを受け入れるという段階になると考えます?

廃炉にならないと最終的な安心じゃない。

予算措置のお願いでは、どういうところに対して、どのような形、規模などを想定しているのですか?

風評被害対策として300億円、漁業を継続して行く対策で500億円です。これはすでにお願いをしているもので、予算として措置をされています。

今回はそれに加えてということではなく、この件に対しておっしゃったと言うことですか?

そうですね

理解について、廃炉が安全に終わり、漁業が継続できたら、理解ができた。と言うことは、放出前に理解は難しい?

安心が100%無い限り100%の理解はない。
だから、現時点で100%の理解があると言えない。

現時点で政府が理解なしに放流をしない約束をのに、理解が今100%ではないなら、今、放出すれば、その約束は反故にされたと漁業者側として受け止めるのでしょうか?

約束は破られてはいない。 しかし、果たされてもいないと言う状態だ。


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